投稿日: 2024/12/27

こんにちは、バラ十字会の本庄です。

今回が、今年最後の皆さんにお話しする機会になります。

2024年があっという間に過ぎていきました。皆さんも、そうお感じではないでしょうか。

2024年から2025年への移行(イメージ)

今でもたびたびニュースの光景を思い出すのですが、今年の元旦には、能登半島で震度7の地震がありました。さらにその翌日には、この地震に対応するための物資を運ぼうとしていた海上保安庁の飛行機が、日航機と羽田で衝突するという痛ましい事故がありました。

このブログでも取り上げましたが、シュタイナー研究の大家、訳書『神秘学概論』で有名な高橋巖さんが3月に、漫画『Dr.スランプ』、『ドラゴン・ボール』の作者の鳥山明さんが4月にお亡くなりになりました。特に鳥山さんの訃報は、世界中のアニメファンの間を駆け巡りました。

明るいニュースもありました。パリ・オリンピックで、多くの日本人選手がメダルを取りました。

スポーツではまた、大谷選手の新記録ずくめの活躍が、大きな話題になりました。

日本原水爆被害者団体協議会の長年の活動が認められて、ノーベル平和賞を受賞しました。

他の人たちのため、人類全体のために力を尽くそうとする人たちに、強く心を打たれます。

北村西望の遺作「平和を祈る」
長崎の平和祈念像を製作した北村西望の遺作で、板橋区役所に展示されている「平和を祈る」

時の流れは速いものですね。

皆さんにとって今年は、どのような年だったでしょうか。

私もそうですが、皆さんの多くも、さまざまなお仕事・ご用件に追われて、2024年を忙しく過ごされたのではないでしょうか。

私たちは、ともすれば日々の忙しさに追われ、自分に向き合う時間をおろそかにしてしまいます。

しかし、年末年始は特別な時間のように思います。この一年を振り返り、また、次の一年に思いを馳せ、計画を作るというとやや堅苦しく聞こえてしまうかも知れませんが、来年にはどのような新しい可能性があるのだろうか、どんなふうに自分は変化できるだろうかと、想像をめぐらすことができます。

やや重たい問いですが、この機会に、次のことを考えてみるというのはいかがでしょうか。皆さんにとって大切なことは何でしょうか。身近な人の幸せでしょうか。充実を感じられる、あるいは楽しい日々を過ごすことでしょうか。他の人たちに尽くすことでしょうか。何かをなし遂げることでしょうか。内面の進歩でしょうか。

私もそうですが、きっと皆さんにも大切ないくつものことがあり、そのそれぞれは、とても重要だったり、ある程度重要だったりすることでしょう。しかしそれらのすべてが必ずしも、ノートに書いたり、リスト化したりできるような明確なものではないのかもしれません。

縁起でもないと思われる方もいるかも知れませんが、ある本に書かれていたアドバイスがあります。それは、「今日が人生最後の日」だと想像してみようというアドバイスです。もし今日で人生が終わりだとしたら、何をなし遂げていて、どのような状態であれば、自分の人生として後悔がない、あるいは後悔が少ないでしょうか。

このように想像すると、人生の目標が明らかになるように思えます。

コーヒーカップとペンと「人生の目的は何か」と書かれた紙

しかし実際には、この疑問に真剣に取り組んでみると、たいていの場合に多くの迷いが生じます。それは、ほんとうに大切なことは何かという問いが極めて重大な問い、人生で一番重要な問いであるからです。確かなよりどころがなくては、そう簡単には決めることができない、軽率に決めるならば、かえって後悔が生じると、皆さんもお感じになることでしょう。

あからさまに申し上げれば、私たちの大部分には、このようなことを考えるための情報が足りていません。ほとんどの人が学校でそのようなことは勉強していませんし、世の中にも、それに役立つ十分な情報が行き渡っていないからです。

では、確かなよりどころとなる、そのような情報は存在するのでしょうか。

そんなものはないと思っている方々は少なくありません。

一方で、古代から現代に至るまで、「なすべきことを知りたい」、「自分らしく生きたい」、「本当の自分を知りたい」、「人生の意味を知りたい」と無数に多くの人が感じてきました。

そしてそのような人たちの一部は、西洋でも東洋でも、先人の残した情報を集め、自らの思索を積み重ねて、その結果を文書として書き残してくれています。それらの人たちには、宗教に関わっている人も、そうでない人もいました。

そのような人の多くは哲学や宗教、心理学や神秘学(神秘哲学:mysticism)の専門家であり、その文章を理解するためには多大な努力が必要です。

開かれた本と積まれた本と図書館の背景

それらを体系的にまとめて、人生、人間、世界を理解するための、わかりやすいガイドにして欲しいという要望は少なくありません。

現在のバラ十字会の教材は、この要望に応えるもののひとつだと思っていただければ嬉しいですし、実際に、そう評価してくださる方々が数多くいます。

しかし、それは初めから完成されたものではありませんでした。

最初にこの教材が成立したのは20世紀初期で、米国人のスペンサー・ルイスという人が、フランスのトゥールーズで当時活動していたバラ十字会(薔薇十字団)から資料を譲り受け、それまでは主に口頭で伝えられてきた、人間、人生、世界についての思想を教本の形にしました。

しかしその内容は、個人的な色彩がやや強いもので、バランスの取れたものではありませんでしたし、一部には科学的な誤りも含まれていました(愛好者も多かったのですが…)。

その後およそ100年をかけて、バラ十字国際大学のメンバーである当会の専門家が、この教材を改訂し、体系的で、わかりやすい教本にしていきました。

そしてこの5年ほどの間に、さらに新しい変化がありました。それは、教材を郵送からオンラインに変えるという取り組みでした。

日本では、つい先日の12月20日に準備が整い、オンライン上のシステムで教材を提供できるようになりました。

これで教材に、文書だけでなく、音声や動画を追加することができます。

また、視覚障害をお持ちの方にも、海外などの郵便事情が悪い場所にお住まいの方にも、教材を届けることができます。

長期にわたって学ぶ会員の方も本棚のスペースを心配する必要がなくなりましたし、検索機能によって、特定のテーマがどの冊子に書かれていたかをすぐに調べることができます。

皆さんが、このオンライン教材の最初の1か月分の教材を無料で体験できるようにしましたので、試してみてください。

特に、いわゆるスピリチュアルや精神世界の情報に満足していない方におすすめします。

私たちの周囲には、そのような情報があふれていますが、多くの方々がそれに満足していません。その主な理由は、科学的に疑問のある内容が少なからず含まれていることと、断片的な知識であり確信と効果が得られにくいことです。

先ほど経緯をご説明した通り、バラ十字国際大学の監修によって、教材の科学的な正しさが確保されています。世界と人生と人間についての幅広い体系的な情報が、何を人生で目指すのかということについての自身の考えを築くために役立ちます。

海岸に座り、水平線の夕焼けを見つめる男性のシルエット

ある方からはこんな声をいただいています。

入会して4年半程経ったかと思いますが、人生から困難さや大変さが消えたわけではありませんが、苦悩することが無くなったと感じます。たまに遭遇する大変さもやりがいのある課題のように前向きに取り組めるようになりました。バラ十字会に出会わなければ今頃まだ自分の中で様々な面において指針が定まらずに迷いが多い日々を過ごしていたかもしれません。

埼玉県さいたま市 S.C.さん

別の方は、こう話してくださっています。

古代哲学、自然科学、芸術、人体と精神などなど、独学では触れることのなかったであろう、多岐にわたる学びを楽しんでます。それらの学びはバラバラなように見えて、全て繋がっていると感じられるのも面白いところです。そして、自分にとっての要不要を判断する力は、確実に身に着いています。限られた時間を生きる上で、とても大切な力がついたと実感します。

埼玉県さいたま市 O.A.様

こんなお声もいただいています。

古代ギリシャの哲人達や心理学への言及、宗教の種類と変遷、無意識界の分野、胎児の成長と魂レベルの知見、脳科学面からのアプローチや、医学生理学とサイキック体など、多分野に渡る学びを、細部まで配慮されたカリキュラムで進行しており、私が以前より学びたかった分野が網羅されており、私の人生の質が豊かに深くなっていくのを感じています。

愛知県蒲郡市 I.Y.様

無料体験を申し込むとお読みいただける3冊の教本には、以下の内容が含まれています。

  • 第1号:内面の進歩を加速する神秘学とは、人生の神秘を実感する5つの実習
  • 第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
  • 第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について
オンライン教本システムの操作画面
オンライン教本システムの操作画面

また、神秘・科学・芸術をテーマにした季刊雑誌『バラのこころ』(付記)と、国内外での当会の活動と集会の様子がわかるニュース、学習を継続するための手続きのご案内も含まれています。

付記:『バラのこころ』(No.176)の記事内容:バラ十字サロン(19世紀後半にパリで開催された大美術展)/汝に我は授ける(チベットの僧院で発見された人生についての古代の金言集)/現実の本質/生まれ変わりについての私個人の見解/沈黙/メランコリーの詩/バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから『先王朝時代の広口の土器』

下のボタンを押して、お申し込みください。そして、あなたの人生にとって必要なものかどうかを判断してください。

また、教材についてさらに詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

今年最後のこの記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお付き合いください。

どうぞ、素敵な年末の休日と新年をお迎えください。

執筆者プロフィール

本庄 敦

本庄 敦

1960年6月17日生まれ。バラ十字会AMORC日本本部代表。東京大学教養学部卒。
スピリチュアリティに関する科学的な情報の発信と神秘学(mysticism:神秘哲学)の普及に尽力している。
詳しいプロフィールはこちら:https://www.amorc.jp/profile/

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当会の通信講座の教材
第1号

第1号:内面の進歩を加速する神秘学とは、人生の神秘を実感する5つの実習
第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について

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