アファメーション【エミール・クーエ】による自己肯定の注意点・デメリット
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あなたはアファメーションをご存知ですか?
あなたはアファメーションをご存知ですか?
アファメーションとは、肯定的な言葉を自分に断定的に語りかけることで望ましい結果を得ようとすることです。
フランスの心理学者エミール・クーエが「日々あらゆる点で私はますます良くなりつつあります」という魅力的な言葉で発表したものです。
一般にアファメーションは、肯定的な言葉を自分に語りかけることで自分の身体や精神、物質的な状況に影響を与えようとすることと認識されていますが、多くの人がこのアファメーションという心理学の原理を誤解しています。
この文章では、アファメーションによる自己肯定の注意点・デメリットについてご紹介します。
フランスの心理学者エミール・クーエが「日々あらゆる点で私はますます良くなりつつあります」という魅力的な言葉で発表しました。
ある特定の状況下である特定のアファメーションを行うことは重要であり、ある枠組みにおいては実用的であるといえますが、正しくないアファメーションは無価値であるだけでなく、実のところ有害であることも理解する必要があります。
例えば、何らかの病気や不調のために痛みに苦しんでいる人が痛みがはっきりと現れているときに「痛みがない」というアファメーションを行うことはどうでしょうか?
その人の健康状態に何らかの効果を及ぼすことがあり得るでしょうか。
痛みは身体が病気になった場合や心身に何らかの異常が起きた場合に生じるものであり、まさに自然な現象のひとつです。
痛みには必ずそれを存在させている原因とそれが現れている理由があります。
痛みの原因は自然に反していることかもしれません。
そのような場合、通常その原因は必然的なものではなく取り除くことができます。
しかし、病気の結果として痛みが生じるということは完全に必然的なことであり、自然の法則に沿ったことであり〈宇宙〉の摂理に則したことです。
また痛みによって、それを避けたり理解したりしようとする行動が促されますが
そのように行動することも、アファメーションによって拒絶されてしまうことになります。
したがって、痛みではなく痛みの原因のことを取り除くべき望ましくない条件だと考えるべきです。
心身の病気や異常な状態は、「存在しない」というアファメーションを行っても取り除くことはできません。
貧困、事業の失敗、物質的な問題は、それらの状況が存在せず、想像であるというアファメーションを行ったとしても変えることはできません。
それらの存在を否定することによって、意識の外へ追い出し心から締め出しているに過ぎません。
借金から解放されることを求め、必要なものが十分に得られるように〈宇宙〉の支援を求める人が「私には借金がありません。私には自由に用いることのできる〈宇宙〉の豊かさがあります」というアファメーションを行うことは、単に現状に目をつむり空想した事実ではないイメージによって顕在意識をなだめようとしているに過ぎません。
その結果として、適切な方法で状況を改善するためのあらゆる努力を一時的に放棄しているのです。
自らが作り出したこのような混乱によってすべてがうまくいき、努力する必要はなく、他の方法について考える必要さえないと人は信じてしまいがちです。
その状況に至った原因を変えるために使用しなければなりません。
自身に起っている出来事を自分個人でコントロールする能力や状況を整えるための自らの意志は結果として現れてしまったことを否定するのではなく、その状況に至った原因を変えるために使用しなければなりません。
痛みも、貧困も、ある原因から生じた結果であり、その原因を見つけ出して変えなければなりません。
…
ぜひ試してみてください。
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