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笛の世界(番外編2)

2017年8月25日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

 

東京板橋では、先週の土曜日に雷と大雨があり、その後、一昨日より暑さがぶり返しています。ほんとうに今年は天候が極端ですね。

いかがお過ごしでしょうか。

 

私の親しい友人で山形県村山市にお住まいの山下さんからは、祭りの笛の話で、今までに3回ほど寄稿いただいています。今回は今までとは少し異なる、ちょっとしんみりとする話です。お楽しみください。

 

過去記事:

『笛の世界』(その1): http://www.amorc.jp/blog/?p=1430

『笛の世界』(その2): http://www.amorc.jp/blog/?p=1454

『笛の世界』(番外編1): http://www.amorc.jp/blog/?p=1496

 

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『笛の世界』(番外編2)

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下 勝悦

 

「祭りは参加する人たちにはもちろんのこと、観客の方たちにも活力と元気を与えることができる」。これが私の所属する祭り連の信条です。

このことを、身をもって経験したことがあります。私の住んでいる村山市から車で50分位の山形市で毎年行われている『山形花笠まつり』のプレイベントに『村山徳内祭り』として参加させてもらった時のことです。

祭り囃子を演奏する人たち

 

プレイベントでは県内の特産品・民芸品の販売、更に県内各地の祭り・伝統芸能の披露といった数々のイベントが行われました。当日は平日にも関わらず大勢の人が来てくれました。

そんな中で村山徳内祭り一回目の演舞が終了。すぐに場所を移して二回目の演舞です。踊りのメンバーが定位置に着き、私らお囃子もセット完了。

そのとき、何気なく観客の方たちに目を向けました、すると電動車椅子に乗った男性の方が目に留まりました、年のころ、三十代ぐらいでしょうか、右手を電動車椅子のコントロールスイッチの上に乗せ、しっかりと私たちを見つめています。

 

やがて演舞が始まりました。見ると車椅子の男性は微動だにしません、ほとんどの身体機能が失われているようでした。

でも、眼だけはしっかりと私等の演舞を見つめてくれています。きっと心の内では私らと一緒に思いっきり身体を動かしておられたのではないでしょうか。しばらくして演舞終了。

私はこの方に声を掛けたかったのですが、スケジュールは分刻み(秒刻み?)での進行です。すぐに次の場所に移動です。

祭り囃子で太鼓を叩く女性

 

すると今度はちょうど向かい側に八十歳は越えているだろうと思える老夫婦の方が。見れば、おじいさんは立っているだけでも辛そうな雰囲気です。左隣に立つおばあさんが「おじいさん大丈夫ですか?」と支えている様に見えます。

やがて演舞が始まりました。するとおじいさん、右手をちょっと持ち上げ、片足を前に出し、前屈みになり、両眼を大きく見開き、今にも踊りの輪の中に飛び入りするのではないか……と思える様な形相です。隣に立つおばあさん、必死の思いで腕を掴んでいます(私には、その様に見えました)。

「おじいさん駄目ですよ、私たちは観客なんですからね」という声が聞こえてきそうでした。それからしばらくして、最後の演舞も終了して、帰ろうとした時です、杖を突いたおじいさん(かなりな高齢とお見受けしました)から話し掛けられました。

 

「良いもの見せていただきました、元気をいただきました、皆さん方、どこの市の祭りでしょうか、明日の本祭りにも来ていただけるんでしょうか」と。

そこで私が、「村山市の祭りですよ、今日だけの演舞ですよ」と説明。そして「おじいさん、よかったら村山市の祭り見に来てください、もうすぐですよ」。

 

すると、ちょっと寂しそうな顔になり「この歳、この身体では、村山市まで行くのは無理というものですよ…」。

そこで私が「おじいさん、私たち、来年も来ますからね、元気で長生きしてくださいね」。すると、ちょっと笑顔になり「うん、うん」とうなずいてくれました。(完)

 

△ △ △

 

私たちが働いている日本本部の事務所の目と鼻の先にも、氷川神社という神社があり、毎年、地元仲宿の商店街ではお神輿による練り歩きが行われます。

祭り囃子が遠くからかすかに聞こえてくると、浮き浮きとした気持ちになります。

 

今回は、この辺りで。

では、また。

 

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