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子供のいじめについて

2021年12月10日


こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京板橋にある事務所のすぐ近くには、帝京大学のキャンパスがあり、最近、美しいイルミネーションが取り付けられました。もうすぐクリスマス、そして年末ですね。

 

いかがお過ごしでしょうか。

 

当会のフランス代表が自身の人気のブログに、今週、子供のいじめについての記事を書いていますので、ご紹介します。

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記事:「子供と少年少女の間のいじめについて」

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

セルジュ・トゥーサン、バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表

 

子供の間のいじめ

この数年、学校や公共の場所で子供や少年少女が被害を受けたいじめに関して、メディアに残されている記録が批判の対象になっています。

毎回毎回、起こっていることはほとんど同じで、一人か複数の人からある人がいじめを受け、それを見ていた人が動画を撮影し、それをインターネット・メディアで公開してしまうというできごとです。

このようなできごとの犠牲者は、身体的な傷がひどいものでなかったとしても、精神的にひどいショックを受け、通常の生活に戻ることに多大な困難を感じることがほとんどです。そのたびに同じ議論が繰り返されています。このようないじめはなぜ起こるのだろうか? どうしたら、いじめを無くせるのだろうか?

 

母と話す子供

 

教育の不足

私はこの分野の専門家ではありませんが、子供や青年の間に起こるこの種の暴力の主な理由のひとつは、社会に教育があまりにも不足していることだと考えています。多くの親が教育を放棄していたり、教育の義務を果たすことができない状態になっていたりする場合もあります。

以前には小学校では道徳の授業が行われており、他人を尊重することの望ましさや、暴力を用いないこと、他人に優しくすること、困っている人を助けることなどが公共道徳として教えられていました。

しかしイデオロギー的な理由で、このような教育が学習課程から削除されてしまいました。このような状況では、現在の社会が混沌とした状態に陥っているとしても驚くべきことではないのではないでしょうか。

オンラインで学習する子供たち

 

暴力の蔓延

ある要因が、子供や少年少女の間の暴力にさらに油を注いでいると私は考えています。それは、映画やテレビ画面やビデオゲームやインターネットに一日中流れている暴力シーンです。

これについては、さまざまな意見がありますが、極めて悪影響が大きいと私は考えています。なぜなら、そのような暴力シーンによって、実世界での暴力に対する心理的なバリアの水準が下がってしまいますし、心理的に影響を受けやすい人たちの攻撃性を増長してしまうからです。

映画を作る人、ゲームをデザインする人、また、自分の子供にそれらを見せたり買い与えたりする親には、重大な責任があります。

さらに、政治的、思想的な理由で、「何かを禁止することはすべて禁止すべきだ」ということをモットーにして、人生の選択の基礎にしている人たちにも大きな責任があると私は思います。過度な自由の保証や、何をしても責任が免除されるということから、さまざまな悪弊や行き過ぎた行為が生じているのは、私には明らかなことに思えます。

 

いじめを無くすためには

もしここまでに述べてきたことと同じような意見をあなたもお持ちであれば、子供や青年の間のいじめを無くすためには、次のことが必要であるということに、きっと同意していただけることと思います。

1)国や国際機関がそのための教育を行うこと。2)映画、テレビ画面、ビデオゲーム、インターネット上の暴力シーンに対して規制を行うこと。3)いじめや嫌がらせを取り締まり、相手に与えた被害の大きさに応じた罰を与えること。

この3つは、良識に基づいた常識的な方策であり、必要かつ適切なことが私には明らかに思えますが、残念なことに、思想や政治や経済や他の理由によって、保護者、教育者、議員、裁判官、映画監督、ビデオゲームの製作者、インターネット・メディアの経営者など、行動を起こすべき人たちの共通の意見にはなっていません。

このような事情に多くの人が気づいたときにだけ効果的な方策を取ることができ、社会を落ち着かせ、「ともに仲良く生きる」ということを現実にすることができます。

ベンチに座る子供たち

 

「木の良し悪しは果実によって判断される」

「木の良し悪しは果実によって判断される」ということわざがあります。もし社会の現在の状態を判断するとすれば、たとえ悲観論にとらわれずに現実を直視したとしても、それは悪い方に向かっており、しかも、この傾向は世界的であるということが明らかです。

私の意見ではこの傾向は、社会に支持されている「価値観」が望ましくないことの証拠です。しかし、たとえそうだとしても、この未解決な問題に、何か知られざる不可解な力が働いている訳ではありませんし、この傾向が、決して変えられない訳でもありません。社会の劣化の原因は人間自体であり、人間自体に聡明さが欠けていることです。

当会の目標の一つは、まさにその解決に向けられており、バラ十字会の哲学によって教育機関として多くの人の意識の向上に貢献することです。また当会は、すべての人たちに向けた文書(マニフェストなど)をインターネット上で公開しており(訳注)、これらの文書によって、公共の利益に寄与する価値観が伝えられています。このことが理由で、当会はさまざまな国から公益団体として認められています。

 

訳注:日本語版のマニフェスト(宣言書)は次のURLで読むことができます。

https://www.amorc.jp/about_us/manifesto.html

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

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ふたたび本庄です。

 

今回この記事を読んで、いじめの原因は何だろうかと考えさせられましたが、それがおおむねひとつなのか数多いのか、日本と外国で異なっているのか、地域・年齢によって異なるかなど、数々の疑問が生じ、自分の考えをまとめることができていません。

 

2013年に行われたユニセフの30ヵ国での調査では、日本は全体で12番目にいじめの割合が少なく、それでも、無視や陰口を含めると約4人に1人がいじめを体験しているとのことでした。

ちなみに、世界で一番いじめが少なかった国は、この調査ではイタリアでした。

 

下記は、前回のセルジュ・ツーサンの記事です。

参考記事:「バラ十字会の心理学

 

では、今日はこのあたりで。

また、よろしくお付き合いください。

 

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