投稿日: 2019/11/22
最終更新日: 2023/10/27

 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京は朝から雨で、寒い一日になっています。いよいよ本格的に冬ですね。

いかがお過ごしでしょうか。

 

山形県にお住まいの私の友人が、村山徳内祭りについての文章を書いてくださいました。

▽ ▽ ▽

記事:『お祭り男の独り言』

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下 勝悦

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦

 

今年の夏も私の住む山形県村山市の祭り(毎年八月に行なわれる村山徳内祭り)に参加させていただきました。

私、気力だけは若手メンバーに負けていない…つもりですが…。いかんせん、ここ数年は古希を過ぎた身には三日間の祭りはちょっと『キツイ!!』と思えるように……。

 

このことに関連して…でしょうか? ここ数年来、祭り会場に出発する際に若手メンバーを相手にしてのジョーク合戦が毎年の恒例行事(?)となっています。ちなみに今年はこんな具合に…。

『山下さ~ん、今年は大丈夫ですか~。無理しないで下さいね。自分で危ない!!と思ったら遠慮せずに手を挙げてくださいね。すぐに救急車呼んであげますから~』。

私も負けずに『ありがとう~。よろしく頼むよ~。でも、その時は救急車じゃなくって手っ取り早いところで霊柩車を呼んでもらって構わないよ~』。

すると『はい。了解しました~。山下さんの祭り衣装は上も下も白色ですからそのまま棺桶に入れてあげますからね~』。そこで私は『そうか、頼むよ~、一手間省けるね~』(大笑い)。

私はホントに愉快な仲間に恵まれました。

 

実際のところ、ここ数年、私と同年代の方たちが一人また一人と祭りの舞台から引退していっています。しかし、私としては和太鼓のリズムに乗って笛を吹きまくる快感は何ごとにも代えがたいものがあります。もうしばらく現役でいたいです。

さて、祭りが始まりますと毎年のごとく思い出すことがあります。十数年も前のことになります。山形市で毎年八月に行なわれる『花笠まつりのプレイベント』(いわゆる前夜祭)に村山徳内祭りが招待され参加させていただいた時のことです。この時は繁華街の通りを通行止めにして比較的広い場所(交差点等)を利用して演舞の披露でした。

 

プログラムきっちりの時間に踊り手、囃子方が集合。その時です、道路をはさんで私のちょうど真向かいの場所に電動車椅子に乗った男性を見かけました。当日は山形県物産市も開催されていましたから沿道は大変な混み様でした。

この混雑の中での車椅子の移動はさぞかし大変だったのではないでしょうか。来てくださったことに感謝の一語でした。

やがて演舞が始まりました。するとこの方、微動だにせず食い入る様に踊りの輪を見つめておられました。この時、私は思いました、心の内では踊りの輪の中に飛び込んで一緒に動き回っているのだろうな、と。

私は演舞が終わったらこの方に声を掛けてみようかと考えていました。ところが、演舞が終わるやいなや、『はい皆さん、速やかに次の会場に移動願います』。まさに分刻み、秒単位のスケジュールです。声を掛ける余裕はありませんでした。

 

次に移動を終えた場所では八十歳は過ぎておられるだろうと思える老夫婦の方が目に止まりました。お婆さんがお爺さんの左腕にシッカリとつかまって立っています。やがて演舞が始まりました。

するとこのお爺さん、両目をシッカリと見開き、少し前のめりになり、右足をちょっと前に出し、さらに右手を少し上に持ち上げながら踊りの輪を凝視しています。今にも踊りの輪の中に飛び込むのではなかろうかといった体勢でした…。

元気なお爺さんだね~と思った瞬間、はっと気が付きました。お婆さんがお爺さんにつかまっているのでは無く、足腰のおぼつかないお爺さんをお婆さんが支えていたのです。『お爺さん駄目ですよ、歳を考えてくださいな』。そんな声が聞こえてきそうでした。

その時私は思いました。この元気なお爺さんも、先ほどの方と同様、心の内で踊りの輪の中に飛び込んで一生懸命に踊っているのだろうなと……。

 

以前に和楽器のカルチャースクールに通っていた時に聞いた話です。太鼓のドーン・ドーンという音は胎児が母親のお腹の中で感じる母親の心臓の鼓動そのものなのだそうです。人は太鼓の音に癒され活きる力を得るのだそうです。

やはりもうしばらく、お祭り男でいさせてください。

みこしを担ぐ男性たち

△ △ △

ふたたび本庄です。バラ十字会AMORCの日本本部の事務所は、旧中山道沿いの仲宿という宿場町に位置していますが、ここでは毎年9月に、氷川神社のお祭りで商店街が盛り上がります。

以前に出雲について書いた記事で話題にした神社です。

記事:『古代出雲について

 

下記は前回の山下さんの記事です。こちらもどうぞ。

記事:『伝統こけしと暮らした日々

 

では、今日はこのあたりで。

 

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