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SFについて

2020年7月17日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京板橋は、雨が降り続いています。梅雨明けは月末ごろとのことで、もうしばらくの辛抱です。

いかがお過ごしでしょうか。

 

当会のフランス代表が自身のブログに、SF(Science Fiction:空想科学小説)をテーマにした文章を投稿していますので、ご紹介します。

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記事:「SFについて」

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

 

SF(science fiction:空想科学小説)とは、科学や技術が今後どのように進歩するかという予測に基づいて、未来を舞台にして作られた小説やフィクション映画のことです。SFは20世紀の初めに米国で作られるようになりました。フランスでは、SFと同様のジャンルを意味する「予測もの」(l’anticipation)という語が当時ありましたが、徐々にSFと呼ばれるように変っていきました。この新ジャンルの草分けとされているのは『月世界旅行』という白黒映画で、ジュール・ヴェルヌの小説をもとに、ジョルジュ・メリエスというフランス人の監督が制作しました。ジュール・ヴェルヌのこの原作は、SF小説の原点だと考えられています。

輸送車に同乗する宇宙人と人間

 

SFの“公式”の始まりは20世紀の初めであるとされていますが、未来予測の歴史はさらに古くまでさかのぼります。先ほどのジュール・ヴェルヌが19世紀に発案した潜水艦、宇宙カプセル、ホログラム、冷凍睡眠などは、今では現実のものになっています。しかし、すでに16世紀にレオナルド・ダ・ビンチは、パラシュート、戦車、自動車、ボールベアリング、潜水用具、自転車、ロボットなどを発案しています。このような人たちは、SF作家の先駆けであるとは考えられないでしょうか。

 

目の大きい人型ロボット

 

SFが文学や映画として成立するようになって以来、この分野の作品が扱ってきたテーマは主に2つあります。ひとつは人類の未来がどのようになるかという予測であり、もうひとつは、地球外生命体との遭遇です。このいずれでも、小説家や映画作家の創作の源泉になってきたのは、当時の科学や技術の知見と作家自身の想像力です。この2つの組み合わせによって、無数に多くの小説と映画が生まれ、そのうちのあるものでは想像的な要素よりも科学的な要素が勝っており、また、科学よりも想像が勝っている作品もあります。いずれにせよ、このジャンルを愛する人たちは、未知のできごと、冒険、未来世界を楽しむために、今や、多種多様な映画や本を鑑賞することができます。

人工知能(イメージ)

 

SFの未来予測

ご存知の通り、近未来や遠い未来に世界がどのようになる可能性があるのかが、多くのSF小説やSF映画に描かれています。しかし、それらが描いている光景の大部分を、私は好きではありません。個人主義が社会の標準になっていて、物質偏重主義が文化を支配しているからです。あらゆるものがコンピュータ化されて、ロボットやサイボーグや他の種類の人造人間などと一緒にAI(人工知能)が、あらゆる場面に登場します。自然はほとんど死に絶え、人類はまるでその喪に服しているかのようです。このような社会では、人間はもはや本当の意味で生きているのではなく、ただ存在しているだけだと私は感じます。そして、そう考えるのは私一人ではないことを私は確信しています。このように見るとSFは、極端に物質的な衝動や、極端に破壊的な衝動に社会が支配されることを許してしまった場合に、どのようなことが人類に待ち受けているのかということをクローズアップする方法だと考えることができます。

未来都市(イメージ)

 

SFの未来予測は単なる空想ではなく、瞑想をしている人の一部が見る予言的な性質を持つビジョンのようなものだと言えるかもしれません。しかしこのようなビジョンを、確定した未来だと解釈する必要はありません。人間には自由意志があり、破滅的で終末論的なシナリオが人類に起こらないようにする作業に、私たちは個人として取り組んだり、貢献したりすることができます。私の意見では、そのためには科学と産業技術が、人間尊重、環境保護、精神性の重視という3つの方針に導かれなければなりません。この3つは、バラ十字会員の多くが止むことなく訴え続けている事柄であり、バラ十字会AMORCが2001年、2014年、2016年に発表した3つのマニフェスト、「バラ十字友愛組織の姿勢」、「バラ十字友愛組織からあなたへの訴え」、「新クリスチャン・ローゼンクロイツの化学の結婚」の主題になっています。

 

付記:以上の3つのマニフェスト(宣言書)の日本語版は、下記のURLで読むことができます。

https://www.amorc.jp/about_us/manifesto.html

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

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ふたたび本庄です。

SFと言えば、私の思い出は、アーサー・C・クラーク、ロバート・ハインライン、小松左京などを学生時代に読み漁ったことです。これらの作家は、名前を聞くだけで懐かしい思いがします。

ロバート・ハインラインといえば代表作は『夏への扉』ですが、俳優の山﨑賢人さんの主演で2021年に映画化されるそうです。

 

SF作品に与えられる世界的な賞として米国のヒューゴー賞が有名ですが、中国の作家である劉慈欣(りゅうじきん)の書いた『三体』という小説が、2015年にアジアの作家として初めてこの賞の長編部門を受賞しました。未来予測、地球外生命体、ナノテク、体制批判、VRゲーム、怪現象の謎解きとSFの要素がてんこ盛りの作品で、近年のSF小説としては珍しく大ベストセラーになりました。

 

下記は前回のセルジュ・ツーサンの記事です。

記事:『成功について

 

では、今日はこのあたりで。

また、よろしくお付き合いください。

 

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