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生命のサイクルとバクテリア

2016年7月15日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

東京板橋では、昨日の午後に激しい雷があり、それ以降、雨が降ったり止んだりしています。

そちらはいかがでしょうか。

 

今朝のニュースで取り上げられていたのですが、国立がん研究センターの予測では、今年一年の間に国内でがんと診断される人の数が100万人を超えるそうです。

また、都知事選に立候補した鳥越俊太郎さんが話していたのでお聞きになった方も多いと思いますが、最近では、日本人の1/2がガンにかかり1/3がガンで亡くなるとのことです。

これらの数字をどのようにお感じになるでしょうか。私はびっくりしました。

 

また世界の平均寿命は、ずっと一貫して延びていたのですが、ごく最近、それが逆転しつつある傾向が見られるとのことです。特に先進国の人たちの健康の悪化が目立つようです。

 

親しくお付き合いさせていただいている東洋医学のお医者さまが、口癖のように語られることがあります。

「私たち人間の体は、長い歳月をかけて進化し、ほとんど完璧だと思われるほどになっています。ですから、人が重大な病気にかかるのは、ほとんどの場合、何か根本的に間違ったことをしているか、何かにひどい影響を受けているからです。」

 

こう考えると、現在の日本というか、世界中の先進国の人の不健康には、規模の大きい、何か共通した背景があるのではと思えてきます。

 

私は専門家ではないので確かな結論を出すことはできませんが、バラ十字思想の健康についての理論からヒントが得られるように思います。

バラ十字会では、生き物の命を支えているエネルギーを根源的生命力と呼んでいます。エネルギーとはいっても、栄養士が語るカロリーのようなものではなく、健康という秩序、規則正しさの源になるものをイメージしてください。

 

この根源的生命力には、プラスとマイナスの2種類があります。

このうちのプラスの根源的生命力は、呼吸によって、肺で酸素と一緒に取り入れられるとされます。

マイナスの根源的生命力は、食物や飲み物から、栄養素と一緒に腸で取り入れるとされます。

 

マイナスといっても、プラスより劣るということを意味しているわけではなく、電池のプラス極とマイナス極のようなものです。

そして、健康のためにはこの2つのいずれもが必要で、どちらかが不足しても、両方が不足しても病気の原因になるとされています。

 

この観点から考えると、現代人の不健康には、大気汚染、食品添加物、食物の質が劣化していることが影響しているように思われてきます。

参考記事:「バラ十字友愛組織からあなたへの訴え」(マニフェスト2014年版)

http://www.amorc.jp/pdf/manifesto2014_appellatio.pdf

(現代人の健康の悪化については24ページ以降をご覧ください。)

 

18世紀のスウェーデンの博物学者リンネは、地球上のすべてを、動物界・植物界・鉱物界(ミネラル)の3つに分類しました。

この3つの界(領域)の間には生命のサイクル、つまり物質とエネルギーの循環があり、この循環によって、地球上のあらゆる生命が支えられています。

 

植物は太陽の光のエネルギーを用いて、空気中の二酸化炭素と土の中のミネラルから、植物自体の体となる有機物質を作ります。

植物は草食動物の食べ物になり、草食動物は肉食動物の食べ物になります。

動物の死骸や排泄物、枯れた植物は、バクテリア(細菌)の働きで分解されてミネラルに戻ります。

 

根源的生命力という先ほどの観点から見ると、動物の死骸や排泄物や枯れた植物は、生命力の低い状態にあたりますが、これがバクテリアの働きで、生命力の高いミネラルに再生されます。

そのためバクテリアは、地球全体の生命のサイクル(物質とエネルギーの循環)を支える要(かなめ)の役割を果たしていると考えることができます。

 

堆肥(たいひ)を使った循環型の農業では、バクテリアは物質とエネルギーの循環だけではなく、土壌の通気性、透水性、養分の保持などを保つためにも役立っています。そして作物を健康にすることに役立ち、健康な作物は病虫害に強い性質があるので、農薬の量の削減にも役立つそうです。

水田の風景

 

「文明は細菌があるにもかかわらずではなく、細菌のおかげでなし遂げられた」という格言があります。これは、バクテリアのおかげで健康な活力ある作物が得られ、その作物によって健康な人が作られ、ひいては素晴しい文明が生じるという意味だそうです。

ところが現代の大量生産のための大規模農業では、土の中のバクテリアを全滅させてしまうほど多量の農薬が使われたり、無機肥料ばかりが使われたりしています。そして、その結果として質の低い、エネルギーの足りない食物が作り出されます。

 

バラ十字国際大学のこの分野のある研究員は、世界中のさまざまな地域の土壌の質と、そこで育つ食べ物の質、その地域の文化の活力の間に強い相関があると報告しています。

ですから農業の方法は、長期的には、その国の存亡にかかわるほど重要であることになります。

野菜の写真

 

日本には、「いただきます」で食事を始め、「ごちそうさま」で終える素晴しい習慣があります。地球上のすべての存在が関わっている循環に生命は支えられており、食事は生き物のエネルギーをいただくことだと、昔の人は直観し感謝していたのだということが感じられます。

自分たちの健康のためにも、地球上のすべてに生き物に対する道義的責任からも、人間はこの循環を健全に守らなければなりません。

 

個人にできることのひとつは、堆肥を使った循環型の農業を支持、支援することでしょう。地産地消の作物、低農薬・有機栽培の作物がやや高価であっても、購入する機会を増やしてはいかがでしょうか。

また、腐葉土や堆肥を使った家庭菜園を趣味にすることで、家族の健康を守り、子供たちの環境保護への意識を高めることができます。

ファストフードではなく、きちんと家で料理した食べ物を食べることは、フードロスを減らし大地への感謝を表わすためにも、食品添加物を大量に摂ることを避け健康を守るという意味でも、とても大切なことだと思います。

いちごを食べる子供

 

以上、少しでもあなたのご参考になりましたら、心から嬉しく思います。

では、また。

 

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