以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。
バビロニアの先祖の霊の家－ バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから
Babylonian Spirit House – RC 2084
バビロニアの人々は、先祖の霊が家族の近くに戻ってくるための場所が必要だと考えていました。そしてこの写真のような、焼き固められた陶器で作られた家が、先祖の霊が戻るための場所としての役割を果たしていました。この陶器の家の外側に刻まれている模様は、バビロニアの実際の家に描かれたカラフルな模様を再現しています。屋根のすぐ下に見える丸い取っ手状の突起は、家の天井を支えていた木の梁の先端を表わしています。この陶器の家の内部は３つの部屋に分かれています。前方にある部屋は、客を迎えるための応接室でした。奥の部屋は食事の準備や交友に使われる家族のプライベートな部屋で、女性たちはここでほとんどの時間を過ごしました。二階の部屋と屋上は、寝室として使われ、また暑い季節には仕事場として使われました。この陶器の家は、現在のバグダッド郊外にあったバビロニアの首都バビロンで作られたものです。
陶磁器製、紀元前2600 年頃
当会は神秘学の源流が古代エジプトにあると考え、その研究に注力しています。研究拠点のひとつ、米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるバラ十字古代エジプト博物館は、毎年10万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、子供向けの考古学のイベントを開催して、地元の教育にも貢献しています。
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第２号：人間にある２つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第３号：学習の４つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について
