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ダイヤモンドと他の宝石について

2018年7月6日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

明日は七夕(たなばた)だというのに、各地で大雨が降って、たいへんなことになっているようです。

そちらには被害などありませんでしょうか。どうかお気を付けてください。

 

さて、当会のフランス本部の代表が、何を思ったか、宝石についての文章を自身のブログに書いていました。

ちょっと面白い文章でしたので、以下に翻訳を紹介させていただきます。

▽ ▽ ▽

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

記事「ダイヤモンドと他の宝石について」

 

ダイヤモンドなどの宝石を、価値あるものだと人間が考え始め、手に入れようとしたのがいつからであるかを正確に言うことは誰にもできません。それは、文字が発明される以前でしょうか、それとも文明の夜明けの頃なのでしょうか。

一方で、極めて古い時代の文明(メソポタミア、インド、エジプト、イスラエル、メキシコなど)において、すでに“宝石”という観念が存在していたことが知られています。たとえば一例ですが、旧約聖書の「天空のエルサレム」についての描写には次のように書かれています。

「その城壁は碧玉で作られ、その都は黄金で作られ水晶のように清らかであった。都の壁の礎石には、あらゆる種類の宝石が散りばめられていた。第1の礎石には碧玉、第2の礎石にはサファイア、第3には玉髄、第4にはエメラルド、第5には紅縞めのう、第6には紅玉髄、第7には貴かんらん石、第8には緑柱石、第9にはトパーズ、第10には緑玉髄、第11には青サファイア、第12にはアメジスト。」

ピンク色の布地の上に置かれたブレスレット

 

宗教に関するさまざまな著書に示されていることですが、あらゆる時代の宗教建築、つまり神殿、教会、シナゴーク、モスクなどの大部分において、宝石は欠かすことのできない装飾手段であり続けてきました。

また、聖職者が身につける衣装や、式典で用いる道具は、ダイヤモンドやエメラルドやサファイアなどによって派手に飾られていました。テーブルクロスやマット、カーテンなどの布には、金や銀の刺繍が施されたものが無数にあります。

一方で、裕福であることの価値を認めず、貧しい人たちへの同情を訴える傾向が多くの宗教にはあるので、このような派手な装飾を好まない宗教信者もいます。

 

しかし、さまざまな国の王族や、より広く言えば政治的な権力者の多くは、宝石の魅力にあからさまに惹きつけられてきました。

なぜでしょうか。これらの支配者や統治者の大部分の心の中では、宝石は富を意味し、富は世俗的な権力を意味したからでしょう。他の人の持ち物よりも高価な指輪、ネックレス、ブレスレットなどが、権力者を飾り付けてきましたし、シャンデリアなどが彼らの住居を飾り立ててきました。

このような高価な装身具や装飾品を用いることは、現代にも受け継がれています。

 

しかし、絶対的な意味で言うと、ある石に価値を与えているのは何なのでしょうか。純粋さでしょうか。美しさでしょうか。それとも希少さでしょうか。

現代では過去の時代よりも、宝石が途方もない額で売買されることが、よく見られるのではないでしょうか。おそらくお気づきのことと思いますが、ダイヤモンドや他の宝石が持つ価値は、多くの場合、売却するときに得られるであろう価値です。つまり、宝石が持つのは投機的な価値です。しかしこの種の価値は、確かな根拠を持たない主観的なものです。

このようなことが起きている根本的な理由について考えると、自然界が何かを売ることは決してないという事実に思い至ります。

さらにいえば、本物の宝石と偽物の宝石を見分けることが、ほとんどの人にはできないことからも、宝石の価値が美しさだけにあるわけではないことが分かります。

黒い背景に輝く大小のダイヤモンド

 

人が宝石に与えている投機的な価値が、もし、戦争や紛争や腐敗や、不法な取引などの原因になることがないのであれば、このような事態を笑って済ませることもできるでしょう。

レオナルド・ディカプリオが主演した「ブラッド・ダイヤモンド」という映画を、ご覧になったことがおありでしょうか。

この映画の訴えには、現実的で重大な意味があります。さまざまな国の“生産者”が採掘したダイヤモンドは、しばしば犯罪組織を通して売買され、武器などの資金源になるため、多くの人の命(血:ブラッド)が失われる原因になっています。

 

それはそれとして、この世界に存在するものの中で、最高に美しい宝石であると言うことができ、最大限の配慮を払って扱わなければならないものが、ひとつあるように思われます。

私の考えでは、それは人の心に他なりません。自身の心に純粋さと美しさを与え、英知の輝きで満たすことは、その人に任されていることであり、その人自身にしかできないことです。

 

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

本稿はそのブログからの一記事。

△ △ △

再び本庄です。

どうでもいいことなのですが、仕事場の私の机のひきだしに、通信販売で手に入れたアメジストの原石が入っています。

安物なのですが、息抜きの時間に透き通った紫色を眺めながら、地球の歴史に思いを馳せることがあります。

 

では、今日はこの辺で。

また、お付き合いください。

 

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