公式ブログ

宇宙意識とは

2015年7月10日


 

こんにちは。バラ十字会日本本部の本庄です。今日の東京板橋は梅雨の合間のようで、久しぶりに日射しに恵まれています。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

そちらはいかがでしょうか。

 

大きな書店に行くと、まず間違いなく精神世界のコーナーがありますが、この分野が日本に生じたのは1970年代の終わり頃のようです。そしてこの分野の古典と言われている本に、イギリス生まれの医師であるリチャード・モーリス・バックの書いた「宇宙意識」があります。

彼によれば宇宙意識とは、人間の通常の意識を超えたレベルの意識のことであり、そして人類の精神は、単純意識から、自己意識を経て、宇宙意識へと進歩している最中だとされています。

 

人類全体のたどってきた体や心の進歩を、胎児や子供が個人として、人生の初期に繰り返すことはよく知られています。

人類が自己意識を持つ状態に達したのは、30万年ほど前だとされていますが、子供は多くの場合3歳の頃に、単純意識の状態から自己意識の状態へ変わります。

そして、自分と外界を区別できるようになり、誇りと恥、敬意、希望、愛と憎しみのような感情、抽象的な思考やユーモアの精神などを身につけます。アダムとイブがリンゴを食べる話は、人間が自己意識に達することのたとえだと、バックは著書「宇宙意識」の中で書いています。

 

一方、人類の大部分は、まだ宇宙意識の状態には達していないので、森羅万象に満ちている生命や秩序などを実感することができていません。これらを実感するようになると、人生に対する信頼と強い幸福感、自然との一体感、揺らぐことのない心の安定、押しつけでない高度な道徳意識などが自然に身につくとされます。

pixta_11881156_S

源光庵の「悟りの窓」と「迷いの窓」

 

では、私たち個人が、宇宙意識の状態に達するためにはどのようにしたらいいのでしょうか。ひとつには、仏陀、イエス、プロティヌス、ダンテ、フランシス・ベーコン、ヤコブ・ベーメ、ウイリアム・ブレーク、バルザック、ホイットマンなど、宇宙意識を体験した人たちの残した言葉や文章に、できるだけ多く接するのがよいと、先ほどの本でバックは語っています。

また、人類の内面の進歩が進み、多くの人が宇宙意識の状態に達したとき、個人と宇宙(神)をつなぐ聖職者が必要とされなくなり、現在ある宗教は姿を消すだろうと彼は述べています。

 

さて、バラ十字哲学では宇宙意識をどのようにとらえているでしょうか。当会のフランス本部の代表であるセルジュ・ツーサンが、自身のブログでこのことについて書いていますので、以下にご紹介させていただきます。

▽ ▽ ▽

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

記事「宇宙意識について」

 

辞書を引くとほとんどの場合、「宇宙」(cosmic)とは、「すべての物質と現象」、「地球の大気圏の外」であるというように書かれています。それは、科学やそれに関連した分野で、この語が使われる場合の典型的な意味にあたります。

一方、何世紀も前からバラ十字哲学でもこの言葉が使われてきましたが、その場合は、物質からなる世界だけでなく、心の世界も宇宙に含まれます。また、何かを「宇宙の」(cosmic)という語で形容する場合には、それは「普遍的な」(universal)とほぼ同じ意味であり、「あらゆる所に存在する」ことや、「あらゆることに適用される」ことを表わします。

また特に、ブラフマン、「宇宙の魂」などのさまざまな名前で呼ばれている、万物を満たしている魂の性質を、この言葉は表わしています。

 

バラ十字哲学の見方から言うと、宇宙を構成しているのは、無数の銀河や、それを構成している恒星や惑星やその他の種類の星だけではありません。物質の世界は、壮大で驚くべき神秘的な世界ですが、宇宙が、単に物質だけからなると考えてしまうことはできません。

先ほど述べたように、宇宙は魂によって満たされています。そしてこの魂の持つ意識が「宇宙意識」と呼ばれています。宇宙意識という観念は、とても昔からありました。

たとえば、古代ギリシャの哲学者はすでに宇宙意識のことを、「エーテル」(ether)という名前で呼んでいました。そして、中世とルネサンス時代には、宇宙意識は「アーニマ・ムンディ」(Anima Mundi:世界の魂)として知られていました。

この宇宙意識という心の深奥に関わる観念は、現段階の科学では適切に扱うことができていません。

 

宇宙意識は、宇宙の魂の持つ性質ですが、宇宙の魂と同じように、形あるすべてのものと形を持たないすべてのものを満たしています。論理的な思考だけを用いて理解することは難しいのですが、源が宇宙の魂であるため、宇宙意識には完全さと全知(omniscient:すべてを知っている)という性質があります。

さまざまな爆発、銀河の移動、星の誕生と死、惑星の動きなど、宇宙を舞台にして起こる異様なできごとが多々ありますが、そのような見かけにもかかわらず、完全さと全知という宇宙意識の性質によって、宇宙空間は(有限であったとしても無限であったとしても)、整然と組織され、秩序と調和に支配されています。

地球と月と星雲

 

宇宙意識は、万物を満たしているので、それは、すべての生き物の中にも存在しています。この地球上では、自然界を構成する3つの世界、つまり、動物界、植物界、鉱物界に生命が現れています(現在の科学では鉱物は生きていないとされていますが、鉱物にも生命の萌芽が認められます)。

この場合も宇宙意識のおかげで、これらの3つの世界は、“洗練された”法則に支配されていて、その法則の素晴らしさには、科学者も神秘家も感嘆せずにはいられません。

そしてこの場合も、火山の噴火、地震、嵐、四季の乱れ、動物の移動、捕食者と餌食など、見かけ上は混乱しているように思われますが、自然界が秩序と調和に満たされているのを、私たち人間は見て取ることができます。

森、湖、山、青空

 

この地球上で最も進歩した生き物は人間であることから、人間には宇宙意識が最もはっきりと現れていますし、人間を通して、宇宙意識のさまざまな性質が最も良く表現されています。

バラ十字会が提供している学習コースで説明されるように、宇宙意識は人間の中では、4つのレベルの意識として表現されます。客観的意識、主観的意識、下意識、宇宙意識です。

そして、私たちの誰もが、宇宙意識の完全さと全知という性質を実際には持っているのですが、“そのことに気づき”、自分の思考と発言と行いに、この完全さと全知を表わすことは、一人一人の人間に任されています。

そして、それがうまくできるようになることが人間の内面的な進歩であり、この進歩をなし遂げることが、私たち人間がこの地上に存在することが正当化される理由にあたると考えることができます。

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。本稿はそのブログからの一記事。

△ △ △

 

いかがでしょうか。ご参考になったとお感じいただけた点が少しでもあったなら、心から嬉しく思います。

それでは、また。

 

追伸:バラ十字会のご提供している通信講座では、受講されている方々に宇宙意識を体験していただくことを、長期的な目標のひとつとしており、それを体験したことが確実なさまざまな人たちの言葉や考えを優れた翻訳でご紹介することを重視しています。ご興味がある方は、下記URLから、この通信講座の一ヵ月の無料体験をお申し込みください。

http://www.amorc.jp/request/trial.html

 


このページのTOPへ