投稿日: 2017/12/01
最終更新日: 2022/11/24

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京板橋では、冷たい小雨の降る日が続いています。

そちらはいかがでしょうか。

つい先日、ウィキペディアのパロディー版のアンサイクロペディアの「1=2」という記事を見ていたのです。

この記事には、1=2であることが、100通り以上の方法で証明されています。

書かれている証明の多くは単なるパロディーです。そしてそれ以外は、もちろんすべてが誤りです(だと、私は思います)。

どこが間違っているかを見つけるのが、よい頭の体操になるようなものもありますし、私には理解できない高等な数学を使っている証明もあります。

ご興味があれば、検索してみてください。

ともあれ、夢中になってこの記事を読んでいた翌日に、山形県に住む私の友人の山下さんから、このブログのために、以下の寄稿記事をいただきました。

冒頭を読んで、びっくりしました。1=2と1+1=2の違いはありますが、偶然というのはあるものですね。

▽ ▽ ▽

記事:『常識が崩れた瞬間』

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下 勝悦

私が誰かに「1+1はどうして2になるのでしょうか?」と質問したとします。

すると、返って来る答えは「1+1が2は常識でしょう。当たり前のことでしょう。決まったことでしょう。学校で教わったでしょう(笑)」等々……となるのではないでしょうか。

では常識とは一体、何なのでしょうか? 手持ちの辞典で調べて見ました。すると「一般に知られている当たり前の知識、見識」と記されています。つまり、常識とは万人が認めている真実、ということでしょうね。

黒板に書かれた1+1=2の文字

ところが、私はこの常識が完全にひっくり返った場面に居合わせたことがあります。もう、ン十年も前のことです。

その当時、私が所属していた地元消防団の仲間と日本海沿岸に一泊二日の旅行に行った時のことです。海沿いのホテルに一泊した翌日の朝、皆で海を見に行こうと近くの海岸に。そこで私は岩場に登り水平線を眺めていました。

何気なく下に目をやると岩の間に蟹がいます。「おっ!!蟹がいる」と思った次の瞬間。この蟹が歩き始めたのです。しかも横方向にではなく前方に向かって…(つまり縦方向に)!!

蟹は横方向にしか歩けない生き物、これが一般の常識です。驚いた私は思わず「蟹が縦に歩いている!!」と叫んでいました。すると近くに居た仲間達が「おいおい、何を寝呆けたことを言ってるんだい、夕べの酒がまだ残ってるのか(笑)」。

しかし私の指差す方向を見ると全員が「え~!? 何だあれは……!? 本当に縦に歩いてる!?」。大騒ぎとなりました。ところが、当の蟹はそんな私たちの騒ぎなど、どこ吹く風と云った顔(?)で悠然と前進を続けそのまま海中に…。

カニ

その後、どうにも納得できないままに数ヶ月が過ぎたある日のことです。新聞で面白い記事を見つけました。

タイトルは忘れましたが「常識に囚われてはならない」と言った内容でした。その記事の中で一例として書かれていたことが…「蟹は横方向にしか歩くことが出来ない生きものと思われています。しかしそんなことはありません。縦方向、即ち前方に向かって歩くことのできる種類の蟹も存在します。常識と言われていることが全て事実とは限りません」と。驚きました。でも、疑問の解決に加え素晴らしい教訓もいただきました。

余談になりますが、ある数学者の言葉です。「数学理論を究極まで突き詰めて行くと1+1=2と云う概念を棄てなければならなくなる時がある……」とか。もちろんこれは抽象的な表現と思われますが。凡人の私には「う~ん!?」と唸るのが精一杯です(笑)。

△ △ △

蛇足ですがひとこと。

『至福の超現実数―純粋数学に魅せられた男と女の物語』(旧題『超現実数』)という本があります。この本には、1+1=2が証明されています。

あたりまえのことですが、1+1=2を証明するためには、1とは何かを決め(定義し)、2とは何かを決め、「足す」とは何かを決め、「同じ」とは何かを決め、その上で取りかからなければなりません。

読むのに予備知識はほとんど必要ないのですが、数学を“無”から作るので、取り組むにはかなりの覚悟が必要です。

神秘学では “無”からは何も作られないと語られることがありますが、この理論では、ゼロが“無”(空集合)から作られます。

大学生のときに、読み終えるのに、まるまる2ヵ月ほどかかった覚えがあります。

最後は、寄稿いただいた山下さんとは打って変わって、無粋な話になってしまいました。

下記は、科学の歴史の中で打ち破られてきた常識についての記事です。

参考記事:『常識を乗り越えること

今日はこの辺りで。

また、お付き合いください。

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