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ベテルギウス、史上最大の超新星爆発

2015年3月6日


 

こんにちは。バラ十字会日本本部の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

事務所のある板橋区の石神井川沿いで、今年初めてウグイスの声を聞きました。もう、春ですね。

そちらはいかがでしょうか。

 

さて、ギリシャ神話に登場する巨人オリオンは、海と地震の神ポセイドンの息子だとされます。

狩猟を愛する美男子だったそうですが、あまり誠実ではなかったらしく、夜明けとオーロラの女神とされるエオス(アウローラ)を愛人にし、そのことで月の女神アルテミスの怒りを買って殺され、猟犬と一緒に天に登り、オリオン座とおおいぬ座になったと伝えられています。

 

オリオン座は、見つけやすい星座です。縦に長い四角形の中央に、巨人のベルトにあたる三つ星が横に並んでいます。

Orion constellation map

オリオン座周辺の星図
By Copyright © 2003 Torsten Bronger
[GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html)
or CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)],
via Wikimedia Commons

 

この長方形の左上にある、巨人の肩にあたる赤い星がベテルギウスで、赤色超巨星と呼ばれる種類の恒星です。

恒星にも生き物と同じように寿命があり、赤色巨星、赤色超巨星はその晩年の姿です。年老いてふくれあがっているのです。太陽もあと50億年ほどすると赤色巨星になると考えられています。

ベテルギウスがどれぐらい大きいかというと、現在の太陽がもしグレープフルーツぐらいの大きさだとすると、ベテルギウスの体積は、およそ東京ドームぐらいにあたります。

 

ベテルギウスはもうすぐ死を迎えるため、とても不安定で、大きさも明るさも不規則に変化しています。もうすぐとは言っても天文学上の話なので、実際には明日かも知れませんし、数万年後かもしれません。

最新の観測によると、ベテルギウスはまるでデコポンのように、一部が盛り上がった奇妙な形をしています。この盛り上がっている部分だけでも、太陽が4000万個分の体積だということです。

A plume on Betelgeuse (artist’s impression)

ベテルギウスのヨーロッパ南天天文台によるイラスト
By ESO/L. Calçada (http://www.eso.org/public/images/eso0927a/)
[CC BY 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0)],
via Wikimedia Commons

 

恒星は核融合によって輝いていますが、燃料を使い果たすと自体の重力によってつぶれて爆発します。星の死にあたるこのできごとは超新星爆発と呼ばれています。

爆発の時には、まるで新しい星であるかのように突然明るさが増して輝くからです。ベテルギウスは地球に比較的近い(約600光年)ので、この爆発は、人類の歴史の中でもかつてなかったほどの一大天体ショーになります。

予測によれば、満月の100倍ほどの明るさの星となって、昼も夜も3ヵ月間輝き続けるそうです。そして、その後は数年をかけてだんだんと暗くなり、オリオン座の外側は、星が3つだけになってしまいます。

プリント

 

恒星は、生物の誕生に重要な役割を果たしています。

というのも、初期の宇宙には、水素という最も単純な元素しかなかったからです。

水素の中心にある核の部分はプラスの電気を帯びているため、核と核は近づくと反発し、融合してそれ以上重い元素となることが、通常はできません。核融合が起きるためには、恒星の中心のような高温・高圧が必要とされます。

 

宇宙空間にただよっているガスが重力によって一箇所に集まると、核融合が始まり恒星が輝き始めます。星の誕生です。そして、水素を燃料として光を放つと同時に、星の中心には、水素より重い元素がたくさん作られていきます。

そして、それが星の死の際に爆発して吹き飛ばされ、新しい星の材料である星間ガスになります。

このことが何度も繰り返されて、宇宙には、水素より重い元素が増えていきました。

 

恒星のこの働きによって、たとえばシリコンや酸素のような元素が作られなければ、地球のような岩石からできている惑星は誕生しなかったでしょう。また、生物が生じるのに必要な炭素や窒素、鉄のような物質も存在しなかったことでしょう。

鉄より重い元素は、超新星が爆発している最中の劇的な反応でしか作られません。特にそのうちモリブデンやヨウ素などは、酵素やホルモンの材料として地球上で知られている生き物には欠かせない元素です。

ですから、人間を含むあらゆる生き物は、まさに恒星によって命を与えられた、恒星の子供だと言うことができます。

 

恒星は、生まれ、輝き、爆発して一生を終えることにより、生物が生じ進化するための材料を用意してくれたことになります。生き物の立場から言えば、宇宙を限りなく豊かにしてくれたのは恒星の働きです。

太陽系や銀河系に限らず、宇宙のあらゆるところでたくさんの恒星が生まれ、輝き、爆発することが繰り返されているようです。ですから生き物は、宇宙のあらゆる所に存在していると考えるのが自然なように思われます。

 

さまざまな秘伝思想で共通して言われていることですが、この宇宙は、ある超越的な意識の構想によって生じたとされています。もしそうだとしたら、この意識は、何と壮大な計画を立てたことでしょうか。

そして、この意識はまさに、ひとりひとりの人の最も深層にある意識と同じものであると言われています。

 

地球上に現れた生き物は、進化して多様化し、やがて多くの生き物が自己意識を獲得し、そのうち特に人間は、鋭い知性を発達させ、天体を観測し、物理や化学の研究により、やっと、宇宙というこの壮大な物語を少しだけ理解できるようになりました。

 

神秘学派であるバラ十字会には、次のようなたとえ話が伝えられています。

宇宙は最初、たった一本のロウソクだったのです。ロウソクは輝いていました。しかし、それ以外には何も、暗闇さえもありませんでした。

そして宇宙は、自分を見るために鏡を望み、構想し、作り出したのです。生き物という鏡によって、宇宙は自分自身を、鏡の中の姿として見ることができるようになるからです。

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あなたにお勧めがあります。多少時間が確保できるときに、このたとえ話について、ひとりになれる静かな場所で、じっくりと考えてみていただきたいのです。

ロウソクのこの話が、今回ご紹介した宇宙の歴史と、そしてもしかしたら、この宇宙が存在している理由をおおむね表わしていると、お感じになられるかもしれません。

 

それでは、また。次回もおつきあいくだされば、心から嬉しく思います。

 

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