投稿日: 2021/02/12
最終更新日: 2022/08/08

 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京板橋では、少しずつ春が感じられるようになってきました。梅や河津桜も開き、バラの新芽も伸びています。

 

いかがお過ごしでしょうか。

 

山形県にお住まいの私の友人から、右利きと左利きにまつわる文章を寄稿していただきましたので、ご紹介します。

▽ ▽ ▽

記事:『右向け~っ、左!!』

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下 勝悦

 

『右向け~っ、左!!』これエッセイ集のタイトルなのです。副題が『人と同じでなくっていいじゃない、自分らしく行こう』となっています。去年の夏に新刊本の案内記事で見つけたのです。

このユニークなタイトルと著者名に導かれ、何も考えずに行き付けの本屋さんに直行。真っ先にエッセイのコーナーに。すると、あったありました。すぐに『他の誰かに買われてたまるか』、とばかりに内容の確認もせずに即、購入。

著者は水森亜土さん。そしてプロフィールの紹介が『イラストレーター・画家・歌手・舞台女優』となってます。

 

私と水森亜土さんのイラストの出会いはン十年前のことになります。ある年の二月十四日に貰ったチョコレートのパッケージに亜土さんのイラストが描かれていたのです。チョコレートは食べてしまいましたが、パッケージだけは一生涯保管する予定……だったのですが、予定とは変更の二文字を包有する、といった不変の法則(?)が発現。

つまり、チョコの送り主との縁は切れてしまったと……。ところが、どうしたことか亜土さんのイラストとは今でも縁が繋がっているという(?)。

さて、気を取り直して本題に入りましょう(笑)。

 

超が付くほどのユニークな家族に囲まれての子供時代の話に始まり。両手を使って絵を描くパフォーマンスは某テレビ局のオーディションを受けた際に苦し紛れに両手で絵が描けますと言ってしまったことがきっかけだったといった話。

実は亜土さんは子供の時に左利きを右利きに矯正したので両手利きなのですが、絵を描くのは左手、文字を書くのは右手だったので右手で絵を描く猛特訓をやったのだそうです。人間、必要に迫られると色んなことができるようになるものですね。

左手で習字をする少年

 

楽しい話としては、一月を二万円で暮らしているという「下田の仙人」と呼ばれている友の話(本当の幸せって何?と考えさせられます)。

『右向け~っ、左!!』を絵に描いたような亜土さんのお母さん・お義母さんの思い出話も愉快・痛快です。ちなみに亜土さんのお母さん、江戸っ子としての意地だったんでしょうね、「子供の世話はしても、子供の世話にはなるもんか」が口癖だったとか。そして、その通りの見事な旅立ちだったそうです(私もそうありたいですね)。

 

こういった楽しくも愉快なエッセイが亜土さんのイラストと共に100篇収められています。

そして、本の最後のコーナーに歌手の石井好子さんの『亜土ちゃんについて』といったエッセイが載っているのですが、これも亜土さんのエッセイに負けず劣らず愉快・痛快。亜土さんの人となりが見事に描かれています。これは一読の価値ありです。

金魚を捕ろうとしている左利きのネコ

 

最後になりましたが私が亜土さんのイラストを好む最大の理由はイラストのバックに暖かな心地好い音楽の存在を感じているからです。

それが童謡であったり、ゆったりとしたジャズ・ボーカルであったり。

作品によっては、自由奔放なフリー・ジャズが聞こえてくるものもあったりと実に多彩で見飽きることがありません。

コロナ禍で自由に出歩くことが難しい現在、こういった本と付き合ってみるのも一興かと思っています。

 

ところで、最近は暗いニュースばかりですね。そこで今回は右・左をテーマにした笑い話をおまけに書いてみました。

タイトルは『タクシー・ドライバーの意地』です。

昔、友人達との酒の席で聴いた笑い話です。

※ ※ ※

したたかに酔った男性が客待ちのタクシーに乗り込んできました。どっこいしょとリヤシートに座り込むやいなや「俺の家までやってくれ~!!」

時たまいるんだそうです、こういった客が。それでも運転手さん、ぐっとこらえて。

「お客さん、それじゃ困りますよ、どちらまでですか、ご住所は?」

「そ~か。それじゃオレの言う通りの道順に行ってくれ、先ずはこの道を真っすぐ~!!」

何とも横柄な客を乗せてしまったなと思ったのですが降りてくれとも言えません。渋々車をスタートさせました。真っすぐ進むと道は十字路の交差点に差し掛かりました。

「お客さ~ん、この先十字路の交差点になりますけど、真っすぐに行きますか、右ですか、それとも左ですか~?」

すると「お~、そこの交差点はメシ食う時に箸持つ方向に曲がれ~」

すると運転手さんニッコリ笑って「はい了解しました~。それでは左折しま~す」。

左折と聞いて驚いたお客さん「おいおい運転手さん、これじゃ方向が逆だよ、右だ右、ここは右折だよ、箸を持つって言ったら右だろ~に!!」

すると運転手さん、すました顔で「すみませんね~お客さん、わたしゃ左利きなもんで・・・」。

△ △ △

ふたたび本庄です。

 

左利きについてインターネットで少し調べてみました。国や時代にかかわらず8~15%の人が左利きで、まだその原因は分っていないとのことです。

私も小さい頃左利きでした。今でも、パソコンのマウスの操作をどちらの手でもできるなど、時おり便利に感じることがあります。

 

下記は前回の山下さんの記事です。

記事:『陰陽師

 

では、今日はこのあたりで

また、お付き合いください。

 

追伸:メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」に、こちらから登録すると、このブログに掲載される記事を、無料で定期購読することができます(いつでも配信解除できます)。

 

コメントは受け付けていません。

無料体験のご案内ご入会申込