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秋の実り

2019年10月25日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

今日は朝方から激しい雨が続いています。千葉などもひどいようで、台風で被災された方々のところにも降っているのではと考えると心が痛みます。

そちらはいかがでしょうか。くれぐれもお気をつけください。

 

さて、以前調べたことがあるのですが、縄文時代の人たちは、春は主に野草を採取し、夏は魚釣りを行い、秋には木の実を集め、冬は狩猟を行っていたのだそうです。

ですから日本では、組織的な農耕が始まる前も、秋は実りに感謝する季節だったようです。

 

岐阜で小中学生に読書の楽しさを紹介するブックトークというお仕事をなさっている私の親しい友人から、秋の実りについての寄稿をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

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ブックトーク「秋の実り」

可児明美

可児 明美

 

ついこの間まで暑い日が続いていたかと思ったら、なんだか急に肌寒くなってきましたね。

秋が急ぎ足でやってきました。秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋……、いろいろありますが、実りの秋でもありますね。私たちは自然からの恵みを受けて暮らしていますが……。

 

シベリアの森に暮らす猟師は、鹿の皮から服や靴を作ります(『鹿よ おれの兄弟よ』、神沢利子著、G・D・パヴリーシン絵、福音館書店)。鹿の足の腱も糸として使います。もちろん鹿の肉を食べて命をつないでいます。猟師は言います。

「だからおれは鹿だ」と。

鹿のいのちをもらって、自分や家族が生きていること。その事実が美しい絵とともに描かれています。

 

鹿は森で暮らしています。森には様々な生き物も住んでいますね。ドングリは、秋になるとたくさんの実を落として、森の生き物たちを豊かに養っています。知っていましたか? どんぐりって、一種類の木ではなくて、いろいろな種類があるんですね。

『日本どんぐり大図鑑』(徳永桂子編、偕成社)には、どんぐりと呼ばれるたくさんの木の実の、全体像、枝、花、樹皮、実が図解されて詳しくのっています。ふと見つけたどんぐりが、いったい何のどんぐりなのか、調べてみるのもいいかもしれませんね。

林の地面に落ちたドングリ

 

そして、『科学のアルバム どんぐり』(埴沙萌(はにしゃぼう)著、あかね書房)には、ドングリの一年の様子が詳しく解説されています。

ドングリの木にあつまる虫たち、動物たち。いったいどんな虫や動物たちがドングリの木から恵みをもらっているのでしょうか?

そして木から落ちたドングリは、本来なら種(たね)なので、春に芽が出て育つものなのですが……。実際には、いろいろなところに落ちるので、岩の上に落ちて芽を出せなかったり、ゾウムシの幼虫に食い荒らされたり、リスやネズミの餌になったり……。そうそう、人間が拾って持って行ってしまうこともありますよね。

ドングリの木がどんな一年を過ごしているのか、見てみてください。

 

そして秋の実りといえば、お米。『日本の米づくり④ お米の研究最前線』(根本博 著、岩崎書店)には、これからのお米づくりが詳しく書かれています。

イネの品種、しっていますか? コシヒカリ、ヒトメボレ、ユメピリカ、アキタコマチ……。皆さんも、スーパーなどで見たことがあるかもしれませんね。イネの品種には、農林番号というのがあります。コシヒカリは農林番号100号、ヒトメボレは313号なのだそうです。

これまでのイネの品種改良は、長年経験を積んだ職人わざが必要とされていたのですが、これからの品種改良は、遺伝子情報を利用したやり方になってきているのだそうです。

そして、日本では米が過剰生産といわれていますが、世界では人口増加に米や麦の生産が追いつかなくなっているのだそうです。日本では余っているお米が、世界からみたら足りないのですね。皆さんは、このことについて、どう思いますか?

稲の実り

 

最後に、このお話をご紹介しましょう『ムギと王さま』(ファージョン作品集3、エリナ・ファージョン作、岩波書店)。この本にはたくさんのお話が入っていますが、『ムギと王さま』というお話は……。

ある村に、人々からばかだと思われている男の子がいました。その子は目立って美しい子でした。その子のお父さんは校長先生で、その子にあらゆることを望みましたが、

その子が10歳になったとき、お父さんはすっかりあきらめてしまいました。というのも、その子の頭がぜんぜん働かなくなってしまったのでした。

 

その子が十六か十七のとき、「わたし」がその子から聞いた話が……。

なんとその男の子はかつてエジプトにいたことがあったそうです。そのエジプトにはたくさんの名前をもった王さまがいました。その一番短い名前は、「ラー」でした。

あるとき、この男の子が麦の穂をむしってひと粒ひと粒食べていると、エジプトの王さま「ラー」が通りかかりました。

その麦畑は男の子のお父さんの畑でした。王さまは、男の子のお父さんより金持ちだと示すために、いろいろなことをしかけてきますが……。王さまと男の子、最後に笑ったのは…?

 

秋の実りについて、いくつか本をご紹介しました。読書の秋をぜひ楽しんでください。

おわり

 

紹介した本

『鹿よ おれの兄弟よ』(神沢利子著、G・D・パヴリーシン絵、福音館書店)

『日本どんぐり大図鑑』(徳永桂子編、偕成社)

『科学のアルバム どんぐり』(埴沙萌(はにしゃぼう)著、あかね書房)

『日本の米づくり(4) お米の研究最前線』(根本博 著、岩崎書店)

『ムギと王さま』(ファージョン作品集3、エリナ・ファージョン作、岩波書店)

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ふたたび本庄です。

「実」という漢字の由来を調べてみました。この漢字は元々「實」と書いたそうで、上の部分は、宗廟の屋根を表し、下の「貫」は、ひもで貫かれた貝貨を表すそうです。

たくさんのお金を供えるということから、「富、充実、誠実」を意味するとのことです。

 

下記は可児さんの、前回のブックトークの記事です。

参考記事:『時間ってなに

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

また、お付き合いください。

 

★★ 以下の電子書籍が現在無料です(10月30日水曜日16時59分まで) ★★

雑誌:『ばらのこころ』(No.154)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VFH7R5J/

記事:『カバラにおける男性原理と女性原理』、『〈バラ十字〉であれ』、『宇宙の統一を表わす聖なる記号』、『空想に力を発揮させる』、『啓示の夜明け』、『ささやかな永遠』、『内的な自己という聖域』、『バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから ~蛇のミイラと棺』

 

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