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ひらめきについて

2016年4月8日


 

こんにちは、バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

東京板橋では、ソメイヨシノがすっかりと葉桜になりました。例年これからは、八重桜やハナカイドウが咲き始めます。

いかがお過ごしでしょうか

 

少し前のある休日のことですが、友人の家を訪れたとき、彼の奥さんが困っていました。ベビーパウダーの缶の中に入っている半透明の落としぶたのつまみが取れてしまったのです。落としぶたはすべすべとしていて、缶との間にはすきまがないので、手でつかむことができず、取り出せなくなってしまったのです。落としぶたの下にはパウダーがまだかなり残っていて、「もったいないわ」と彼女は言っていました。

 

私たちはしばらくの間、食事をしながらお互いの近況を話したり、共通の知人の話題で盛り上がっていました。そんな時間をすごした後に、キッチンで火にかけていたお湯が沸きました。私たちのためにコーヒーを入れようとしてくれていた彼女が立ち上がり、そちらに向かいかけたのですが、突然「あっ、わかった!」と声をあげたのです。

何だ何だと思っていると、彼女が確信に満ちた顔つきで戻ってきました。そして、ティッシュペーパーを少量の水で濡らして、落としぶたの上に付いていたパウダーをきれいに拭き取りました。次にガムテープを10センチほど切ると、中央の接着面同士をつまむように貼り合わせて、テープ全体が横から見てトの字形になるようにしました。そして、残りの接着面を落としぶたに貼り付けて、つまみの代用にしたのです。

彼女がガムテープをそっと引き上げると、落としぶたが見事に外れたので、友人と私は「おお!」と声をあげました。

 

このように、あなたも何かにひらめいたご経験があることと思います。お仕事で、もうちょっとうまくできないかなと考えていたことについて、こうすれば良いとか、これを使えば良いとか思いついたり、気にかかっていたことが、考えてもいないのにふと分かったりします。

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先ほどの例で言えば彼女は、立ち上がって2、3歩歩いた瞬間に、ガムテープで作った道具で落としぶたを引き上げるという映像のようなものが、頭の中にきっと浮かんだのでしょう。

そして、そのようなときには、ちょっと不思議に感じるのではないでしょうか。なぜ、ひらめきは「ふと」訪れるのでしょうか。関係ないことをしていたり、気分を変えたりしたときに、考えてもいないのに降ってくるように感じられるのでしょうか。

 

バラ十字会の神秘学には、人の心のメカニズムについて、独自の見方があります。その見方は、この疑問にも解決の光をあててくれるので、ご紹介させていただきたいと思います。

 

まず、天秤を思い浮かべてください。この天秤の左の皿は、思考、記憶、想像、決断などの心の働きを表わしています。これらの心の働きは主観的意識と呼ばれています。

天秤の右の皿は、ひらめきや直観などの心の働きを表わしています。こちらは下意識と呼ばれます。

 

左と右という言葉から、左脳と右脳ということを思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、バラ十字会の神秘学では、この2種の心の働きが左脳と右脳によって行なわれているとは考えていません。

思考、記憶、想像、決断などの心の働きは、確かに主に大脳によって行なわれています。しかし、ひらめきや直観という下意識の働きは、最終的には大脳で処理されますが、主に自律神経系によって支えられているとバラ十字会では考えています。自律神経系は、胃や腸の運動や内分泌腺の働き、体温調整など、不随意活動と呼ばれる体の働きをコントロールする役割を果たしています。

(参考記事「心の構造について」:http://www.amorc.jp/blog/?p=936

 

このことに関係しているのかもしれませんが、興味深いことに直観のことを英語では、「内臓の感覚」(visceral feeling)とか「腸の感覚」(gut feeling)と呼んだりします。

 

さて、思考や想像などの心の働きを盛んに使っているようなときの心の状態を、天秤の左が下がっている状態で表わすことにします。このときは天秤の反対側である右は上がっています。つまり、ぐちゃぐちゃと様々なことを考えているときは、ひらめきや直観はあまり良く働きません。

反対に、天秤の左が上がっているときは右が下がっています。つまり、知性で何かを考えたり判断したりする心の働きが静まると、ひらめきや直観がよく働くようになります。

言い換えると、ひらめきや直観とは、何か心の中の小さな声のようなものであり、思考や判断で忙しく、心の中が“騒音”に満ちているときには、この小さな声が聞こえにくくなります。

天秤と本と時計と眼鏡

 

ひらめきや直観は、先ほどの例のようなことだけでなく、あらゆることに役に立ちます。芸術や研究に携わっている方、実業家の方は、特に強く実感されるようですが、創造的な仕事をしたり、困難な問題を解決したり、複雑に絡み合ったできごとの本質を一挙に把握したりすることに特に有効です。

神秘学では、どのようにしたら、ひらめきや直観という心の働きをより良く活用できるのかが深く研究されてきました。

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのための方法は「瞑想」と呼ばれています。多くの方が瞑想とは、目をつぶって何かをじっくりと考えることだと思われているようですが、今までのご説明から分かるように、瞑想とは、むしろ考えないための方法にあたります。

そして、神秘学の瞑想は、はっきりとした手順に従って行なわれる具体的なテクニックです。

 

ところで、ひらめきや直観は、どこから心に届くのでしょうか。バラ十字会の神秘学では、その源泉は宇宙意識だと考えています。すると、今まで話題にしてきた下意識は、宇宙意識から情報が伝えられるときの通路の役割を果たしていることになります。

 

では、宇宙意識とは何なのでしょうか。このことについては、当会のフランス本部代表が解説をしていますので、ご興味のある方は下記の記事をお読みください。

(参考記事「宇宙意識とは」:http://www.amorc.jp/blog/?p=766

 

今回は、ちょっとしたひらめきの話から始まって、最後には瞑想と宇宙意識まで、話がずいぶんと大きくなりました。あなたのご参考になる点が多少なりともありましたら、心から嬉しく思います。

それでは、また。

 

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