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マインドフルネスという瞑想

2014年11月14日


 

こんにちは。バラ十字会日本本部の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

昨日、都営三田線で高島平へ行く用事がありました。駅前の公園でイチョウの葉が美しい黄色に染まっていました。もうすぐ冬ですね。

いかがお過ごしでしょうか。

 

NHKのニュース番組で最近紹介されていたのですが、「マインドフルネス」がさまざまな国で注目されています。まだ日本語ではあまり一般化していない言葉だと思いますが、瞑想の一種です。

「マインドフルネス」(mindfulness)という英語はもともと、「気づくこと」、「注意深いこと」「意識すること」を意味しています。瞑想にはさまざまな種類がありますが、マインドフルネスは、思考よりも五感の印象に注意を集中することを重視した瞑想にあたります。

精神的なストレスを解消する効果や、集中力を高める効果があることから、アメリカの研究者が「マインドフルネス」と名づけて、広く勧めているようです。

そして今では、グーグルやインテルやゴールドマン・サックスなど欧米の名だたる企業の数々が、ストレスの対策として社員研修の一部に取り入れています。

有名な米国の雑誌「タイム」も、今年の2月号で「マインドフル革命」(The Mindful Revolution)という題の特集を組んでいます。

 

さて、マインドフルネスは、実際にはどんな風に行なうのでしょうか。

 

たとえば一例ですが、静かな場所で椅子に座り、目をつぶって深呼吸をしながら、呼吸しているときの体の感覚に意識を集中し続けます。

実際に行なうと分かるのですが、たいていの場合、数分もすると呼吸から意識がそれて、何かを考えている状態になります。つまり、雑念がわいてきます。

そこで、考え続けることをやめて、ふたたび呼吸に意識を戻します。

 

別の例としては、おにぎりなどを、じっくりと味わいながらゆっくりと食べます。味覚に意識を集中し、雑念がわいてきたら、ふたたび味覚に意識を戻します。

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マインドフルネスなどの瞑想が、世の中で見直されてきている理由のひとつは、科学機器でもその効果が確認され始めてきたからのようです。

たとえば、先ほどの番組で紹介されていたのですが、9年間瞑想を続けた20人の人の脳を画像診断装置で観察したところ、物事を客観的にとらえる役割を果たす背内側前頭前野と呼ばれる大脳の部分の働きが、通常の人よりも高いことが分かったとのことです。

 

さて、マインドフルネスなどの瞑想には、なぜストレス解消や集中力の向上などの効果があるのでしょうか。

ひとつには、心の働きのバランスをとる行ないだからだと考えられます。

 

私たちの顕在意識は、大きく2つに分けて考えることができます。

ひとつ目は、外界から発した振動を受け取る、五感による知覚です。

2番目は、受け取った情報から観念を作り上げたり、その観念を操作したりする思考です。

現代人の多くは、日々、大量の情報の洪水にさらされ、顕在意識のうちのこの2番目の思考の部分ばかりを使いすぎるという癖を身につけてしまっています。

そしてこの傾向は、インターネットや携帯電話の普及により、さらにひどくなっています。

あなたも、パソコンの前に座って、莫大な情報を処理したり、スマホを操作したりすることを、一日の大部分の時間にわたって行なっているのではないでしょうか。

 

そのような場合には、五感を使って、生き生きとした現実を感じ取る機会が、思考を用いる機会に比べて極端に少なくなってしまっています。

 

それは、たとえで言えば、ある特殊なスポーツだけを行なって過ごし、体の特定の筋肉だけを使い続けているようなものです。

そのようなことをすれば、いずれバランスが崩れて、疲れを感じるどころか、最悪の場合には体をひどく痛めてしまうことになります。

同じように、現代人の多くは、思考ばかりを酷使してしまっている結果として、さまざまなストレスや疲労感に悩まされています。

 

このようなときに、マインドフルネスのようなテクニックを短時間でも行なうと、五感の働きを目覚めさせ、思考の働きとのバランスをとることができるため、ストレスの解消に役立ちます。

ですから、職場ではできませんが、マインドフルネスの代わりに、今まで行なったことのないような料理を集中して作ることでも、精神的なストレスが解消されることが知られています。

料理は、五感の多くを使う作業だからです。

 

今までご紹介してきたように、マインドフルネスの効果は、五感と思考という、意識の2つの働きをバランスさせることから生じています。

ところが、バラ十字会の神秘学や、心理学でも詳細に検討されているように、人の心には、この2つ以外にも重要な働きがあります。

それは潜在意識の働きです。潜在意識には、感情や生理活動のバランスに深く関わっている交感神経系をコントロールする働きがあり、また、芸術や発明のためのインスピレーションや、道徳意識や啓示(悟り)の源になっていると言われます。

 

ですから、これらの働きも含めた、心のより広い範囲のバランスを取ることができれば、瞑想はさらに高い効果をあげることができます。

Yoga

仏教やキリスト教などの宗教でも、宗教とは直接関係していないバラ十字会のような神秘学派でも、瞑想は古くから重視されてきました。

そして、そのそれぞれでテクニックは異なっていますが、いずれの場合でも、瞑想では、五感だけでなく感情や自律神経系や道徳意識を刺激したり、バランスさせたりすることが行なわれています。

 

マインドフルネスのようなテクニックも、長い歳月をかけて検証されてきた人類の英知を取り入れることで、さらに豊かで洗練されたものになっていけば、ほんとうに素晴らしいことです。

 

ちなみに、3年ほど前のことなのですが、生きる喜びや人生の意味を自分の力で十分に感じ取るということを目標にして、心のさまざまな働きのバランスを取るための実習をご紹介させていただいたことがあります。冊子「あなたの人生を変える方法 -人生の意味を見出す5つの鍵」には、そのような実習が4つまとめられています。

下記のURLで手に入れることができますので、どうぞ試してみてください。

http://www.amorc.or.jp/meaning_of_life/

 

バラ十字会がさまざまな機会に指摘していることのひとつですが、20世紀は、物質の価値を偏重する考えが強くなりすぎた時代でした。そして21世紀には、振り子が戻るように、人の心が尊重されるようになると、当会は考えていて、そのような変化を支援するためのさまざまな活動を行なっています。

マインドフルネスという名前で、瞑想のことがふたたび見直されているのもこの変化の表れであり、人類全体にとって、とても喜ばしいことだと思います。

いかがでしたでしょうか。多少なりとも参考になったとあなたにお感じいただけたなら、心から嬉しく思います。

 

それでは、また

 

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