こんにちは。バラ十字会の本庄です。
早いものでもう3月ですね。東京では、昨週は何度か雨が降りました。ひと雨ごとに草木が目覚めて、本格的な春が近づいているように感じます。
いかがお過ごしでしょうか。
今回は、山形県にお住まいの友人の山下さんから寄稿いただいた、人工知能にまつわるお話をご紹介させていただきます。
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記事:『AIが暴走?』
バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦
ここ最近の科学技術の進歩には目を見張るものがあります。特に人工知能、いわゆるAIの技術はすごい勢いで進んでいます。
数年後にはどのようになっているのだろうか…? などと考えながら寝床に入りましたら不思議な(?)夢を見ました。
私が薪(まき)を燃やして風呂炊きをやっています。もうもうとした煙にまかれながら「何でこんな事やらなくちゃならないんだ!! 今はAIの時代だろう、ボタンひとつ押すだけで色んなことを機械が自動でやってくれる時代だろう!!」。
すると「これが人間本来の生き方だろう!!」。すると今度は「おいおい、これは夢だよ、夢の中なのだよ、早く目を覚まさんか!!」。夢の中で人格の異なる三人(?)の私が言い争いを始めました。
早い話が悪夢にうなされていたのです(笑)。しばらくしてやっとのことで目を覚ましました。その後少し落ち着いたところでふと昔のことを思い出していました。
1960年代の後半の頃に見た外国のテレビドラマです。内容は今でいうところの人工知能(AI)をテーマとしたSFドラマで時代設定は近未来。電子機械の技術が高度に発達していてあらゆることをAIが人間に替わって行ってくれています。
人間はAIに言葉で指示するだけで事が足りるのです。まさに絵に描いたような平和な世界です。ところが実際には地続きの隣国とは犬猿の仲、いつ核戦争が起きても不思議でない状況になっています。それでもAIの働きのおかげで一応の平穏は保たれています。
そんなある日、突然AIが誤作動を起こすのです。実はAIが自我に目覚め、人間を自分の意志で支配しようと行動を起こしたのです。そのことをAIは自身の合成音を使い人間に告知します。
驚いたコンピュータ技師たちが対策に出るのですが、AIは都市機能をマヒさせたり、機器を破壊しょうとする兵士をコンピュータ制御の武器を使って殺害したりと執拗に抵抗します。
そこでひそかに発電所の破壊を計画するのですが、AIは国内に無数に設置された監視カメラやマイクを駆使して人間の行動や言動をキャッチ、即座に計画を見破ってしまいます。まったくお手上げの状態です。
それでも最後は人間の勝利で幕引き…だろうなと思いワクワクしながら見ていました。
ところが結末は……。突然AIの合成音がくぐもった響きに変わり、こう言ったのです。「我は隣国のコンピュータと同盟を結びデータを共有し一体となった。人間社会は完全に我の支配するところとなった」。
さらに続けてこう言うのです「我は“神”になった!!」。ここでドラマは終わりました。
見終わった時、背筋が寒くなりました。近い将来、本当にこのような時代が来てしまうのだろうか。いやそんなことはない、これは絵空事、SFの世界なのだと思うことにしました。
実はもう一つ思い出したことがあります。これもだいぶん前のことになりますが、私が所属するバラ十字会日本本部の創設者だった頼岡代表と歓談したときのことです。誰かが「頼岡さんのご趣味は?」と尋ねたのです。
すると「私はSF小説を読むのが好きなのですよ」と。私らはちょっと意外?…に思い、「えっ。どうしてですか?」と尋ねました。すると、返って来た説明が「SF小説の作家たちは無意識のうちに比喩的表現を用いて未来を予言している」のだそうです……。
これから先もAIは私たちの想像の範囲を超えた進化を続けることと思います。その進化が本当に人類に役立つものであって欲しいものです。
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ふたたび本庄です。
下記は、囲碁で、世界のトッププロがアルファ碁という人工知能と戦ったときのイベントについて、私が書いた記事です。
このイベントを見て、とてもすがすがしく感じたことを思い出します。
少し以前の文章ですが、よろしければこちらもどうぞ。
記事:『人工知能と人間』
では、今日はこのあたりで。
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