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集中力を高める

2016年1月29日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

職場へと向かう道ばたで、梅の花を見かけるようになりました。寒さが緩んでくるまで、もう少しの辛抱ですね。

いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、私たちが何かを新しいことを学んだり、資格を取ったり、スポーツで上達したり、茶道などの修練を行なったりするときもそうだと思いますが、多くの場合、集中力を高めることが重要なポイントになるのではないでしょうか。

バラ十字会の通信講座に取り組まれている方々の多くは、すでに学んでいることだと思いますが、集中力を高めるためには、集中と緊張をきちんと区別しておくことが大切です。

 

そこで、試していただきたいことがあります。携帯電話にも誰にも邪魔されない時間を、15分ほど見つけてください。そして、椅子に座って軽く背筋を伸ばし、目を閉じて、周囲の音だけに集中します。

周りの人の話し声や、冷蔵庫の立てる音が聞こえるかもしれません。静かな場所であれば、パソコンのファンや空調の音が感じられることでしょう。あるいは、外で鳥が鳴いていたり、道路を通る車の音がするかもしれませんし、やや遠方で、子供たちが遊んでいる声が聞こえるかもしれません。

 

このとき、あなたの集中度をさらに上げると、どんなことが起きるでしょうか。ぜひ、試していただきたいのですが、集中度を上げるといっても、ピンとこないとお感じになる方もいらっしゃることと思います。

このようなときに、お手本として役立つイメージがあります。自然を扱ったドキュメンタリー番組で見る機会がよくあることと思いますが、チーターが獲物のガゼルを捕まえるシーンです。

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そこで第2の練習として、次のことをありありと想像することを試みていただきたいのです。あなたは、そぎ落とされた体と強靱な筋肉を持つチーターです。

乾いた草原の20メートルほど向こうには、自分よりやや小さい、丸い目をした細身で可憐なガゼルがいて、まだこちらには気づいていません。あなたは、音を立てないように細心の注意を払って、忍び足で少しずつ近づいて行きます。そして、気配を悟られた瞬間に、間髪を入れずに全力疾走に入ります。

ガゼルは命がけでジグザグに走り、あなたをかわそうとします。走るスピードを保ちつつ、確実に間を詰めて、鋭いツメでとらえ引き倒して、とどめを刺すために喉元を狙います…。

 

私たちの多くは、ついつい、集中と緊張を混同してしまいがちです。そのようなときは、先ほどの光景をイメージしてお手本にしてみてしてください。全力で獲物を追い詰めるチーターは、集中だけでなく緊張の極みなのではとお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし観察してみると、地面をとらえながら高速でカーブを切るために必要な筋肉以外には、ひとつも無駄な力が入っておらず、チーターの体は狩りの間、ずっとしなやかさを保っています。

 

私たちが周囲の音に集中しているとき、背筋を伸ばして座るためには、体のいくつかの筋肉を緊張させることが必要になります。しかし、他の緊張は取り除いて、リラックスを保つことができます。たとえば、眉間にしわが寄せたり、眼の周囲の筋肉に力を入れたりせずに、ボワッという感じに緩めます。そのようにすると、自然と心にも柔軟さと敏感さが保たれ、集中力を高めるための条件が整います。

そのためには、第2の練習で集中とリラックスを両立させるイメージを作り、その感じを大切にしながら、もう一度、最初のように周囲の音に集中してみます。

 

このような集中には、どこかしら不思議なところがあります。うまくいくと、まるで空間がなくなったかのように、音と自分、周囲の環境と自分がひとつになったように感じられます。時間も意識されなくなるかもしれません。

 

バラ十字会の神秘学では、空間と時間は人の日常意識が作り出しているのであり、実在にはあたらないと説明されます。それどころか、物と心、自分と対象という観念も、ある意味では人の意識が作りだしている区別なのです。興味深いことに、集中力をやや高めることに成功しただけでも、空間や時間や、自他の区別が実在ではないということをある程度実感することができ、大げさに言うならば、世界の別の姿を垣間見ることができます。

 

充実した生き方の指針として、過去にとらわれず、未来を夢想するのでもなく、「今ここに」(now and here)集中することの重要さが指摘されることがあります。

その理由は、私たち現代人が、どうも回想とか想像とか思考を過度に使いすぎて、心の他の働きをおろそかにする習慣を身につけてしまっているからです。つまり、今ここに集中することが難しくなっているのです。

今回ご紹介している練習は、今ここに集中することに役立ちます。

 

前回、「ゾーンに入る」という体験をご紹介しました。

(「ゾーンに入る」とは: http://www.amorc.jp/blog/?p=1016

それは、スポーツの試合などの最中に、自分が流れに乗ったような状態がさらに進み、たとえば「ボールが止まって見える」というような、生涯最高の絶好調とさえ感じられるような体験でした。

ゾーンに入ることは、スポーツ選手と武道家が体験することの多い、極度に集中した状態です。しかし、あなたがこのどちらでもないとしても、集中とリラックスを両立させる練習を日頃から習慣にしていると、仕事や家事や、趣味の何かを真剣に手がけているときに、時間と空間も、自身と周囲の区別も感じられないような状態を、折々にご体験することになります。そして、このような状態は、充実感に満ちたとても幸せな瞬間です。

 

この状態は宇宙意識と密接に関連していて、その先には、人類の現在の段階ではまだ一般的になっていないような高度な意識レベルへと通じる道が開けています。

 

今回の集中は、とても手軽な練習ですが、定期的に行なうと上達していくことができますし、精神的なストレスの解消にも役立ちます。短時間ずつ、何回かお試しになっていただければ嬉しく思います。

それでは、また。

 

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