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バラ十字会と政治について

2019年1月25日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

寒い日が続きますね。東京は晴天が続き、空気がカラカラに乾いています。

 

いかがお過ごしでしょうか。

当会のフランス代表が新年に自身のブログに、政治についての文章を書いていました。今回はその翻訳をご紹介させていただきます。

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バラ十字会と政治について

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

 

バラ十字会は、どのような政治団体と関連があるのでしょうか。現在は、社会のあらゆる分野に政治的な利害関係が存在しているので、このように質問されることが最近ますます増えたのは、私にとって不思議なことではありません。

政治にまつわるニュースに触れずに、一時間以上を過ごすことはまれですし、政治専門の新聞、雑誌、放送番組が数限りなくあります。地元の政治だけでなく、自治体や国や国際レベルの政治も、世界中のほとんどすべての人の生活に関わっています。世を捨てて生きることを選ばない限り、政治から逃れることはできません。

国際連合安全保障理事会会議場

 

さらに、確固たるものではないとしても、すべての人が政治についての何らかの意見を持っています。社会生活をしている以上、そうでないことはあり得ません。

 

経験から知られていることですが、意見の相違や衝突、不和、対立、緊張関係がもたらされることがあるという意味で、政治は微妙な領域に属します。その結果、政治は不寛容さがはびこる駆け引きの舞台となってしまっており、この不寛容さが原因で、数多くの紛争や戦争が生じています。

このことが理由で、バラ十字会AMORCは政治に関わらない立場を常に保ち続けており、当会の会員には、全く反対の意見を含むさまざまな政治的立場の人が含まれています。

当会の集会には、希望する会員は誰でも参加することができますが、そこでは、自分の政治的な意見を表明したり、特定の政治団体への勧誘を行ったりすることが厳格に禁じられています。このルールは、世界のすべての国で当会の集会に適用されています。

 

しかし、バラ十字会は政治に関与していないということは、社会生活や社会に関わるテーマに当会が無関心であるということを意味してはいません。当会は人類社会のことを深く案じており、今世紀に入って「バラ十字友愛組織の姿勢」(*1)、「バラ十字友愛組織からあなたへの訴え」(*2)などの宣言書を公表しています。

*1: https://www.amorc.jp/pdf/amorc_positio_jp_111018.pdf (日本語)。

*2: https://www.amorc.jp/pdf/manifesto2014_appellatio.pdf (日本語)。

 

これらの宣言書では、世界の進路と地球の未来について心配しているすべての人のために、熟考すべきいくつかのテーマが取り上げられています。

また、「人間の義務に関するバラ十字会の宣言」、「世界市民の憲章」、「あなたの魂の奥底に、バラ十字会は環境保護を訴えます」(*3)を当会は発表しました。これらの内容も、特定の政治的考え方が含まれていないという意味で、いずれも政治的な主張ではありません。

*3: https://www.amorc.jp/reference/material_016.html (日本語)。

 

バラ十字会AMORCのフランス語圏本部の代表として、私は社会的なテーマについてのいくつかの「公開書簡」(それらは、地球の住民、科学者の皆さん、宗教の信者、無神論者、芸術家、若い人たち、女性の皆さんに向けて書いたお手紙です)、また、「寛容の呼びかけ」、「非暴力の呼びかけ」、「脱成長の呼びかけ」なども書いています。

しかし、これらの文章の内容もまた、いかなる政治団体とも全く関連がないものであり、私の立場は「右派」、「左派」、「中道」のいずれにも分類することができません。

そもそも私は、特定の政治団体が、他の政治団体を排除して国の統治を行うのは最良の方法ではないと考えています。人種、文化、社会階級、宗教の種類に関わらずすべての国民のために、それぞれの政治団体が、国民の福祉に貢献することが望ましい方法なのではないでしょうか。

 

また、哲学(philosophy)とは、語源から言えば「聡明さ(wisdom)を愛する」ことであり、政治は、この意味の哲学と切っても切り離せない関係にあるべきだと私は考えています。

政治という分野で役割を果たしている人たちも、日々の生活において一緒に暮らしている人たちの意見を代弁する人たちも、理想的に言えば、この聡明さへの愛に満たされているべきではないでしょうか。

 

明らかに現状はそうではなく、このことが理由で、先ほど申し上げたように、政治は不寛容さがはびこる駆け引きの舞台となってしまっています。また、国の統治には、さまざまな立場の人が協力し団結していることが望ましい姿であるにも関わらず、政治が分断を助長する結果になっています。

古代の哲学者たち

 

最後に付け加えておきたいのですが、いにしえの哲学者は、政治家の最高の姿とは、自分自身を支配する達人であることであり、自己の最高の資質を発揮するという意味で、国民の手本のレベルにまで達することだと考えていました。ですから、古くから、倫理感が政治には極めて重要だとされていたことが分かります。

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

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再び本庄です。

この文章の最後に書かれていた、古代哲学者の考える政治家の姿が、あまりにも高い理想であることに、あらためて感慨を覚えました。

 

下記は、前回紹介したセルジュ・ツーサンの文章です。ご参考まで。

子供の教育について

 

では、今日はこの辺で。

また、お付き合いください。

 

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