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人生の学習 -悪い習慣を変える

2016年5月27日


 

こんにちは、バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

東京板橋では、朝から雨が降っています。そろそろ梅雨が近づいてきたのでしょうか。

いかがお過ごしでしょうか。

 

このブログ記事の題名の「人生の学習」ですが、ちょっと漠然としていて分かりにくいかもしれません。人生のさまざまな状況を好転させるために役立つ情報を手に入れることだと考えていただければと思います。

今日は、「人生の学習」の一例として、悪い習慣を変えるためのテクニックをご紹介したいと思います。テクニックとは言っても、それほど複雑なものではなく、誰にも簡単にできる方法ですが、バラ十字会に伝えられている人の心のメカニズムについての情報の応用になっています。

 

大部分の心理学者にとっては、すでに常識となっていますが、すべての人の心には、通常は気づいていない潜在意識という部分があります。そして、バラ十字会では、個人に属する潜在意識のことを下意識、すべての人に共通な部分のことを宇宙意識と呼んでいます。

参考記事:『神秘体験は何の役に立つのか』

http://www.amorc.jp/blog/?p=948

 

バラ十字会の神秘学の立場からいうと、下意識の最大の働きは、体内の生理活動をコントロールすることにあたります。私たちの体の中では、おびただしい数の生理活動が行なわれていて、そのすべてに絶妙なバランスとタイミングが保たれています。それはまるで、オーケストラが交響曲を奏でているかのようです。

優れたオーケストラがあれば、そこには優れた指揮者が必ずいます。下意識が生理活動をコントロールするときに、その全体を指揮しているのは宇宙意識だと、バラ十字会の神秘学では考えています。

関連記事:『心の構造について』

http://www.amorc.jp/blog/?p=936

オーケストラの演奏風景

 

さて、下意識の働きの特徴のひとつに、下意識自体が勝手に判断するのではなく、必ず他の意識の命令によって働くということがあります。

このことには理由があります。もし下意識が勝手に判断をして、腸で食物が運ばれる速さを変えようとか、体温を少し下げようとか、心臓が打つリズムを変えてみようなどとしたとしたら、宇宙意識の絶妙な働きによって保たれている生体のバランスは目茶苦茶に乱されてしまいます。生物の生理活動という極めて複雑なシステムをコントロールできるのは、宇宙意識という優れた指揮者だけです。

 

ところが人間の場合、ある問題があります。というのも、私たち人間の顕在意識(客観的意識)には、自発的に何かを意図する能力(自由意志)が備わっていて、顕在意識も、下意識に命令を与えることができるのです。人間の顕在意識は、宇宙意識とは異なる不自然な命令を、下意識に向かって何度も繰り返し与えることがあります。そうすると、下意識が自動的に従う悪い習慣が作り上げられてしまいます。

 

一例として、タバコを吸うという習慣を取り上げましょう。

ある人が、人生で最初のタバコを吸うときのことを考えてみましょう。1本目のタバコは、間違いなく美味しくありませんし、その煙は目にしみます。しかし、タバコを吸うという、宇宙意識とは異なる命令を、下意識に与えたことになります。

そして、2本目のタバコ、3本目のタバコを吸うようになると、タバコを吸うという命令が、だんだんと下意識に定着していくようになります。

テーブルの上のタバコとコーヒーカップ

 

では、この悪い習慣をなくすためにはどうすれば良いのでしょうか。

習慣を変えようとする場合、無理矢理に押さえつけるのは望ましくないということが心理学で知られています。押さえつけられた欲求は無くなってしまうのではなく、心の奥にとどまり続けて、さまざまな悪さをする可能性があるからです。喫煙の場合は、過食や不安の原因になったりすることがあります。

 

そこで、より望ましいのは、別の習慣に置き換えるというテクニックです。たとえば、水を飲むという行いを選び、これを喫煙と置き換えます。方法はとても簡単で、食事の後に、喫煙ではなくコップ一杯の水を飲むということを繰り返し行ないます。すると下意識は、消化とタバコという連想を、消化と水を飲むという連想に置き換えていきます。

 

「なくて七癖」ということわざの通り、私たちの誰にも習慣があります。喫煙や飲食などの習慣もありますが、精神的な習慣もあります。

 

次の例として、精神的な習慣のうち、夜に寝床に入り、寝付こうとしているときに、いろいろなことを考えてしまうということを取り上げてみましょう。

寝床で物事を考えることを繰り返すと、下意識の中には、寝床に入った場合には考えるという命令が作られていきます。この習慣ができてしまったために、なかなか眠れないという人は少なくありません。

 

この場合も解決策として、考え続けてしまうことを単に自分に禁じるのではなく、「置き換える」という方法を使うことが有効です。たとえば、「考える」ことを「想いを送る」ということに置き換えます。

一例ですが、心配事や関心事や仕事のことを考える代わりに、心の平安や愛や調和という想いを、すべての人に向けて送ってみてください。

 

うまくいくと、思考から注意がそらされ、いつのまにか寝入っていることになります。そして、繰り返し行なうと、下意識の中には、寝床に入ることと眠ることの間の連想が作り上げられ、苦労することなく寝付くことができるようになります。

またこの方法は、良い夢を見るためにも有効であることが分かっています。ある種の夢の内容には、寝付くときの意識のレベルが関係しているからです。そして良い夢は心地よいだけでなく、心を再生させる効果があることが知られています。

関連記事:『夢の解釈』

http://www.amorc.jp/blog/?p=566

 

繰り返し行なわれた行いや、繰り返し満たされた欲求は、いずれも下意識への命令となります。それらの中に、あなたが望ましくないと考える習慣があれば、今回の2つの例を参考にされて、別の習慣に置き換えることにチャレンジされてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか。少しでもお役に立てば、心から嬉しく思います。

それでは、また。

 


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