投稿日: 2020/03/13
最終更新日: 2022/08/08

 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

私たちの事務所のすぐ近くにある中山道の板橋はソメイヨシノの名所です。夜のライトアップが昨日から始まりました。つぼみが大きく膨らんで、今にも咲き始めようとしています。

いかがお過ごしでしょうか。

 

岐阜で小中学生に読書の楽しさを紹介するブックトークというお仕事をされている、私の親しい友人から寄稿をいただきましたので紹介させていただきます。

▽ ▽ ▽

ブックトーク「君も名探偵!」

可児明美
可児 明美

 

不可解な謎や、難解な事件を解決するのに活躍するのが、名探偵ですね。

探偵の帽子とパイプとチェス盤

 

『怪人二十面相』(江戸川乱歩・著、ポプラ社)。お話の舞台は、今からおよそ80年ほど前の昭和初期の東京です。人々は口々に怪人二十面相の噂をしていました。

その盗賊は、変装がとても上手で、美しくて珍しくてとても高価なものばかり盗んで、現金にはあまり興味をもたないようでした。

それに、血が嫌いなようで、人を傷つけたり、殺したりすることは一度もないのでした。そしてねらった獲物を盗むときは、必ず予告状を送りつけてきました…。

さあ、この盗賊に対するのが名探偵・明智小五郎と助手の小林少年です。いったいどんな戦いが繰り広げられるのでしょうか・・・。

 

では、名探偵になるために、腕を磨いていきましょう。

『くろグミ団は名探偵』(ユリアン・プレス、作・絵、岩波書店)では、甘いお菓子よりもなぞの事件が大好きなくろグミ団の子どもたちと一緒に、ストーリーを読んで絵の中に隠された手がかりを見つけながら、事件の謎を解いていきます。

絵をよく観察して、おかしなところを見つけてね。

 

『鍵を守れ! 暗号学』(稲葉茂勝・著、今人舎)には、暗号について様々なことが書かれています。

「暗号」とは、「秘密を保つために当事者間にのみ了解されるように取り決めた特殊な文字や言葉」のことです。

ロゼッタストーンの解読、カエサル暗号、アナグラム、モールス信号、戦争で実際に使われていたさまざまな暗号…など、暗号のことがよくわかります。

探偵の机、酒、新聞、タバコ、懐中時計

 

名探偵は、トリックも見破らなくてはなりませんね…。

『よく見て! 目のトリック 錯視・錯覚』(曽木誠・監修、市村均・文、伊東浩司・絵、岩崎書店)には、目で見えるものの中に潜んでいるトリックがたくさんのっています。

見えているものにだまされてしまうことも、あるんですね…。

 

また、名探偵には行動力や機転も必要ですね。きっとこの本も役に立つでしょう。

『スパイ図鑑』(ヘレイン・ベッカー・著、ブロンズ新社)には、スパイになるためのいろいろな心得がかいてあります。

まずは、最初のページのスパイ適性テストをやってみましょう。スパイって、どんな人に向いていると思いますか?

イギリスの機密情報機関MI5のスパイの応募資格は、「身長は並、体つきも並、顔も並」なんだそうです。

そう、スパイは、外見はごく平凡で目立たないようにしなくてはならないからだとか。他にも、ウソを見破る方法、味方を見分ける方法、会わずに伝える方法…などがのっています。

 

では最後に、江戸時代の少年探偵をご紹介しましょう。

『お江戸の百太郎』(那須正幹・作、岩崎書店)。江戸の街に、大仏の千次という岡っ引きがいました。

岡っ引きとは、いわば江戸時代の私立探偵のようなものです。奉行所の役人を助けて、事件の調査をしたり、犯人をつかまえたりします。

中には悪いことをする岡っ引きも少なくなかったようですが、この千次は、ずるいことは全くせず、十手を見せびらかして威張ったりすることもなく、街の人から信頼されていましたが、捕り物の腕はサッパリでした。

この千次の捕り物の手伝いをしているのが百太郎です。百太郎の名推理、楽しんでください。

十手と御用提灯

 

…君も、名探偵になれるかも?

おわり

 

紹介した本

『怪人二十面相』(江戸川乱歩・著、ポプラ社)

『くろグミ団は名探偵』(ユリアン・プレス、作・絵、岩波書店)

『鍵を守れ! 暗号学』(稲葉茂勝・著、今人舎)

『よく見て! 目のトリック 錯視・錯覚』(曽木誠・監修、市村均・文、伊東浩司・絵、岩崎書店)

『スパイ図鑑』(ヘレイン・ベッカー・著、ブロンズ新社)

『お江戸の百太郎』(那須正幹・作、岩崎書店)

△ △ △

ふたたび本庄です。

 

世界初の名探偵はといえば、エドガー・アラン・ポーの短編推理小説に登場するオーギュスト・デュパンだそうです。

もう50年近く前のことになりますが、中学生だったときに、ポーの全集を夢中で読んだ覚えがあります。

推理の方はといえば、私は全然ダメで、小説を読んでも映画を見ても、真犯人が当たったことなど一度もありません。

 

下記は可児さんの、前回のブックトークの記事です。

参考記事:『ねずみの話

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

また、お付き合いください。

 

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