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静けさとともに過ごす時間

2014年12月26日


 

こんにちは。バラ十字会日本本部の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

クリスマスも過ぎ、年の瀬がいよいよ迫ってきました。

いかがお過ごしでしょうか。

 

12月のこの忙しい時期には、特にそうだと思うのですが、私たちは誰もが、現代社会のめまぐるしいペースに振り回されてしまいがちです。

そして、静かな時を過ごしたり、じっくりと自分に向き合ったりする機会が減ってしまっているのではないでしょうか。

当会のフランス代表のセルジュ・ツーサンがブログでこのことについて書いていますので、ご紹介させていただきたいと思います。

 

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バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

記事「静けさについて」

バラ十字会フランス代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

私たちが住んでいるこの世界が、ますます騒音に満ちたものになってきているということには、誰にも異論はないのではないでしょうか。自動車、オートバイ、電車やその他の乗り物、そして騒音の原因となる他のさまざまなものが、大都市や都会の密集地だけでなく、地球の隅々にまで存在するようになりました。

多くの人が騒音に苦しみ、うつ状態になる人までいますし、不眠や消化不良や、ストレスを起因とする他の不調に悩まされる人も少なくありません。騒音は人類にとって拷問のようなものであり、必要な対策を緊急に取る必要があると考えている専門家もいます。

 

私たちは、いつでもどこでも静けさを求めているということは常識のように思われますが、そうでないこともあります。

若い人たちに特に多いのですが、自身の生活に、あえて騒音を付け加えることを好む人がいます。耳への影響が心配なほど携帯音楽プレーヤーの音量を上げて、音楽や、音楽と呼ぶのがはばかられるような音声を聴いている人もいるようです。

 

ある日、私は森の中を歩いていて、実に奇妙な光景に出会いました。十代ぐらいの人たちのグループがハイキングをしていたのですが、全員が自分のプレーヤーに接続したイヤホーンで音楽を聴いていて、周りの人とひとことも話さないし、周囲の景色にも鳥たちの声にもまったく無関心なようなのです。

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彼らを見て私が感じたのは、正直に言えば、悲しみの混じった哀れみでした。もしかしたら間違っているのかもしれませんが、私には彼らが幸せには思えなかったのです。

 

このような例は極端かもしれませんが、自宅で静かな時を過ごしている人が、それほど多くないことに、あなたもお気づきではないでしょうか。

愛する家族の誰かと話をしていないときには、電話をしているか、音楽を聴いているか、テレビを見ているか、インターネットであちこちのサイトを見て回ったりしているのです。

それはまるで、自分自身から目を背けるために、すべての穴を塞ぐように、日常生活にはどんな“空白”も許さないようにしているかのようです

 

このことは、より多くの感覚的刺激、脳の活動、生理的な欲求の満足を、現代人が求めているという一例です。“満たされる”ことを目指す、現代の文化の傾向によって、多くの人が、人生に崇高な精神性を求めるよりも、物質的なものを求めることを好むようになってしまいました

つまり、私たちはますます物質主義的になり、自身の魂の働きが弱くなっています。では、魂の働きを強めるためには、何が必要なのでしょうか。それは心の静けさです。ですから、過去の時代の賢人たちはほとんど例外なく、心の静けさを育むことを勧めています。

Boardwalk on beach

自身の魂の成長のために、どのようにして心の静けさを育むべきでしょうか。たとえば、定期的に時間をとって、内省、瞑想にあてることができます。無駄な話は控え目にしましょう。自然の中を歩いてみましょう。その他にもできることはまだまだあります。

バラ十字会員の多くは、ひとりひとりの哲学に従って、心の静けさを育むことを目指しています。このことは、自身の感情面にとって有益なのはもちろんですが、より多くの人の習慣になれば、全体として世界は、もっと落ち着いた穏やかなものになるのではないでしょうか。

 

最後に付け加えさせていただきたいのですが、神秘学と静けさは、親しい友達のような関係にあります。心の深奥に潜んでいる自身の魂と親しく交流したいという望みこそが、神秘学の基礎だからです。

そしてこの交流のためには、どのように魂の声に耳を傾けるかを知らなければなりませんし、騒音を避けて物質的な静けさを手に入れることが必要ですし、同時に散漫さや動揺を鎮めて心の静けさを手に入れることも必要とされます。

 

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著書であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。本稿はそのブログからの一記事。

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いかがでしたでしょうか。少しでもあなたに、新しい視点が得られた、考えるきっかけになったとお感じいただけたなら、心から嬉しく思います。

 

それでは、また。

 

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