こんにちは、バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

今日は立春ですが、まだまだ寒く、もう少しのしんぼうですね。東京板橋では、河津桜のつぼみが、大きく膨らんでいます。もうすぐ開花することでしょう。

いかがお過ごしでしょうか。

 

先日はESGとSDGsを話題に取り上げましたが、電気自動車が世界中で普及しつつあります。自動車用の電池や、スマートフォンやタブレットのためのモバイルバッテリーなどが、社会にとってますます重要になっています。

参考記事:『ESGとは、SDGsとは

 

インターネットで電池について調べていたのですが、どうしても分からないことがあります。知っている人がいたら教えてください。

電気回路の図で電池を表す記号は、なぜ長い方がプラス(+)で短い方がマイナス(-)を表すのでしょうか。ふだん見る電池は、電極が飛び出ている方がプラスなので、記号も短い方がプラスの方が自然なように思うのですが…

下の図は、2個の電球を電池につないだ回路図です。小学校の理科の授業を懐かしく思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

回路図電池と電球2つ 

 

英語では電池は「バッテリー」(battery)です。野球の投手と捕手のこともバッテリーと言います。こちらは調べてみたところ理由が分かりました。

バッテリーの語源は「打つ」を意味するラテン語の「バットゥエーレ」(battuere)でした。

そこから最初は、ハンマーで打って作った多数の金属の部品がバッテリーと呼ばれるようになり、金属製の多数の同じものということから、一斉に発射される大砲や、一斉に放電される蓄電器のことがバッテリーと呼ばれるようになったのだそうです。

野球の場合は、投手がマウンドから球を投げる姿が、砲台上の大砲から弾が発射される様子に似ていることから、投手がバッテリーと呼ばれるようになり、その後いつの間にか、捕手との2人組がそう呼ばれるようになったそうです。

休暇で心を充電した女性

 

先ほどの回路図に話を戻しますが、電球を光らせるためには、電池のプラスとマイナスの2つの電極につながなければなりません。つまり電気が流れるためには、プラスとマイナスという2つの極性が必要になります。

 

極性という性質は、あらゆるところに登場します。世界には、無数に多くの種類の、正反対の2つ組があります。

少しだけ例を挙げるとすれば、磁石のN極とS極、男性と女性、陰と陽、暖かさと寒さ、善と悪などです。

野球のバッテリーは、球を投げる人と受け取る人からなり、これもやはり、能動と受動という極性の一例と考えることができます。

磁石の周囲の砂鉄が描く磁力線

 

このような組み合わせの2つの要素は単独では存在することができません。一方が存在するためにはもう一方が必要です(磁気については、モノポールという片方の極性をだけを持つ素粒子が存在するという説がありますが、まだ確認されていないようです)。

たとえば、暖かさとは、それより寒い何かに比べて暖かいのであり、寒さとは、それより暖かい何かに比べて寒いことを意味します。

悪がひとつもなかったとしたら、善と呼ぶことのできるものは存在しなくなるように思われます。

このことを神秘学(神秘哲学:mysticism)では、世界に秩序を与えている法則のひとつであると考え、「二元性の法則」(law of duality)と呼んでいます。

 

西洋には、このような言い伝えがあります。

「最初は〈一なるもの〉しかなかった。この〈一なるもの〉は、他に比べるものがないので、人は〈一なるもの〉を理解することができない。自体を知るために〈一なるもの〉は創造を行い、〈二元性〉が生じた。」

「〈二元性〉のおかげで、〈一なるもの〉は、行為するものと、自体の創造を観察するものの両方になった。すなわち、〈一なるもの〉は鏡を持ち、その鏡の中で自体の作品を、自体が創造した生物の目を通して熟視し、瞑想している。」

 

古代の東洋でも、根本原理としての二元性が注目されていました。

以下は、紀元前6世紀の中国の思想家、老子が書いたとされる『道徳経』の一部です。

* * *

世界に美しいとされるものがあれば、その美しいものを通じて、醜いものが現れる。

世界に善があるとされるものがあれば、その善を通じて、悪が現れる。

存在と非存在は、互いに他を生じ、止むことがない。

長いものと短いものは、互いに他を補っている。

高さと深さは、互いに寄り添って存在している。

音と静寂は、調和を作り出す。

以前と以後は、互いに付き従う。

万物と無は、同じ顔をしている。

* * *

 

私ごとですが、この最後の「万物と無は、同じ顔をしている」の部分が、この何ヵ月かずっと心に引っかかっていて、頭から離れません。何か重要な秘密を教えてくれているような気がするのですが、まだはっきりとさせることができていません。

 

話を戻します。1から2ができたとすれば、次は3です。

2つの正反対のものの働きによって、第3のものが生じるという例も、これまた無数にあり、神秘学では三角形の法則(law of triangle)と呼ばれています。

電流は、電池や発電機の陽極と陰極の間を流れます。

先ほどの写真の砂鉄に表れていたように、磁石のN極とS極の間には磁力が作られます。

子供は、男性と女性が結ばれた結果として生まれます。

ドイツの哲学者ヘーゲルのことを思い起こされる方もおられることでしょう。意見(定立)と反対意見(反定立)から、より高い段階の認識(総合)が生じることが、世界が自体で発展するときのあり方であると彼は考えました。

 

さて、1,2,3と来れば、次は4です。

世界には4つで1セットのものもよく見られます。春夏秋冬、東西南北などです。西洋の古代哲学は土、水、火、空気を四大元素と呼びました。現代物理学によれば、電磁力、弱い相互作用(放射能に関連)、強い相互作用(原子核を結びつける力)、重力の4種類しか、宇宙に存在する力はありません!

 

紀元前6世紀のギリシャの思想家ピタゴラスは、数学者としてよく知られていますが、この当時は実際には、数学、哲学、音楽、政治学、医療、宗教などは、分けることのできない一体の「知」でした。

彼は世界の根本原理が1,2,3,4であると考え、10個の点を並べたテトラクテュスと呼ばれる次の図形を、神の表現として崇拝していました。

テトラクテュス

 

次の写真は、ローマのバチカンの教皇庁にある『アテナイの学堂』というラファエロの描いた壁画です。ピタゴラスの部分を拡大すると、女性が支えている彼の前に置かれた黒い板に、4本の線によって、音楽の協和音程を説明する図と、テトラクテュスが描かれているのが見えます。

アテナイの学堂(ピタゴラスの部分)

アテナイの学堂のピタゴラスの黒板
アテナイの学堂のピタゴラスの黒板

 

ピタゴラスは若い頃に、エジプトに22年間ほど滞在し、当時の学問の中心地であったヘリオポリス、メンフィス、テーベで学んでいたことが知られています。

ですから、数が宇宙の根本原理であるという彼の考え方は、古代エジプトに由来すると推測されています。

 

さて、世界の背後にあると考えられる、数という原理についてここまで説明してきました。

もしこれらのことについて、さらに深く知りたいとお感じでしたら、当会が15年ぶりに発行した書籍『図形と数が表す宇宙の秩序』(下記)を手に入れてください。

バラ十字国際大学の公認講師をされていた著者ルイ・グロースさんのライフワークとも言える本で、発売以来、とても人気になっています。

書籍『図形と数が表す宇宙の秩序』

書籍『図形と数が表す宇宙の秩序』(現代書林刊)

 

では、この辺りで。

次回の投稿は2月18日(金曜日)を予定しています。

またお付き合いください。

(2/5から2/10にかけて、ホームページのリニューアルを予定しています。ご迷惑をお掛け致しますが、その間、表示に問題がありましたら、時間を改めてご訪問くださいますよう、お願いいたします。)

 

追伸:メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」に、こちらから登録すると、このブログに掲載される記事を、無料で定期購読することができます(いつでも配信解除できます)。