投稿日: 2024/11/08
最終更新日: 2025/03/25

人生は選択の連続です。だからこそ、自分がよく考えてとった選択で望み通りの結果を得られなかったときには、「なぜこんなことをしてしまったのか」「ああすればよかった」と後悔の念を持たれる方も少なくありません。

日常生活でもよく用いられる「後悔先に立たず」ということわざは、「後に悔やんでも取り返しがつかないため、事の始まる前に考えておくべき」という意味をもっており、将来への戒めとしても使われています。過去の後悔をいつまでも引きずるのではなく、今後後悔しないためにはどうすればよいのかを考えることが大切です。

そこで今回は、人生で後悔をしてしまう主な2つのパターンから、後悔しない人生を送る秘訣、さらに自分が本当にしたいことを知るための方法までを詳しく紹介します。

何らかの選択をした後で「あのときこうしておけばよかった」「なぜあんなことをしたのだろう」と思ってしまうことを「後悔」と呼びます。

人間には記憶力や想像力があるので、自分がした選択において「期待」とは違う結果が生じたときに後悔の念に感じます。

また、後悔とひとことで言っても、「やってしまったことの後悔」と「やらなかったことの後悔」の2パターンに大別されます。ここからは、それぞれのパターンについて分かりやすく解説します。

林の中の分かれ道-左は広い道、右は狭い道(決断のイメージ)

やってしまったことの後悔は、自分のとった言動などの選択の結果が期待と違ったり、悪い結果につながったりしたことに対して悔やむパターンです。

例えば、転職活動中にA社とB社のどちらに入社しようか悩んだ末にA社への入社を決めたものの、A社の仕事環境がよくなかったときには「B社に入社すればよかった」「そもそも転職しなければよかった」と感じるでしょう。これが、やってしまったことの後悔です。

基本的に、やってしまったことの後悔は日常生活で起こりやすいパターンと言えます。選択をした対象の期待が大きければ大きいほど、後悔も大きくなりやすいことが特徴です。

やらなかったことの後悔は、自分が行動しなかったことに対して悔やむパターンです。

例としては、「あの株に投資しておけばよかった」「大学受験を諦めなければよかった」「元気なうちに海外旅行へ行っておけばよかった」などが挙げられます。

やらなかったことにおいては、ふとしたきっかけで思い出し、たびたび後悔の念を感じやすい点が特徴です。加えて、環境や年齢など何らかの理由で何度も挑戦したり再挑戦したりするのが難しい行動の場合は、時間の経過とともに後悔が強くなる傾向があります。

一方で、何度も挑戦できるような行動は新たな機会を得やすいため、時間が経つにつれて後悔が和らぐケースも少なくありません。

部屋で後悔してうつむいている男性

人生には多くの分岐点があり、その選択によって後悔を抱えることもあります。ただし、どちらの道を進んだとしてもいつか後悔を抱える可能性は否めず、人生に正解はありません。後悔しない人生を送るためには、自分のやりたいことを自分で選択する必要があります。

ここでは、代表的な後悔の具体例を紹介するので、自身の人生を見つめ直すきっかけの1つにしてください。

恋愛に関する後悔は、多くの人が経験するものの1つです。自分を大切にしてくれた人との関係を深めずに終わってしまい、後になって「本当に大切な人だった」と気づいたり、好きな人がいたにもかかわらず、勇気を出せずに想いを伝えなかったりなど、自分の心を見つめなかったせいで後悔が発生することがあります。

「もしあのとき伝えていたら、未来は変わっていたかもしれない」と考えることもあるでしょう。

家族との関係は人生において重要な要素ですが、後になって後悔を感じることもあります。特に、若いころは親の存在を当たり前のものと考え、十分に感謝や愛情を伝えなかったと悔やむ人は多いです。

また、「いつか自然と家庭を持つだろう」と思っていたものの、気づけば時間が経ち、家庭を持っておけばよかったと後悔してしまうこともあります。家族に関する後悔を減らすためには、自分がどのような人生を歩みたいのかをきちんと見つめなおす必要があります。

人生の選択のなかで、進路や仕事に関する後悔も多くの人が抱えています。たとえば、安定した仕事を優先し、自分が本当にやりたかったことに挑戦しなかった後悔は大きくなりやすいものです。

一方で、家族や友人との時間を犠牲にしてしまい、「気づけば人生のほとんどが仕事だった」と振り返る人も少なくありません。自分の生き方に合った仕事とプライベートのバランスを常に調整しておく必要があります。

お金の管理や使い方に関する後悔も、多くの人が経験するものです。たとえば、「世界を旅したかったが、お金を理由に諦めてしまった」「投資や独立を考えたが、リスクを恐れて踏み出せなかった」など、お金に対する不安が行動を制限してしまい、本当にしたかったことができないまま人生を過ごしてしまうと後悔につながりやすいです。

一方で、若いころに無計画な浪費をしてしまい、「もっと貯金しておけばよかった」と思うこともあります。

オフィス街を笑顔で歩く女性(充実のイメージ)

前述の通り、真の自分が本当にやりたいことを選択するだけで後悔は防げます。たとえどのような結果になっても、「自分のやりたいことを選択したまでだ」と自分の決断に責任をもてるようになるためです。

真の自分がやりたいことを知るのは必ずしも簡単ではなく、そうするためには、いくつかのコツがあります。まず、現実的かつ具体的な望みについて考えてみましょう。

 次の実習のために、邪魔が入らない時間を確保してください。一人になれる静かな場所で椅子に座り、しばらくの間、ゆっくりと呼吸を繰り返して、リラックスします。

【真の自分がやりたいことを知る実習】

  • 今持っている、自分の望みについて考えてみてください。それは、ひとつだけの望みでしょうか。それともそこには、いくつかの望みが含まれているでしょうか。いくつかの望みが組み合わさっている場合には、それを一つずつ書き出して、そのうちの一つを選んでください。
  • 選んだ望みは、完全に自分だけの幸せに関わるものでしょうか。それとも間接的にではあっても、他の人の幸せのためにも役立つものでしょうか。信じられないかも知れませんが、もし完全に利己的な望みであれば、それはほとんどの場合、真の自分の望みではありません。望みの背後にある動機について、よく考えてみてください。
  • 選んだ望みが実現したときの自分の姿を思い浮かべてください。それが難しければ、「ああ、***が実現した」と心の底からつぶやいてみてください。もしそれが、真の自分がやりたいことであれば、ワクワクした感じが自然に湧き上がってきます。もしそうでなければ、真の自分は別のことを望んでいる可能性が高いと言えます。

真の自分がやりたいことを知る実習は、一度行ったら終わりではありません。うまくリラックスできず、望みがはっきりしないこともあります。そのような場合は、日を改めて繰り返してみてください。また、望みがはっきりした場合も、それが部分的に実現したり、あなた自身が変化したりすると、それに合せて望みが変わってくることがあります。ですから、たとえば一ヵ月に一度というように、この実習を定期的に繰り返すことをお勧めします。

人は誰でも、後悔を抱えて生きています。ある程度の後悔は人を成長させるために重要な要素ですが、長期間引きずってしまうような後悔は避けるべきです。

過去の失敗をいつまでも悔やむより、今後できる限り後悔のない人生を歩むためにはどうすればよいのかを考えることが大切です。

後悔しない人生を送るには、真の自分がやりたいことを実行することと、健康を大切にすることがポイントになります。真の自分がやりたいことを知るために、ご紹介した実習を定期的に行ってみてください。

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