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EQ(心の知能指数)とSQ(スピリチュアル指数)

2014年10月17日


 

こんにちは。バラ十字会日本本部の本庄です。台風が過ぎてから、東京板橋は日々寒さが増しています。そちらはいかがでしょうか。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

友人からの勧めで、日本語に最近翻訳されたあるビジネス書を読んだのです。

そこで紹介されていたのですが、極端に著しく業績を伸ばした米国の大企業のリーダーの方々を調査したところ、その人たちに共通する特徴は、IQ(知能指数)が高いことではなく、むしろEQとSQが高いことだったのだそうです。

このうちEQについては、すでにさまざまなところで取り上げられているので、あなたもお聴きになったことがあるかもしれません。「Emotional Quotient」もしくは「Emotional Intelligent Quotient」の略で、「情動指数」、「感情指数」、「心の知能指数」などと訳されています。不快な状況に直面しても、瞬間湯沸かし器のように自身の感情を爆発させるのではなく、上手にコントロールしたり、ネガティブな感情をポジティブなものに転換したり、また、他の人の思いを敏感に察知したりする能力のことです。

リーダーが高いEQを持っていれば、周囲の人たちのEQも高まることが知られています。多くの人の前向きな感情が刺激され、人と人との協力にもプラスに働くので、この能力に優れたリーダーがいる企業が成功する可能性が高いということは、とても納得できることではないでしょうか。

Experienced leader

一方、「SQ」という言葉は、まだ世の中で、あまりひんぱんには話題にされていないようです。「Spiritual Quotient」の略で「スピリチュアル指数」などと訳されます。

残念なことに「スピリチュアル」というカタカナ語からは、日本では、あまり科学的とはいえないグッズの販売や、前世占いや運勢判断や降霊術のことをイメージしてしまう方が多いようです。しかし、もともとの英語の「spiritual」や「spirituality」には、そのようなニュアンスはほとんどなく、文学、音楽、絵画などに表れている崇高な精神性や、成熟した道徳意識のことを主に指しています。

いわゆる「スピリチュアル」と、本来の意味の「spiritual」については、下記の当会のページでも紹介していますので、ご興味がおありでしたら参考にされてください。

http://www.amorc.jp/spiritual/index.html

「SQ」(スピリチュアル指数)は、「私とは何か」、「人間とは何か」というような根本的な問いに関連しているのだそうです。しかし、必ずしも宗教に直接結びついているとは限りません。

 

先ほどの本の著者によれば、SQが高いということは、具体的には、謙虚であり、強い使命感や責任感を持ち、人生そのものに深く感謝しているといったような精神的態度として表れます。

それではなぜ、SQが高いことが、ビジネスでの成功に重要なのでしょうか。

現代の社会では多くのビジネスが、さまざまな分野の、しかも世界中の多くの要素と複雑に絡み合っていて、その状況がめまぐるしく変わるので、過去の成功体験から得られた行動指針などは、むしろマネージメントに悪影響を及ぼすことが多いとも言われています。

SQが高い人は、その謙虚さを生かして、心をいったん白紙にして、先入観やステレオタイプな反応を棄てて現状とひとつになり、状況にぴったりと合った対応を取ることが得意なので、未来が不透明で変化が速い今の時代のリーダーにうってつけだと考えられます。

SQ(スピリチュアル指数)が高い人のイメージ

一方、バラ十字会などで神秘学(mysticism)に親しんでいる方は、SQが高い人が成功するのには、別の理由もあることに思いあたるのではないでしょうか。

神秘学の理論では、人は自身の心の奥深くを通して、宇宙意識と呼ばれる、生物全体の集団の知性とつながっているとされます。

そしてこの知性は、集団の莫大な記憶をすべて蓄えており、しかも、個々の人間をはるかに超える能力を持つので、通常の方法では手に負えないほど複雑な問題を解決したり、新しいアイデアを生み出したり、未来を予測して、あらかじめそれに対応したりすることに役立ちます。

ちなみにバラ十字会の神秘学の講座では、瞑想というテクニックを使って、この知性からアドバイスを得たり、創造性を高める練習をします。

 

SQが高い人は、自分の心の奥の声に耳を傾けることが得意な人にあたり、そのため、この宇宙意識という知性を知らず知らずのうちにビジネスに役立てているのでしょう。

 

さまざまな機会にご説明していますが、20世紀は、科学や工業技術の発達をきっかけに、極端な物質主義に傾いた時代でした。そして、振り子が戻ってくるように、21世紀には心の大切さが見直されるようになると私たちは考えています。

今日ご紹介したビジネスリーダーのEQ,SQについての研究は、心の大切さが見直されていくという、そのような大きな流れのひとつの表れではないかと思います。

企業の経営や組織改革についての最新の研究で、このようなことが分かったという紹介を読んで、私はとても勇気づけられました。心の大切さを見直すということはビジネスだけでなく、世界規模で起こっているさまざまな問題を解決するためにも必要とされる事柄だと考えているからです。

 

いかがでしたでしょうか。あなたのご参考になる点が少しでもあれば、心から嬉しく思います。

それでは、また。

 

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