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笛の世界(その1)

2017年4月21日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

 

東京板橋は春も盛りで、ハナミズキやヤマブキ、八重桜の花が道ばたを飾っています。

そちらはいかがでしょうか。

 

このブログでは、この何回か、やや重たい話題が続いたので、読者の皆さんに気分転換をしていただこうと考えました。

 

私の友人に、山形にお住まいで当会の理事をされている、三度の飯よりもお祭りが好きという陽気な方がいます。

この方にお寄せいただいた、笛にまつわる体験記をご紹介させていただきます。

 

▽ ▽ ▽

『笛の世界』(その1)

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦

 

突然ですが、人類史上最古の楽器とは何なのかご存知でしょうか?

 

それは『打楽器』だと言われています。ではどのような形の楽器だったのでしょうか?

それは音楽用語でボディーパーカッション、早い話が、自分自身の身体を叩いて音を出すことです。

これが、人類が最初に手に入れた(知った)楽器と言われています。

 

では、息を吹き込んで音を出す、いわゆる「笛」といわれるたぐいの楽器は、どうやって考え出されたのでしょうか?

 

一説には、茎が中空となっている植物(竹や葦など)が立ち枯れ、あるいは刈り取られた場所に強い風が吹き込んで、「ヒュー」とか「ピュー」といった音(ビンの縁に息を吹き込んで音を出すのと同じ原理ですね)が出るのにヒントを得て、笛の原型が作られたと言われています。

 

 

さて今回は、ふとしたことから、そんな笛の世界に入り込んだ(引きずり込まれた?)不器用な男の、汗と涙と感動と、ちょっぴり笑いの入り交じった体験談を始めようと思います。

 

* * *

 

時は平成七年六月。私の住んでいる村山市で新しい祭りが誕生しようとしていました。我が村山市と友好都市の関係にある北海道は厚岸(あっけし)町の港祭りをそっくりそのまま、ここ村山市で、私ら村山市民の手で開催する了承を得たのです。

これには私も参加したかったのですが、つい数日前に父親をあの世に見送ったばかり、いわゆる喪中です。ところが突然に『山下さん、祭りに参加してくれませんか、お囃子の笛のメンバーが足りないんです、山下さん楽器できるでしょう』。

そりゃ多少はフルートが吹けました、祭り笛も何とかなるかもしれません、でも世間的には喪中です、丁重に断わりました。それでも勧誘は続きました。

そこで仕方なく母に相談しました。すると、『祭りの好きな人だったからね~。これも供養と思って参加したら……』。

 

この一言で祭りに参加することに。それからしばらくして、四十九日の法要の終わった翌日からお囃子の笛の練習に参加させてもらうことに。使用するのは、明笛(みんてき)と呼ばれる中国をルーツ(?)とする、派手な飾りの付いた横笛でした。

私も初めて見る笛でしたが、音の出る原理はフルートと全く同じのはず……でしたが。お囃子の笛とフルートは似て非なる全くの別物ということを、思いっきり知らされました。

音はほとんど出ません(出せない)、さらに、曲のメロディーのノリも西洋音楽とも演歌、歌謡曲、民謡とも全く違います。ところが他のメンバーは、もうほとんど出来上がっています(私は遅れてのスタートでしたから)。

 

それから必死に頑張ったのですが、ほとんど吹けないままに祭り本番に突入。私は『え~い!!こうなったら開き直りだ!!』とばかりに、本番ではほとんど『吹いている真似…だけ』やっていました。

当然のこと、祭りの終了後は自己嫌悪の嵐が吹きまくりました。このままでは引き下がれません。そこで翌年の春、自分用の笛を購入、猛練習の開始です。

 

 

まずは音出しの練習です、次にメトロノームを相手に曲の練習です。朝・昼・夕・夜、と一日に四・五時間はやっていたでしょうか。その結果、不器用を絵に描いた様な私でも、なんとか他のメンバーに追い付くことができました。

ところが祭りを三日後に控えた日の朝、突然の腰痛(私の職業病)で動けなくなってしまいました。翌日、何とかしなければと、腰痛治療の名医がいるという総合病院の整形外科に。

待つこと三時間、診断結果は『ヘルニアではありません。歳…ですな~…痛い時は近くの接骨院に……』。

 

こうなったら、またも開き直りです。翌日、祭り本番直前に、座薬を入れ、湿布薬を貼り、骨盤ベルトを締め、さらに鎮痛剤を飲んで『いざ、出陣!!』です。もし動けなくなっても周りに仲間が大勢います。

祭り会場には救急車も待機しています、何も考えずに最後まで笛を吹きまくりました。

(次回に続く)

△ △ △

 

ふたたび本庄です。十代のころの数年間ですが、私は浅草に住んでいました。よく通った浅草寺の近くに、祭りに用いるらしい笛がたくさん並んでいる専門の店がありました。

しきいが高そうで、一度も入ったことがなかったのですが、この文章を読んで、そのお店のことを懐かしく思い出しました。もし、のれんをくぐったら、今とは違う人生を歩んでいたのかもしれません。

 

下記は、山下さんから以前にお寄せいただいた、やはり音楽にまつわる文章です。

宇宙という名の楽器(その1)

宇宙という名の楽器(その2)

宇宙という名の楽器(その3)

 

今回の話しの続きは、数週後に紹介させていただくことになると思います。よろしくお付き合いください。

では、また。

 

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