人生は選択の連続です。だからこそ、自分がよく考えてとった選択で望み通りの結果を得られなかったときには、「なぜこんなことをしてしまったのか」「ああすればよかった」と後悔の念を持たれる方も少なくありません。
日常生活でもよく用いられる「後悔先に立たず」ということわざは、「後に悔やんでも取り返しがつかないため、事の始まる前に考えておくべき」という意味をもっており、将来への戒めとしても使われています。過去の後悔をいつまでも引きずるのではなく、今後後悔しないためにはどうすればよいのかを考えることが大切です。
そこで今回は、人生で後悔をしてしまう主な2つのパターンから、後悔しない人生を送る秘訣、さらに自分が本当にしたいことを知るための方法までを詳しく紹介します。
1. 人生で後悔してしまう2つのパターンは?
何らかの選択をした後で「あのときこうしておけばよかった」「なぜあんなことをしたのだろう」と思ってしまうことを「後悔」と呼びます。
人間には記憶力や想像力があるので、自分がした選択において「期待」とは違う結果が生じたときに後悔の念に感じます。
また、後悔とひとことで言っても、「やってしまったことの後悔」と「やらなかったことの後悔」の2パターンに大別されます。ここからは、それぞれのパターンについて分かりやすく解説します。
1-1. やってしまったことの後悔
やってしまったことの後悔は、自分のとった言動などの選択の結果が期待と違ったり、悪い結果につながったりしたことに対して悔やむパターンです。
例えば、転職活動中にA社とB社のどちらに入社しようか悩んだ末にA社への入社を決めたものの、A社の仕事環境がよくなかったときには「B社に入社すればよかった」「そもそも転職しなければよかった」と感じるでしょう。これが、やってしまったことの後悔です。
基本的に、やってしまったことの後悔は日常生活で起こりやすいパターンと言えます。選択をした対象の期待が大きければ大きいほど、後悔も大きくなりやすいことが特徴です。
1-2. やらなかったことの後悔
やらなかったことの後悔は、自分が行動しなかったことに対して悔やむパターンです。
例としては、「あの株に投資しておけばよかった」「大学受験を諦めなければよかった」「元気なうちに海外旅行へ行っておけばよかった」などが挙げられます。
やらなかったことにおいては、ふとしたきっかけで思い出し、たびたび後悔の念を感じやすい点が特徴です。加えて、環境や年齢など何らかの理由で何度も挑戦したり再挑戦したりするのが難しい行動の場合は、時間の経過とともに後悔が強くなる傾向があります。
一方で、何度も挑戦できるような行動は新たな機会を得やすいため、時間が経つにつれて後悔が和らぐケースも少なくありません。
2. 後悔しない人生を送るための秘訣
一度しかない人生が後悔の念で埋め尽くされてしまわないよう、日頃から悔やむことのないよう生きるのが大切です。
ある程度の後悔は人が成長を遂げるための重要な要素にもなりますが、長い時間が経っても深く落ち込んでしまうような後悔をすることははできるだけ避けるべきです。
ここからは、できる限り悔いのない生き方をする具体的な方法や考え方を説明します。
2-1. 自分のやりたいことをやる
自分のやりたいことと実際の行動がずれていると、「こんなはずじゃなかった」と後悔しやすくなります。反対に、自分が本当にやりたくて選択した行動であれば、たとえ期待通りの結果とならなかったとしても、長期間引きずるほどの後悔は起こりにくくなります。
後悔のきっかけをできる限り減らすためには、まず真の自分が思う「やりたいこと」をはっきりさせましょう。選択を迫られたときは、「ほかの人ならどうするだろう」「この選択をしたら、相手や周りからどう思われるのだろう」という考えはあまり重視せず、自分が心からチャレンジしたいと思う選択肢をとることが大切です。
2-2. 人生には終わりがあることを意識する
人生には終わりがあり、永遠には続きません。命は、すべての人に与えられたかけがえのない資産です。ですから、死を間近にして「あのときああしておけばよかった」と感じることは、何より避けたいことではないでしょうか。
自分の寿命は、自分にも分かりません。「明日命が尽きるかもしれない」という思いで1日1日を大切に生きることを意識すれば、自ずと自分のやりたいことが明確になります。挑戦に対する意欲が湧き、やらなかったという後悔を減らすことにつながります。
2-3. 健康を大切にする
後悔しない人生を送るためには、健康であることも重要となります。健康であるほど選択肢が増えるためです。選択肢が多ければ、やりたいことを後悔なく実現できる可能性が高まります。
反対に不健康だと、思い浮かぶ選択肢がいくつかあったとしても、とれる選択に制約がかかります。制約のかかった状態でとった選択で望ましい結果が得られなかった場合、「違う選択をとるべきだった」という後悔だけでなく、「もっと体を大切にするべきだった」という後悔が加わってしまいます。
健康は、やりたいことをやるために最も重要な基盤です。後悔ばかりの人生を避けるためにも、日々健康を意識して過ごしましょう。
2-4. 身の回りにいる人を大切にする
「あの商品を選べばよかった」「もっと勉強しておけばよかった」など、主に自分だけに関わる選択を悔やむパターンは多くあります。しかし、人生における後悔のパターンはそれだけでなく、「誰かともっとこうしていればよかった」など他者との関係についての後悔が起こることもあります。
価値観が異なる身近な人々との関係を大切にすると、愛や感謝の気持ちが深まり、相互の信頼が強化されます。特に家族や友人との良好な関係は精神の安定をもたらし、人生の満足感を高めます。
身の回りにいる大切な人々との共有体験や思い出が充実していれば、人生の振り返りがポジティブなものになりやすく、「あのとき周囲にいた人たちとこんなことをしていれば」といった後悔が避けられます。
2-5. やらない理由を探さない
後悔のない人生を歩むには、やらない理由を探さないことも重要です。
基本的に人は、何らかの選択を行う場面において、やらない理由を探してしまう傾向があります。これには、「もしも自分のとった選択で失敗をしてしまったらどうしよう」という漠然とした不安が背景にあります。
やらなかった後悔を抱える人の中には、「当時はその失敗が怖かったものの、今となってはその失敗は人生において大きな影響を与えなかったと思う」と考える人が多くいます。いわば杞憂であり、行動を起こしたことによる失敗より、やらなかったことによる後悔のほうが大きくなるというのがほとんどの場合にあてはまります。
たとえ失敗が怖くても、自分がやりたいと感じたことには積極的にチャレンジするのがおすすめです。
3. 自分が本当にしたいことを知るためには?
前述の通り、真の自分が本当にやりたいことを選択するだけで後悔は防げます。たとえどのような結果になっても、「自分のやりたいことを選択したまでだ」と自分の決断に責任をもてるようになるためです。
真の自分がやりたいことを知るのは必ずしも簡単ではなく、そうするためには、いくつかのコツがあります。まず、現実的かつ具体的な望みについて考えてみましょう。
次の実習のために、邪魔が入らない時間を確保してください。一人になれる静かな場所で椅子に座り、しばらくの間、ゆっくりと呼吸を繰り返して、リラックスします。
【真の自分がやりたいことを知る実習】
真の自分がやりたいことを知る実習は、一度行ったら終わりではありません。うまくリラックスできず、望みがはっきりしないこともあります。そのような場合は、日を改めて繰り返してみてください。また、望みがはっきりした場合も、それが部分的に実現したり、あなた自身が変化したりすると、それに合せて望みが変わってくることがあります。ですから、たとえば一ヵ月に一度というように、この実習を定期的に繰り返すことをお勧めします。
まとめ
人は誰でも、後悔を抱えて生きています。ある程度の後悔は人を成長させるために重要な要素ですが、長期間引きずってしまうような後悔は避けるべきです。
過去の失敗をいつまでも悔やむより、今後できる限り後悔のない人生を歩むためにはどうすればよいのかを考えることが大切です。
後悔しない人生を送るには、真の自分がやりたいことを実行することと、健康を大切にすることがポイントになります。真の自分がやりたいことを知るために、ご紹介した実習を定期的に行ってみてください。
体験教材を無料で進呈中!
バラ十字会の神秘学通信講座を
1ヵ月間体験できます
無料でお読みいただける3冊の教本には以下の内容が含まれています
第1号:内面の進歩を加速する神秘学とは、人生の神秘を実感する5つの実習
第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について