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『ローズ』という歌

2018年1月12日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

朝のニュースで見ましたが、日本海側で、大雪のためにさまざまな事故が起こっているようです。

 

そちらは、お変わりはありませんでしょうか。

 

 

さて、世界中で、ほぼ共通して、ハートのマークが愛を表していることを、あなたは不思議に思ったことがありませんでしょうか。

 

両手の指でハートの形を作った写真をSNSに投稿している方をときおり見かけますが、誰もがすぐに愛を意味していることがわかります。

 

なぜ、ほとんど例外なく、心臓の記号が愛を象徴しているのでしょうか。

 

バラ十字会のある学習課程で取り上げられていることなのですが、心臓は、実際に愛を受け取ったり放出したりする役割を果たしているという説があります。

 

もうひとつ、世界中で共通して愛の象徴として使われているものにバラがあります。

たとえばギリシャ神話では、バラは愛の女神アフロディーテ(ビーナス)の花だとされていました。

 

参考記事:『花という象徴

 

当会を表している「バラ十字」という象徴では、金色の十字の中央に、赤い開きかけのバラが配置されています。

この場合、バラが開いていくことは、人生経験を積むことで人が内面的に成長していくことを表しています。

 

もう、2週間近く前のことになりましたが、大みそかの紅白歌合戦で、島津亜矢さんが『ローズ』を歌っていました。

全曲ではなく抜粋だったことは残念でしたが、圧倒的な歌声と美しい歌詞に聴き惚れました。

この曲は、1979年にアメリカで公開された映画『ローズ』の主題歌で、多くの人がカバーするスタンダードになっています。

 

このブログで、新年に愛を話題として取り上げたこともありますので、今回は、この歌と映画を話題にさせていただきたいと思います。

参考記事:『愛について

 

監督のマーク・ライデル自身が語っているのですが、この映画は最初の企画段階では、ロック歌手のジャニス・ジョプリンの伝記として製作される予定だったそうです。

映画会社から話がもちかけられたとき、彼は、ホノルル出身の売り出し中の歌手で女優のベット・ミドラーが、ジャニス・ジョプリンと同じ雰囲気を持っているので、主役にうってつけだと考えます。

しかし映画会社は、当時まだそれほど人気がなかった彼女を使うことに難色を示し、この企画はそれから10年以上宙に浮いたままになります。

一方で、ベット・ミドラーはニューヨークで活躍して徐々に人気を高め、ブロードウェイの舞台にも立つようになります。

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ベット・ミドラー photo by Alan Light [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons

 

このような事情で、先ほどの企画が復活することになります。ライデル監督は伝記映画という制約を嫌い、ジャニス・ジョプリンの逸話を部分的には取り入れるけれども、架空のロック歌手ローズの物語として製作することで話がまとまります。

 

まだ、見たことのない方もいらっしゃると思いますので、あらすじを詳しくお話しすることはしませんが、ベトナム反戦とヒッピー文化、ドラッグに社会が揺れていた1960年代のアメリカを舞台に、ロック歌手のローズの人生が描かれます。

ローズは、旅回りの生活とステージに立つプレッシャーに疲れ、アルコール中毒に苦しみ、恋に傷つき、徐々に追い詰められていきます。

 

このように書くと、ロック歌手によくある逸話のようで、何となくステレオタイプに感じられてしまうかもしれません。

しかし、この映画の主人公と他の登場人物たちは、優れた脚本によって過去の背景と性格の細部が、余すところなく巧みに設定されていて、それが、一流の俳優陣の演技によって的確に表現されています。

 

主役を演じているベット・ミドラーの、映画の中のコンサート・シーンは、力に満ちあふれていて圧巻です。

そして、ストーリー自体は人間の愚かさ、悲しさ、愛おしさに彩られていて、特に映画のクライマックス・シーンでは、人を許すことの難しさ、崇高さが輝きを放ちます。

 

ベット・ミドラーは、映画への出演は初めてだったのですが、この映画がきっかけとなり、その後は歌手としても女優としても、長年大活躍を続けることになります。

 

主題歌のローズに話を戻します。応募作品がテープでライデル監督に100曲以上届けられていたのだそうですが、カリフォルニア出身の作詞・作曲家のアマンダ・マクブルームのこの作品を聴いたときに、彼はこの映画の本質が浮き彫りにされていることに衝撃を受けたそうです。

ハードロックを扱う映画の主題歌としてはおとなしすぎるという一部スタッフの反対があったものの、曲を気に入ったベット・ミドラーと監督が押し切って、この曲が主題歌に採用されることになります。

 

詩のように韻を踏んだ、この美しい英語の歌詞は、さまざまな人によって日本語訳されています。

しかし、映画やテレビや、歌うことを前提とした翻訳とは異なり、ブログでは、文字数に制約されることなく訳を作ることができます。

拙訳ですが以下にご紹介させていただきます。

 

▽ ▽ ▽

バラの花

 

The Rose

バラの花

 

Some say love it is a river

愛は川だと言う人がいる

That drowns the tender reed

優しい心をした葦(アシ)を溺れさせる川だと

Some say love it is a razor

愛はナイフだと言う人がいる

That leaves your soul to bleed

魂を傷つけ血を流すナイフだと

Some say love it is a hunger

愛は飢えだと、そして

And endless aching need

満たされることのない渇きだと言う人もいる

 

I say love it is a flower

私は言う、愛は花だと

And you its only seed

そしてあなたは、その種にしか過ぎない

 

It’s the heart, afraid of breaking

心が傷つくことを恐れていては

That never learns to dance

踊れるようにはなれない

It’s the dream, afraid of waking

夢から覚めることを恐れていては

That never takes the chance

チャンスをつかめない

It’s the one who won’t be taken

奪われたくないと思う人は

Who cannot seem to give

与えることができそうにない

And the soul, afraid of dying

そして、魂が死ぬことを恐れていては

That never learns to live

生きることを学べない

 

When the night has been too lonely

夜が孤独すぎると感じ

And the road has been too long

道があまりにも長すぎると感じ

And you think that love is only

そして、愛は、幸運で強い人にしか

For the lucky and the strong

訪れないと思ったときには

 

Just remember in the winter

ひとつだけ、思い出してほしい

Far beneath the bitter snows

凍えるような冬の、深い雪の下には

Lies the seed that with the sun’s love

太陽の愛とともに、種が埋もれていて

In the spring becomes the rose

春になれば、バラの花を咲かせるということを

△ △ △

 

では、今日はこのあたりで。

また、おつきあいください。

 

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