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体のどこに心があるのか

2017年10月12日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

先週はカナダのモントリオールに出張していました。会議の合間に散歩することができたサトウカエデの森は、少し焦げたような、独特の良い香りがしました。

日に日に寒さが増し、紅葉が進んでいる真っ最中でした。

森がすっかり色づきました。

あなたの人生を変える方法 – 人生の意味を見出す5つの鍵 –さんの投稿 2017年10月6日(金)

 

そちらはいかがでしょうか。お変わりはありませんでしょうか

 

先日、NHKのテレビ番組「人体」を見ました。

私はNHKの関係者ではありませんが、このシリーズを30年ほど前に最初に見たときも、そして今回も、釘付けになるほど面白い番組でした。

初回は「神秘の巨大ネットワーク」という題でした。

 

ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥さんがこう話していました。

彼が学校で医学を学んだ頃は、人の体の生理的な働きは、全体としては脳が中心になってコントロールされていて、他の臓器は脳の命令に従っているという考えが主流だったのだそうです。

 

ところが、最新の研究によれば、脳、心臓、腎臓、肝臓、血管などは、すべてが、まるで感情と意志を持っているかのようにメッセージを発信しています。

そして、全体として情報のネットワークが作り上げられていて、臓器間の相互作用によって、その働きが保たれているということでした。

 

番組の最後のほうで、石原さとみさんが話していたのですが、最近、友人と話をしていて、体のどこに心があるのだろうかということが話題になったのだそうです。

彼女の友達が心臓とか脳とかいったのに対して、彼女は漠然と細胞ではと思い、そう言ったのだそうです。

そして、この番組から、私の考えは間違っていなかったかもと感じたと言っていました。

 

皆さんは、魂というものが存在すると考えるでしょうか。存在しないと考えるでしょうか。

「人の心はどこにあるか」という問いは、「人に魂は存在するか」、「人の魂はどこにあるか」という問いに関わっていて、神秘学でも重要な話題のひとつです。

当会のフランス本部代表のセルジュ・ツーサンが、自身のブログに、このことについての記事を書いていますので、今回はその翻訳をご紹介させていただきます。

 

▽ ▽ ▽

 

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

記事「魂(ソウル)について」

 

魂(soul)と呼ばれるものが存在すると考える人と、そうでない人がいます。

何らかの宗教を信奉している人や、神秘学の探究を行っている人の大部分は、魂が存在すると考えていることでしょう。

 

人は物質の体だけから構成されているのではなく、魂を所有し、そのおかげで心という働きが生じているとバラ十字会員の多くが考えています。

バラ十字という古くからある象徴は、キリスト教の十字とは異なり宗教的な意味合いを含んでいないのですが、まさにこの哲学的な立場を表わしています。

つまり、すべての人は肉体(十字)と魂(バラ)であるということ、別の言い方をすれば、人間は、性質の異なる2つの要素からなるということを象徴しています。

人体

 

魂が存在すると考えることと、それがどのようなものであるかを知るのは別のことです。

バラ十字会の存在論(ontology)によれば、それは非物質的なエネルギーのようなものであり、体のすべての細胞を満たしています。

それはちょうど、家の部屋のあらゆる場所を空気が満たしているのと同じことです。

 

ちなみにバラ十字会の哲学では、魂こそが生気の源である、つまり、私たち生物に命を与えているのは魂であると考えています。

もちろん、人体が生理的な活動によって保たれていること、つまり、呼吸する空気と、取り入れる飲食物などによって保たれているということは確かです。

しかし、魂そのものから生じる非物質的なエネルギーが、生理活動のもっとも根本的な部分を支えていると考えています。

 

魂は、私たちの体に命を与えるだけでなく、私たちに意識も与えてくれています。

意識は魂が持つ性質であり、脳だけによって作り出されているのではありません。

 

脳は、外界の知覚、随意活動のコントロール、精神作用全般に基本的な役割を果たしていますので、その重要性を過小評価することはできません。

しかし、私たちの心の奥には深層(潜在)意識があり、この意識は単なる脳の活動を超越しています。

このことから、昏睡状態もしくは植物状態にあった人が、何かを聞いていたり、時には見たり考えたりしていたということが説明されます。

 

魂の源は、いったい何なのだろうかという疑問が生じるかもしれません。

バラ十字会の哲学では、個々の魂が〈宇宙の魂〉(Universal Soul)から発していると考えています。

宇宙の魂は性質として完全であり、その名が示している通り、宇宙のすべての場所に行き渡っていて、宇宙に住むあらゆる存在に生気を与えています。

宇宙意識(イメージ)

 

地球上では、宇宙の魂が自然界のすべての種類の生物に命を与えています。

生物が進化すればするほど、宇宙の魂はその生物を通して、それ自体の機能、能力、性質をより良く表わすことができるようになります。

 

ですから、たとえばミミズよりもチンパンジーの方が、はるかに鋭い知性や繊細な感覚を持っています。

地球上の進化という一連の過程において、チンパンジーの方がミミズより進んでいるからです。

 

宇宙の魂は性質として完全なので、そこから発している全ての人の魂も完全です。

では、なぜ人間の行ないは、時としてあまりにも愚かなのかと、いぶかしく思われる方がいらっしゃるかもしれません。

このことには、2つの理由があります。

第1の理由は、人間が自身に秘められている完全さに気づいていないからです。

第2の理由は、人間には自由意志があるので、自身の完璧な性質に背いて有害な行ないや悪事をなすことができるからです。

 

ではなぜ、人間には自由意志があるのでしょう。

それは、私たちが自身の内部にある完全さに、よりはっきりと気づき、それを、自分の思考、発言、行動を通して表わすことができるように練習をすることが、私たちが地上に生きている目的であるからだと考えることができます。

別の言い方をすれば、人生の目的は、宇宙の魂から受け取る促しのもとに、内面を進歩させることだと考えることができます。

 

そして、私たち一人一人の魂は、この内面の進歩の結果として、いわゆる「英知」(Wisdom)の状態に達します。

人はこの状態に達すると、もはやそれ以上は生まれ変わりを繰り返すことが必要ではなくなるとされています。

 

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

本稿はそのブログからの一記事。

 

△ △ △

 

次の記事では、「宇宙の魂」という考え方を、クリスマス・ツリーを飾る電球にたとえて説明しています。

ご興味があれば、こちらもどうぞ。

 

参考記事:『宇宙の魂について』(その1)

 

では、今日はこの辺で。

また、お付き合いください。

 

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