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ネコがテーマの本

2018年2月9日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

数日前まで、B型のインフルエンザにやられていました。10日ほど辛い日を過ごしていましたが、なんとか回復してきました。

 

そちらは、お変わりはありませんでしょうか。

 

 

先日、親しい知り合いの方に『猫の十戒』のことを教えてもらいました。猫を飼う人が守らなければならない十の掟(おきて)を、上から目線で猫自身が語ります。インターネットで検索するとすぐ見つかりますので調べてみてください。思わずにやりとしてしまう、ユーモアーたっぷりの文章です。

この『猫の十戒』は、『犬の十戒』という作者不明の英語の詩のパロディーなのだそうです。インターネット上では『犬の十戒』の日本語版も紹介されていますが、こちらは、涙もろい方はご注意です。

 

さて、以前にもご紹介したことがありますが、あるテーマに沿って小中学生に何冊かの本を紹介する、ブックトークというお仕事があります。このお仕事をされている私の親しい友人から、猫をテーマにしたブックトークを寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

▽ ▽ ▽

 

記事『猫』

可児明美

可児 明美

 

皆さん、猫というと、どんなイメージをもっていますか?

「猫ふんじゃった」なんて曲もありますね。

 

かわいい、きれいな毛並み、ひっかく、気まぐれ、体が柔らかい……。

十二支のお話では、ねずみにだまされて干支の仲間に入ることができませんでした……。

自分本位でわがままなんていわれることもあります……。

今回は、「猫」というテーマで本をご紹介します。

灰色の子猫

 

さて、このお話に出てくる太った黒い猫は、わがままな猫のイメージとはまったく違う猫です。(『カモメに飛ぶことを教えた猫』ルイス・セプルベダ著、白水ブックス)

お話の舞台は、ドイツのハンブルグ港の街です。

そこに住んでいるゾルバという猫は、あるとき、瀕死のカモメ、ケンガーに出合います。

ケンガーは銀色の翼を持つ美しいカモメでしたが、「黒い波」にやられて、まさに命が尽きようとしていました。

「黒い波」というのは、いったいどんな恐ろしいものなのでしょうか。それは、実際に現実の世界にもあります。タンカーから流出した原油が、黒い波の正体です。

ここには、原油にまみれてしまったペンギンをきれいにしている写真が載っています。(『環境破壊図鑑』藤原幸一著、ポプラ社)

 

ケンガーもこんな感じで、原油に浸かってしまったんですね……。

この本には、地球上で起きている、さまざまな出来事の写真が収められています。

 

さて、ケンガーはお腹に卵を宿していました。

瀕死のケンガーは猫のゾルバに、三つの約束をしてくれと頼みます。

 

その約束とは、

1.これから生む卵を食べないこと。

2.ひなが生まれるまで、卵の面倒を見てほしい。

3.ひなに飛ぶことを教える。

というものでした。

普通に考えると、猫にはとても守れそうにない約束ですよね……。

 

そしてケンガーは卵を一つ、生み落として死んでしまいます。

さあ、猫にはなかなか守るのが難しそうな約束をしてしまったゾルバは、どうしたでしょうか……。

ゾルバは、その約束を果たすためにいろいろ奮闘するんですね。

 

仲間の猫たちにも協力してもらいます。

そして約束を果たすため、ネズミと取引したり、猫のタブーを破ることにもなります。

また、「信用できる」人間も登場します。

猫たちに信用してもらえる人間とは、いったいどんな人なのでしょうか。

 

生まれたヒナはフォルトゥナータ、「幸運なもの」という名前が付けられました。

猫たちに育てられて、フォルトゥナータは成長してゆきます。

フォルトゥナータは大きくなりましたが、なかなか飛べませんでした。

 

あるときフォルトゥナータは、心ないチンパンジーから意地悪なことを言われて、落ち込んでしまいます。

その時ゾルバがフォルトゥナータに伝えた言葉は、フォルトゥナータへの深く暖かく気高い愛情に満ちています。

ぜひ味わってみてください。

 

そして、フォルトゥナータはとうとう飛べるようになりましたが、それには一つ、どうしても必要なものがあったのですね。

それは、なんだったのでしょうか……。

 

先ほどのお話に出てきた黒猫ゾルバは、頼りがいのあるやさしい猫でした。

このお話に出てくる猫、ファイヤポーは、若くて元気いっぱいの猫です。(『ウォーリアーズ』エリン・ハンター著、小峰書店)

 

飼い猫でしたが、森で群れをつくって暮らしている「野生ネコ」たちの群れに加わり、一族の「戦士見習い」になります。

ファイヤポーが属するのはサンダー族、ほかにもシャドウ族、リヴァー族、ウィンド族などがあります。

あるときファイヤポーはイエローファングという年老いた雌猫を助けてしまい、罰を受けることになりますが、だんだんとイエローファングに親しみを感じるようになります。

 

しかし、イエローファングにはなにか事情がありそうです。

また、それぞれの族長が集まる会議で、シャドウ族の族長は、ほかの一族の縄張りでも狩りをすると言い出し、サンダー族はそれを認めなかったため、戦いが起こります。

また、サンダー族の新たな副長となったタイガークロ―は、ファイヤポーの見習い戦士仲間のレイヴンポーを追い出そうとします。

タイガークロ―にも何か秘密がありそうです……。

 

そこで、ファイヤポーはある計画をたて、レイヴンポーを安全な場所に逃がします。

そうこうするうちに、シャドウ族がおそってきたり、子猫たちがさらわれたりと、次々に事件がおこります。

子猫たちはファイヤポーたちの活躍で取り戻すことができましたが、ファイヤポーが友達のレイヴンポーを逃がしたことを察知したタイガークロ―との対決が避けられなくなりそう……という状況で、物語は第二巻へと続いていきます。

 

ファイヤポーは自然の森の中で一族の戦士として、たくましく生き抜いていきますが、私たちの身近にも、自由に生きている猫がいますね。

ノラネコたちです。実際にノラネコたちを観察した人がいます。(『ノラネコの研究』伊沢雅子文、たくさんのふしぎ傑作選、福音館書店)

『ノラネコの研究』では、猫一匹ずつに名前を付け、特徴をかいた猫カードをつくり、そして猫の後をつけてずっと観察した様子が、わかりやすくまとめられています。猫の観察の仕方も書いてあります。

 

『わたしのノラネコ研究』では、福岡県の小さな島で7年間にわたってノラネコを観察した様子が書かれています。(『わたしのノラネコ研究』山根明弘著、さ・え・ら書房)

 

DNAによるノラネコたちの親子鑑定では、予想外の結果がでたそうです。

作者は、なわばりの中で体が大きくてつよいオスが子猫の父親だろうと考えていました。

でも、実際は……違ったんですね。いったいどんな結果だったのでしょうか……。

 

さて、猫についての本をいくつかご紹介しました。

みなさんも猫の世界をちょっとのぞいてみませんか?

 

おわり

 

紹介した本

『カモメに飛ぶことを教えた猫』ルイス・セプルベダ著、白水ブックス

『環境破壊図鑑』藤原幸一著、ポプラ社

『ウォーリアーズ』エリン・ハンター著、小峰書店

『ノラネコの研究』伊沢雅子文、たくさんのふしぎ傑作選、福音館書店)

『わたしのノラネコ研究』山根明弘著、さ・え・ら書房

 

△ △ △

 

ふたたび本庄です。こちらは動物学者のシートンを取り上げた可児さんの前回の記事です。

参考記事:『シートンの自己実現

 

今日はこの辺りで。

また、お付き合いください

 

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