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ちょっと気の利いた話

2015年12月11日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。東京板橋は、今日は妙な天気です。午前中は、これでもかというぐらい雨が降り、午後は、陽が射して少し蒸していると感じられるぐらい温かくなっています。

風邪がはやっているようです。おかげんに変わりはないでしょうか。

 

何回かご紹介させていただいていますが、当会のフランス本部の代表セルジュ・ツーサンのブログは、多くの人が訪れている人気のサイトです。そしてその中に、「ちょっと気の利いた話」という、小咄を集めて紹介しているコーナーがあります。

最近、少し堅い話題が続いたので、今回は、このコーナーから4つの話を翻訳し、ご紹介させていただくことにしました。リラックスしてお読みください。

 

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バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

「ちょっと気の利いた話」より

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

 

【勤勉となまけ】

「なまけ」が、何もすることなくベンチに座っていると、そこを急ぎ足で「勤勉」が通り過ぎようとしました。

「あんた、ここに座って、しばらくお話でもしない。いろいろ話したいことがあるんだけど。」

「悪いけど、片付けなければならない事がたくさんあるんで、あなたのように、なまけている暇などないんだ。」

「何よ、私がなまけているっていうの?」

「ああ、だって、熱心に私を引き留めようとしたじゃないか。」

公園のベンチに寝そべるネコ

 

【聖職者ナスレッディン】

聖職者ナスレッディン・ホジャが初めて演台に着いたとき、聴衆は始まろうとしている彼の説教を、かたずを呑んで待っていました。しかし実は、ナスレッディンには説教の原稿がまだ準備できていなかったのです。

彼は尋ねました。

「私がこれから話そうとしていることを、皆さんはご存じかな?」

皆は答えました。

「いいえ。」

「それでは、見込みはなかろう。何も話すことはない。」

ナスレッディンは、説教壇を降り、いぶかしげな顔をした人たちを後にして帰って行きました。

 

翌日、説教の時間に、ナスレッディンがふたたび演台に着いたとき、好奇心でいっぱいになった聴衆が耳を澄ませていました。

ナスレッディンはふたたび尋ねました。

「私がこれから話そうとしていることを、皆さんはご存じかな?」

昨日のことがあったので、皆は叫びました。

「はい。」

「おお、すでに知っているというならば、何も話すことはない。」

ナスレッディンは帰って行きました。

皆は集まって、翌日のことを相談しました。

 

3日目に、ナスレッディンは、また尋ねました。

「私がこれから話そうとしていることを、皆さんはご存じかな?」

半分の人がはいと答え、半分の人がいいえと答えました。

「それでは、知っている人が知らない方に教えるのが良かろう。」

ナスレッディンは帰って行きました。

 

【神が存在すると思う人と思わない人の会話】

「もし、神が存在するならば、この世には、戦争も貧困も病気もないはずではないだろうか。」

「いえ、爆弾を製造したり、投下したりしているのは誰でしょうか。犯罪や暴行や殺人を行なうのは誰でしょうか。自然の法則に反した生活をして、病気を作りだしているのは誰でしょうか。」

「確かに、それは人間です。しかし、神は人間を自分に似せて作ったのではないのですか。」

「ええ。それゆえに、ほとんどの人は平和を求めています。犯罪やテロリズムや殺人の原因を突き止めようとする人がたくさんいます。病気を治療したり、苦しんでいる人を助けたりすることに献身的に努力している医者がたくさんいます。」

 

【賢明さと愚かさ】

「賢明さ」と「愚かさ」が世界を観察して、意見を交わし合っていました。

「見るがいい。人間を賢明にしようという、あんたのあらゆる努力にもかかわらず、人は、ますます愚かになっていく。権力のために、支配欲のために、地位と富のために、宗教のために。」

「いや、賢明な人がいるのを私は知っています。」

「時間の問題さ。あいつらも、いずれは私の手中に落ちるのだから。」

「そうではありません。反対に、あなたが愚かだという人たちが、いずれ賢明さを手に入れるのです。」

「なぜ、そんなことがわかる。」

「それは、私が私だからです。」

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。本稿はそのブログからの一記事。

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いかがでしたでしょうか。少しでも楽しんでくださったならば、嬉しく思います。

それでは、また。

 


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