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意識についての実験の奇妙な結果

2014年3月14日


 

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイトこんにちは、バラ十字会日本本部の本庄です。

 

東京板橋は、昨晩、春の嵐を思わせるずいぶんとひどい風雨でした。4年ほど前に、石神井川が氾濫しているので、多少心配しましたが、今回は何ごともなかったようです。

そちらはいかがでしょうか。寒さは、もう峠を越えましたでしょうか。

 

今日は、人の意識について行なわれた、信じられないほど奇妙な結果が得られている2つの実験をご紹介したいと思います。人間の心や秘められている能力について考えるときのヒントになることと思います。

 

ひとつは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のベンジャミン・リベットという生理学者の方が行なった実験です。

脳と脳波のイメージまず、協力してくれる方を探してきて、その人の頭頂付近に、脳波を測定するセンサーを取りつけます。頭頂には、大脳の運動野と呼ばれている部分があり、体を動かそうとすると、筋肉に運動を指令する信号が流れます。

協力者の前には、2.56秒で光が一周する、特別製の時計を置きます。

そして、好きなタイミングで指を動かしてもらうようにお願いをして、その人が指を動かすことを決意したとき、光が時計のどこにあったかを教えてもらいます。

 

このようにすると、指を動かすと決意したときから、脳が運動の指令を出すまでの時間の遅れがどれだけあるかが分かるはずです

ところが、データを解析してみると、何と驚くべきことに、指を動かすことを決意したおよそ0.3秒前に、脳が運動の指令を出していることが示されたのです。

この結果は、他の研究者によっても繰り返し追試・検証がされています。

 

このデータが、人間の自由意志を否定する証拠だと考えている研究者もいます。つまり、過去のデータなどから脳(潜在意識)が自動的に決めたことを、顕在意識は、自分の意志で決めたと思い込んでいるのではないかというのです。

あなたは、どのように解釈されるでしょうか。

 

人間に自由意志があるかないかは、哲学者だけでなく、あらゆる人にとって極めて大きな問題です。

多くの哲学者は、人間に自由意志がなければ、人生には目的がないと考えるしかないという意見のようです。

また、もしも自由意志がないとすれば、罪を犯した人を、法律に従って罰するというような社会の決まりも、そもそも意味をなさないと考えられます。

 

この実験だけから、人間の自由意志が単なる思い込みだと考えるのは、ちょっと行きすぎのようですが、いずれにせよ、面白い実験ですね。

 

 

次の実験はいかがでしょうか。それはサンフランシスコ近郊のペタルマという所にあるノエティック科学研究所のディーン・レイディン博士が行った実験です。NHKが最近放送した番組でも紹介されていました。

この実験に協力する人は、あまりいい気分がしないことでしょう。

被験者の前には、モニター画面が置かれ、10秒おきに1秒間だけ写真が表示されます。写真には、風景などの穏やかな写真と、自動車事故などの恐怖を誘う写真が含まれていて、ランダムな順番で写し出されます。

そして、さまざまな生理学上のデータとともに、指先の温度がリアルタイムで測定されます。

 

人は恐怖を感じると、体の表面の血管が収縮し、指先の温度が下がることが知られています。これは、戦いで傷を負っても、大量に出血をしないように備えるという、体の原始的な本能によるものです。

 

では、写真を見せられてから、指先の温度が下がるまでに、どれほど時間がかかるでしょうか。

 

この実験でも、信じられないほど奇妙な結果が得られています。

穏やかな写真のときには指先の温度にはあまり変化は見られません。そして、恐怖を誘う写真が表示されると、指先の温度は平均して0.4度ほど下がっていました。ここまでは、まあ、あたり前の結果なのですが、しかし問題は指先の温度が下がり始めるタイミングです。

なんと、写真を見せられる約4秒前に、すでに温度が下がり始めることがデータから示されたというのです。

それはまるで、これから恐ろしい写真を見せられることを、本能的に被験者が予知しているかのようです。

 

 

この実験をレイディン博士は、133人の被験者に対して、のべ4569回行い、指先の温度が先行して下がる現象が、多数の人に見られたとのことです。

インターネット上の情報によれば、この実験はオランダとドイツで追試・確認がされたとのことです。

 

このデータが、人間に予知能力が備わっていることの確かな証拠なのかどうかは、今後さらに詳しく検討が進められることでしょう。

 

バラ十字会の神秘学の通信講座では、この現象に深く関連する事柄が扱われています。

多少専門的になりますが、ご説明させてください。

 

人の意識は、顕在意識と潜在意識に分けて考えることができます。日常自覚している意識と、その背後にあり自覚していない意識です。

この顕在意識のことを、バラ十字会ではオブジェクティブ(objective:客観的)意識とも呼んでいます。オブジェクト(object)という語は、対象を意味します。つまり、この意識は、ある対象に対して働く意識なのです。その対象には、見たり聴いたりしたものごとだけでなく、心の中の観念や、記憶や想像なども含まれます。

 

そして、時間というものは、このオブジェクティブ意識が作り出しているものであり、実在するものではないと、バラ十字会の専門家の多くは以前から主張しています。

確かに、もし記憶がなかったら、その人は過去の観念を持つことができません。また、想像する能力がなかったら、その人の心にとって未来は存在しないことでしょう。

 

潜在意識には、顕在意識にごく近い層と、心の奥深くにあって、顕在意識からかなり離れている層があります。そして、顕在意識から離れれば離れるほど、時間とは無関係になっていきます

最も奥にある意識のことを、多くの人が“宇宙”意識(cosmic consciousness)と呼んでいますが、この意識は時間の制約を受けることがまったくない、いわゆる“永遠”の意識であるとされます。

 

こう考えると、未来のできごとを感知する能力が、潜在意識のある層にあるのではないかという仮説は、それほどナンセンスなことではないように思われます。

 

調べれば調べるほど、人間の意識の不思議さが明らかになっていくのは、ほんとうに興味深いことです。数十年後の心理学者や脳科学者と、もし仮に話をすることができたら、実に有意義で、刺激的なひとときを過ごすことができるでしょう。

今回は、2つの心理学の実験をご紹介しました。少しでも興味深くお感じいただけていたら、心より嬉しく思います。

 

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