以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。
ヒヒのミイラの模造- バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから
Baboon – RC 2213
古代エジプトで、トキとヒヒはトート神の使いであるとされ、神聖な動物だと考えられていました。トート神は、学問の神であるとともに、文字の発明者、言語の創造者、書記者の守護者かつ後援者であるとされており、しばしば優しい顔をしたヒヒの頭を持つ人間の姿で表されていました。
この遺物はヒヒの遺体から作られたものではありません。X線撮影の結果、陶器製の壺の周囲にヒヒの形が作られていることが判明しました。
極めて珍しいヒヒのミイラのこの模造は、エジプト北部のサッカラで発掘されたもので、トート神を祀る神殿の近くの巨大な網目状の地下回廊で発見されました。そこでは、トキ、ハヤブサや他の猛禽類の形をしたミイラも発見されています。このミイラの模造が発見された地下回廊の石積みの石灰岩の壁には、それらを収めるためのくぼみが設けられていました。
ヒヒのミイラを神殿に奉納することも、その模造を奉納することも同等のことであると考えられていたのだと思われます。
第26 王朝からプトレマイオス朝時代(紀元前525-30 年頃)、亜麻布、陶器、木片、52cm x 25cm
当会は神秘学の源流が古代エジプトにあると考え、その研究に注力しています。研究拠点のひとつ、米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるバラ十字古代エジプト博物館は、毎年10万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、子供向けの考古学のイベントを開催して、地元の教育にも貢献しています。
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