こんにちは、バラ十字会日本本部の本庄です。
本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
先日、鹿児島県にある「感応寺」という12世紀に建てられた古いお寺を尋ねることができました。
この寺の開山とされる栄西禅師は、中国からお茶の種を持ち帰り日本に広めた人で、
「茶祖」と呼ばれるそうです。
杉林の中にある寺の境内は、きれいに掃き清められていました。
このような場所を訪れると、ほんとうに心が洗われる気がします。
さて、今回話題にさせていただくのは、時間の正体についてです。
実は、バラ十字会の通信講座で学習をしているある人から、
興味深い体験をしたことを教えていただいたのです。
その人がある夜、眠りにつくと、旅をしている夢を見始めたのだそうです。
そしてそれは、長い長い夢の始まりだったのです。
あるヨーロッパの町にたどり着きました。そして、そこで暮らすことを決心し、
やりがいのある教師の仕事を見つけ、
気の合う女性に出会い、結婚し、子供にも恵まれたのだそうです。
しかし、幸せな日々を送っていたのに、人生の転機が訪れ、
様々な事情から一人でその土地を離れなければならなくなります。
それはあまりにも辛い体験でしたが、
また旅に出かけ、今度は中東のある町にたどり着きます。
夢の中では、理屈に外れた奇妙なことが数々起こりますが、年を全然とらないのだそうです。
そして、その町でも同じように、仕事で人々に認められ、結婚し、子供をもうけ、
そして、最後にはやはり旅立たなければならなくなります。
このようなことを、さらに世界中の別の町で何度か繰り返した後に、
最後に、エジプトを旅立ったところで、目が覚めたのだそうです。
その人によると、夢の中の体験があまりにもはっきりとしていたので、
目が覚めて、自分が寝床にいるのに気づいたときには、
しばらく状況が分からず、呆然としていたということです。
そして、ベッドに入ったときから、たった数時間しか経っていないことを理解したときには、
全身の総毛が逆立ったそうです。
この方がこの夢を見たことには、当会の通信講座で紹介されている
ある実習が関係しているのですが、そのことは今は置いておきましょう。
ほんとうに不思議な体験です。
おそらく、これほど多量の情報が含まれた夢を数時間で見るということは、
現在の脳科学では説明がつかないことに違いありません。
あなたもご存知かもしれませんが、同じような話が、
中国の「枕中記」(ちんちゅうき)という伝奇小説にもあり、能の題目にもなっています。
この話では、盧生(ろせい)という青年が、邯鄲(かんたん)という里の宿で
道士から不思議な枕を借りて眠ります。夢の中で、苦労しながら少しずつ立身出世をして、
最後には栄華を極めたのですが、目が覚めると、
枕元で焚かれていた栗飯がまだ煮えていなかったほど短い間だったというのです。
私たちが何らかの作業を行っていて、それをあまり楽しんでいないときには、
時間が非常にゆっくりと、いわゆるダラダラと過ぎます。
このようなときは、時間の奴隷になっているように感じます。
逆に、夢中になって興味深いことをしている時には、
ほとんど気づかないうちに時間が飛ぶように過ぎていきます。
それはまるで、時間から解き放たれたような感じです。
また、数ヵ月も続いた昏睡状態から目覚めた後に、
そのようなことが続いていたのは、
ほんの数分だったという印象を持つ人がいるとのことです。
時間と空間の正体を明らかにすることは、
人生観を構築する上でも、生き方を変えるうえでもキーポイントになると、
バラ十字会の神秘学は指摘しています。
さて、あなたのお考えでは、時間とは何なのでしょうか。
この機会に少しばかり時間を取ってお考えいただければ、心より嬉しく思います。
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