こんにちは。バラ十字会の本庄です。
秋も本格的になってきましたね。先日は、栗をおつまみに赤ワインを飲んだのですが、よく合います。お勧めです。
いかがお過ごしでしょうか。
今まで2回、当会のフランス代表が作成した、神秘学(mysticism:神秘哲学)と秘伝思想(esotericism)についてのクイズを紹介させていただいています。かなり好評なので、今回は第3弾を出題します。
全部で20問あります。やや難問も含まれています。解答を後ろに付け加えました。どうぞ、お楽しみください。
下記は、前々回と前回のクイズです
「神秘学のクイズ」(その1)
「神秘学のクイズ」(その2)
▽ ▽ ▽
1.ピタゴラスは何の音楽について語っていたでしょうか
A:天使の音楽
B:恒星の音楽
C:天球の音楽
2.ルイ15世に客人として招かれ会話をしていたときに、彼に錬金術の秘密を明かすように言われ、「閣下、あなたがバラ十字会員にならない限り、これ以上お話しすることはできないのです」と言った人は誰でしょう
A:ジャン・バプチスト・ウィレーモス
B:カリオストロ
C:サンジェルマン伯爵
3.アレクサンダー大王がエジプトで発見したと言い伝えられているのは誰の墓でしょうか
A:トットモス3世
B:ヘルメス
C:アクナトン
4.カバラでは何の樹が扱われているでしょうか
A:光の樹
B:生命の樹
C:英知の樹
5.ゲーテは次のどの本でバラ十字会について述べているでしょうか
A:『秘儀』
B:『親和力』
C:『緑の蛇と百合姫のメルヘン』
6.スフィンクスの2本の前足の間に石碑を建てたのは誰でしょうか
A:セソストリス
B:トトメス4世
C:アクナトン
7.秘伝哲学の多くで正方形は何の象徴とされているでしょうか
A:安定
B:充実
C:適法
8.バラ十字の象徴で、バラの花は何を意味しているでしょうか
A:人間の魂
B:人間の精神
C:人間の体
9.哲学者イアンブリコスによれば、ピタゴラスはエジプトで何年間学んでいたでしょうか
A:45年
B:5年
C:22年
10.「バラ十字の大学」が17世紀に存在したとミハエル・マイヤーが述べているのは、以下のどの本でしょうか
A:黄金のテミス(掟)
B:秘中の秘
C:12の国の黄金の卓の象徴
11.1617年にミハエル・マイヤーが出版した錬金術の著作の題名は何でしょう
A:沈黙の書
B:錬金術の鏡
C:逃れゆくアタランタ
12.古代エジプトの真実をつかさどる女神は次のどれでしょう
A:イシス
B:セシャト
C:マート
13.エジプトから戻ったピタゴラスが学校を創設したのは次のどこでしょう
A:クロトナ
B:フローレンス
C:ローマ
14.宇宙には生物の住む世界が地球以外にもあると最初に述べたのは次のうちの誰でしょう
A:ジョルダーノ・ブルーノ
B:ガリレオ
C:コペルニクス
15.ブルワー・リットンが『ザノーニ、バラ十字の師』を出版したのはどこでしょう
A:ロンドン
B:パリ
C:ナポリ
16.マルティニスト思想とは誰の哲学でしょう
A:ルイ・クロード・ド・サンマルタン
B:マーティン・グレイ
C:マルティネス・ド・パスカリ
17.『バラ十字会員の秘密の象徴』が最初に出版されたのはいつでしょう
A:19世紀
B:17世紀
C:18世紀
18.「考える、ゆえに我あり」という言葉を残したのは誰でしょう
A:ニュートン
B:ライプニッツ
C:デカルト
19.オシレイオンの神殿があるのはエジプトのどこでしょう
A:アスワン
B:カイロ
C:アビドス
20.「クリスチャン・ローゼンクロイツの化学の結婚」が発表されたのはいつでしょう
A:1416年
B:1516年
C:1616年
* * *
答え
1-C.ピタゴラスは「天球の音楽」について語っていました。
2-C.ルイ15世がバラ十字会員でないことを理由にして、錬金術の秘密について語ることを拒んだのはサンジェルマン伯爵です。
3-B.アレクサンダー大王がエジプトで発見したと言い伝えられているのは、錬金術の創始者とされるヘルメスの墓です。
4-B.ユダヤ教の秘伝思想カバラでは、「生命の樹」が扱われています。
5-A.ゲーテは『秘儀』という未完の物語で、バラ十字会について述べています。
6-B.トトメス4世は、スフィンクスから自分がファラオになることを夢で知らされ、スフィンクスの足元にこの夢のことを刻んだ石碑を建てたと伝えられています。
7-A.秘伝哲学の多くで、正方形は「安定」の象徴とされています。
8-A.バラ十字の象徴で、バラの花は人間の魂、十字は人間の体を意味しています。
9-C.哲学者イアンブリコスは、ピタゴラスがエジプトで22年間学んだと語っています。
10-C.「バラ十字の大学」が17世紀に存在したとミハエル・マイヤーが述べているのは、『12の国の黄金の卓の象徴』という本です。
11-C.ミハエル・マイヤーは、彼の著作の中で多くの人が最も重要だと考えている『逃れゆくアタランタ』を1617年に出版しました。
12-C.古代エジプトで真実をつかさどる女神とされていたのはマートです。
13-A.エジプトで学んだピタゴラスは、クロトナ(イタリア南東部の港湾都市、現在のクロトーネ)に学校を創設しました。
14-A.宇宙には生物の住む世界が地球以外にもあると最初に述べたのはジョルダーノ・ブルーノです。この考えはカトリック教会から異端とされ、彼は火刑に処されました。
15-A.ブルワー・リットンが『ザノーニ、バラ十字の師』を出版したのはロンドンです。この小説にはカルデアの英知を伝える賢者ザノーニが登場します。
16-A.マルティニスト思想とは、ルイ・クロード・ド・サンマルタンの哲学です。
17-C.『バラ十字会員の秘密の象徴』は18世紀にドイツのアルトナ(現在のハンブルグ市の一部)で最初に発行されました。
18-C.「考える、ゆえに我あり」という言葉を残したのはデカルトです。この言葉にはさまざまな解釈がありますが、そのひとつは、「意識があるために、私は自分が存在すると感じることができる」という解釈です。
19-C.オシレイオンの神殿があるのはエジプトのアビドスです。第19王朝のセティ1世の彫像を収めた墓だとされています。この地は古代エジプトの冥界の神オシリスの信仰の中心地だったと言われています。
20-C.「クリスチャン・ローゼンクロイツの化学の結婚」は、17世紀の3冊目のバラ十字宣言書として1616年に発表されました。
著者(出題者)セルジュ・ツーサンについて
1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。
多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。
△ △ △
ふたたび本庄です。
いかがでしたでしょうか。
今回のクイズには難問もいくつか含まれていました。問題5は私も間違えました。
ゲーテが直接バラ十字会について語っているのは『秘儀』という本ですが、同じくゲーテの書いた『緑の蛇と百合姫のメルヘン』という物語のことを、ルドルフ・シュタイナーは、バラ十字の英知と深く関連していると指摘しています。
参考記事:「ゲーテについて」
今回も、皆さんが興味を引かれた語句について、インターネットで調べてみることをお勧めします。
では、今日はこのあたりで。
また、お付き合いください。
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