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理性について

2020年2月21日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。いかがお過ごしでしょうか。

 

今朝、事務所に向かう途中で道端を見ると菜の花が咲いていました。もう初春ですね。寒さもあと数日の辛抱でしょうか。

 

話は変わりますが、「魔女セイレーンが目覚めるとき理性は眠る」というセリフ(?)が、昨日の夜から頭の中に渦巻いているのです。

昔聞いた言葉だと思うのですが、記憶があいまいで、絵画の題名なのか、詩の一部なのか、小説の一節なのか、さっぱり分からないのです。

それにしても、何と魅惑的なフレーズでしょうか…。この言葉の出所を知っている人がいましたら、ぜひ教えてください。

 

今回の話題は「理性」です。当会のフランス代表が自身の人気のブログに先週書いた記事をご紹介させていただきたいと思います。

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『理性について』

“À propos de la raison”

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

 

理性は人間の能力のひとつで、この能力によって、考えたり、分析したり、何かを評価したり、真偽を見分けたりすることができます。

さらに広く言えば、この能力によって、人は一貫した方法で物を考えることができますし、他の人と知的な会話をしたり、賢明な行動をしたりすることができます。

 

理性が実際に働くためには推論という能力が必要とされます。そのため、理性と推論という2つの能力は切っても切り離せない関係にあります。

そして、当会の教材で説明されているように、推論には演繹的推論、帰納的推論、三段論法という3つの種類があり、3つが互いを補い合っています。

私たちは自分で気づいていようといまいと、この3種の推論を日々用いて、見たものや聞いたものや触れたものが何であるかを解釈したり、日々の生活で直面した課題を解決したり、常に押し寄せてくる多様な情報を理解したり、未来を予測したり想像したりします。

ですから、推論は理性の核心部分だということができますし、理性の主な働きだと言うこともできます。

砂の上にWHYというアルファベットを置いている指

 

多くの哲学者が、理性のことを称賛していて、理性は、最も信頼に値する役に立つ能力だと考えています。確かに、バランスの取れた建設的で責任ある生き方をするために理性は欠かすことができません。

しかし、“純粋でかたくな”な合理主義者には、理性を絶対的に信じて、それに頼り切ってしまう傾向があります。私にはそれが望ましいことだとは思えません。

経験が示しているように、さまざまな推論が誤りに陥ることもありますし、人を惑わせてしまうことも少なくありません。

もし理性が、常に正しくあるための万能薬であるのであれば、この世に存在するこれほど多くの実際的問題に対して、多くの対立した意見があるなどということは起こらないことでしょう。

フランシス・ベーコンの肖像画(1618年頃)

フランシス・ベーコンの肖像画(1618年頃)
National Portrait Gallery / Public domain

 

理性が良いガイドであり良い守護者であるためには、良い推論と良い批判精神と「良識」と呼ばれているものがその基礎になければなりません。

理性はまた、基本的な2つの道徳的長所である謙虚さと寛容を伴っていなければなりません。

謙虚さと寛容ということが意味しているのは、私たち人間は絶対的真理を手にしているわけではなく間違いを犯しやすいということを自覚していることです。

謙虚さと寛容こそが、理性を日々活用するときに不可欠な精神だと私は思います。

さらに言えば、理性は、何らかの理想に奉仕するためにこそ用いられるべきだと私は思っています。このことから、16世紀の優れたバラ十字会員であったフランシス・ベーコンの次の言葉が思い起こされます。「理性という貴重な贈りものは、決して、個人の利益のために用いてはならない」。

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

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再び本庄です。

18~19世紀に活躍したドイツの著作家ゲーテは、次の言葉を残しています。

「直観は過(あやま)たない。過(あやま)つのは判断である。」

この言葉の意味は、人間を確実に導いてくれるのは、判断(理性)ではなくむしろ直観だということです。

ゲーテ。70歳の時の肖像。(1828年)

ゲーテ。70歳の時の肖像。(1828年)
Joseph Karl Stieler / Public domain

 

たいていの場合、直観は判断よりも先に訪れます。ですから重要な判断で迷ったときには、最初に思いついた方を選ぶと正しいことが多いようです。

実業家やギャンブラーでなくても、多くの皆さんがこのことを体験したことがあるのではないでしょうか。

 

しかし、それはなぜなのでしょうか。下記はこのことをセルジュ・ツーサンが説明した記事です。

参考記事:『直感について

https://www.amorc.jp/blog/?p=1747

 

では、今日はこのあたりで。

また、よろしくお付き合いください。

 

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