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パリ同時テロについて

2015年11月20日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。東京板橋では、朝晩、手がかじかむほどの寒さになってきました。冬もまぢかに感じられます。

そちらはいかがでしょうか。

 

一週間前の前回の記事をお届けした直後のことでしたが、あなたもご存じの通り、パリで起きた同時テロの報道が伝わってきました。犠牲になった方々やそのご家族のことを思い浮かべると、何と悲惨なことかとため息しか出てきませんし、無差別殺人という手段で、社会に影響を及ぼそうとする人たちに心から怒りを覚えます。

もちろん、現地の方々の受けた衝撃は、私たちよりも何倍も強いことと思います。当会のフランス本部の代表が、自身のブログに「パリ同時テロに関して、あなたへのお願い」という題でこの事件についての記事を書いていますので、ご紹介させていただきたいと思います。

 

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バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

記事「パリ同時テロに関して、あなたへのお願い」

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

 

11月3日にパリを襲った事件の後、多くの方々が私に連絡をくださり、このような残虐な行いに対して、私たちはどのような態度を取るべきなのか、あなたの意見を聞かせてくださいというリクエストをいただきました。

まず、この事件によって怪我をされた方々、特に、重傷を負った方々に心からお見舞いを申し上げます。そして、亡くなられた方々の魂に、私の慰めの思いが届くことを祈っています。ご家族の皆さんの悲しみはいかばかりでしょうか。世界中のバラ十字会員が、皆さんの所に駆けつけることはできませんが、少しでも心の支えとなるようにと、皆さまに温かい思いを送り続けていることを知っていてください。

 

パリを襲ったこの狂気に満ちた犯行に対して、私たちはどのように振る舞えば良いのかということについては、普段通りの生活を続けるべきだと考える意見に私も同意します。しかし、周囲で起こる不審な出来事や当局に届けられる情報には十分注意してください。

この犯罪を行なったイスラム過激派の人たちの目的は、自分たちのイデオロギーに従わない社会に、恐怖の種をまき不安定化することです。イスラム教の聖典コーランを完全に歪曲した方法で読み、解釈したことに基づいて、神とイスラムの名のもとに彼らは殺人を行なっています。イスラム教の誠実な信者の方々の大部分が、このような行いは神への冒涜であり、完全な異端思想だと考えています。

 

すでに私は、お話ししたり文章に書いたりしていますが、イスラム教の信者の方々は、イスラム過激派を撲滅するために大きな役割を果たすことができますし、そうすべきです。具体的には、原理主義とイスラムの名のもとに行なわれる狂信的な活動のすべてを、今まで以上に公然と強く非難すべきです。

一部の暴力主義者が、非現実な目的と犯罪のためにイスラムの教えを悪用していることに対して、他のさまざまな宗教の信者たち以上に、皆さんは一致団結して反対しなければなりません。そして、イスラム教徒の圧倒的多数が、法律を尊重して平和に信仰生活を送ることを望んでいるということを、暴力主義者たちに示さなければなりません。

 

バラ十字会AMORCの会員の中には、イスラム教徒もキリスト教徒も、ユダヤ教徒も仏教徒も、ヒンズー教徒も他の宗教の信者も、無宗教の人たちもいることを私は知っています。そこで、イスラム教徒のバラ十字会員にご提案があります。イスラムの名のもとに行なわれる全てのテロ行為に、無条件で徹底的な非難を公に表わすことによって、他の方々の模範になってください。

ソーシャルネットワーキングサービスで、あるいは日常の会話でそのようにされると、偏見のない寛容な精神で信仰した場合には、コーランの内容が極めて優れていることを立証することになりますし、内面的な進歩を重視する生き方の手本を示すことができます。

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政治と宗教の分離、教育と宗教の分離をバラ十字会は極めて重要なことだと考えています。イスラム急進思想は、政教分離、教育宗教分離への脅威になっているだけではなく、スピリチュアリティ(spirituality:人生の非物質的な面と、人の内面的な進歩を重視する考え方)に対する脅威にもなっています。

イスラム急進思想によって、スピリチュアリティの意味が改変され、誤解され、貶(おとし)められ、スピリチュアリティへの信念が揺るぎ、世界が今まで以上に物質主義に陥ってしまうことにさえなりかねません。

物質主義は、人類を幸せに導くことができません。なぜなら、物質主義によって人間の性質からは気高さが失われ、所有欲、支配欲、権力欲などが育まれてしまうからです。ですから、硬直化した宗教ではなくスピリチュアリティが、現在、かつてなかったほど必要とされていると私は痛切に感じています。私たちの社会が、もし物質主義になるとしたら、それは宗教原理主義に対する誤った対策となることでしょう。

 

最後になりましたが、フランスにお住まいのバラ十字会員の方々にお願いがあります。今までの生活スタイルを変えることなく、皆さんの心中にある、精神性を重視し人間を尊重する精神を、今まで以上に具体的に行動に表わしていただきたいのです。また個人としても集団としても、バラ十字会で身につけられたことを実際に用いて、自身と人類の意識レベルの向上のために、今までの何倍も力を尽くしていただきたいのです。

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。本稿はそのブログからの一記事。

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人の思いには、特に善意の思いには、未来を創造する力があると言われます。そこで、この記事を最後まで読んでくださったあなたに、私からお願いします。世界中の誰もが、平和な環境の中で、他の誰も恨むことなく生きていくことができる、そのような時代が来ることを、今日、数分だけでも祈ってくださるよう、お願いします。

 

それでは、また。


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