投稿日: 2024/07/10

以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。

※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

区切り

深遠なる平安 自身のソウル(魂)を見いだすという挑戦
Peace Profound – The Challenge of Finding Your Soul

アメリア
by Amelia

崖下りに挑戦

人生において、成長し進歩していくには挑戦が必要です。挑戦がなければ人生は、新鮮さを失い停滞してしまいます。しかし、どちらの挑戦を選べばいいのでしょうか。社会から与えられる挑戦に挑むべきなのでしょうか。それとも「心の内側からの、小さな穏やかな声」から勧められる挑戦に応じるべきなのでしょうか。心の内側からですって? あまりにばかげていると、あなたは思うかもしれません。〈深遠なる平安〉(Peace Profound)は、確かに内面からもたらされるのかもしれないが、挑戦や緊張や葛藤は内面の世界ではなく、外の世界の特徴なのは明らかではないのか?

単なる平静さではなく、深くてすべてを包み込むような心の平安は、「深遠なる平安」として神秘家に知られており、ソウル(soul:魂)の英知の中に見いだされます。しかし、その英知に触れ、その英知からもたらされる平安を体験するには、自身の内面からもたらされる挑戦に向き合うしかありません。最初に、緊張、ストレス、葛藤と「内面的」に遭遇し、それらと向き合って、知的にも感情的にも適切に対処することが、こうした課題を外面的に処理する前に必要です。未知の嵐や混乱に、まず内面的に向き合うことから始めたときにだけ、私たちは本物の〈深遠なる平安〉を達成することができます。つまり「境界線(Threshold:しきい)を超えることの恐怖」と呼ばれるものに、勇気をもって向き合うことを学ばなければなりません。

たとえを用いて語るとすれば、ソウルからもたらされるインスピレーションが心の内側に真の戦場を作り出すことがなく、その戦場で愛と思いやりによって加えられた傷がひとつもなく、また、自分が理解し切望している創造主とひとつになるための探求の道を前進するという強い願望によって、骨が打ち砕かれたことがないならば、そのときソウルの知識は、くつろぎの家にも安全な停泊所にもなりません。そのときそれは一時的な避難場所でしかなく、激しい北風が通り抜ける穴のあいた薄っぺらなテントに過ぎません。

ソウルとの同調を現実のものにするには、ソウルを理解しなければなりません。そのためには、闘い、もがき、力の限りを尽くす必要があります。ソウルとの同調は、週に一度だけ気軽に求めるような避難所ではありませんし、極端にがっかりとした折々に、思いつきで求めるようなものでもありません。私たちは週に一度、教会、寺院、モスクに行くとしても、それだけでソウルを見いだせると考えるわけではありません。ソウルが外的な日常生活に溶け込むようにして、自分の意志と支配をソウルに実際に明け渡すためには、ソウルとの同調が、私たちを常に導く光にならなくてはなりません。これほど重要なことは他にありません。宇宙空間のあらゆる方向に光とエネルギーを放つ太陽にまるで私たちがなったかのように、エネルギーが常に私たちを通して流れ出ているべきです。自分個人のソウルとわずかでも同調したときにだけ、このことが可能になります。

ソウルから受け取るインスピレーションによって、明確な挑戦課題がすぐに現れますが、それはほぼすべて自分自身に関係しています。外面的な生活をどう行うか、傷つけている人たち、やや無謀な行いや、ついてしまった嘘、自分に対する不正直な評価など、数え上げればきりがありません!

私たちがソウルから受け取るアイデアは、単なる無意味な思いつきではなく、休日に海辺でビールを片手にして、のんびりと思い巡らす空想のようなものでもありません。ソウルから染み出す印象は、エネルギー、活気、可能性に満ちており、それによって私たちは切迫感とともに、決定的で、人生でなし遂げるべき最も重要なものごとに向って前に進むように強いられます。ソウルは金属を加熱する炉のようなものであり、私たちはそこから力とパワーとエネルギーを受け取り、それによって、私たち一人一人は内面的な目覚めに向かって前進させられます。そしてそのような「内的な動き」は、やがて外的な動きへと必然的に変換されます。というのも私たちは実にさまざまな方法で、人生をより良くするための、物質面での重大で重要な変化を最終的になし遂げるからです。

仕事で成功し、調和した人間関係を築き、心の平安に達するために必要なインスピレーションとエネルギーはすべて、心に静かに湧き出てくるように、自身のソウルから受け取る英知とインスピレーションの中に見いだされます。とても日常的な問題ですが、「今夜の夕食は何にしようか」という単純なものから、「私の人生で最も重要な目標は何か」という複雑なものまで、その答えは、ソウルの内なる声に耳を傾けることで見いだすことができます。さまざまな問題に対する真の答えが自らの内部にあります。それらはすべて一緒になって、あなたの人生を導く光になります。では、このインスピレーションをどのように活用すればよいのでしょうか。ソウルとの同調を達成する秘訣は何でしょうか。どのようにして、この知識を人生に取り込めばいいのでしょうか。

これらの質問への答えはこうなります。私たちは単に、ソウルによって示され励まされた進路に、いつ、どの程度従うのかを決めるだけで良いのです。ソウルとの同調は、少しの間立ち止まって耳を傾ければ、いつでも得ることができますし、それと一緒に問題を解決するための知識と励ましも手に入ります。ソウルの導きに従う機会は常にあるのですが、実際の問題は、ソウルの導き、勧め、ささやきを、与えられた方法と伝えられた主旨と意図に従って、いつ実行に移すかという点です。

この問いに対する答えは単純です。最初に、ソウルからの促しはあなたにとって常に有益なものであり、あなた個人の幸福のためにも、身近な人や愛する人たちの利益にもなることを理解することから始めます。そのためには、ソウルからの促しに何度か忠実に従うようにして、どれほど素晴らしい結果になるかを自分で観察します。第二に、「心の内側からの、小さな穏やかな声」から受ける助言や導きへの信頼が深まったら、ソウルから受け取るすべての印象を分析することを止めて、与えられた助言をそのまま受け入れて、それに従うようにします。ソウルの助言を受け入れているとき、あなたは、運命の新たな支配者として自分自身を受け入れていることになります。そうしたとしても、まだ自分の弱点や欠点に妨げられますが、これまで知る限り最も有能で素晴らしい熟練の指導者、すなわち自身のソウルという、秘められていた無限の能力を手にすることができます。この喜ばしい状態に達するより以前に、いつかあなたは、自身のソウルの輝きを反映することが運命であるのを受け入れるようになります。

疑いなくその時には、ソウルとの同調を維持しようと懸命に努力していると同時に、克服すべき課題がまだ山のように残っていることでしょう。緊張やストレスを感じたり、精神的な混乱も起こることでしょう。同調が弱まり、ソウルの必要から注意が過度にそれてしまったときには、深い孤独に見舞われたり、実際に恐怖に襲われたりする時期もあります。しかしソウルとのつながりがある限り、内なる指導者の声に耳を傾けている限り、外的な状況が極めて困難であったとしても、強い幸福感、心の偉大な穏やかさ、〈深遠なる平安〉を感じる時間を得ることができます。精神の明晰さと目的の明確さ、自分が正しい道を歩んでいることを、微塵の疑いもなく実感できる内なる輝きを経験することになります。そして、内なる指導者であるあなた自身のソウルの願望とあなたが、完璧に調和した状態になります。手に入れるための努力に値するものは、心の平安、愛、理解、思いやり、達成感、そして、あなたの内なる指導者、あなた自身のソウルの人格、あなたが理解する創造主だけが知っている評価基準に合致する達成と力です。

添水(そうず)。太い竹筒を用いた日本庭園用の仕掛け。

神秘家とは、善のために内なる戦いに挑む、輝く鎧を纏った真の騎士です。それゆえに、ソウルという安全装置を知るようになった騎士は、必ず、ソウルを見失うさまざまな危険を経験することになります。探求者であるあなたが、ソウルの偉大な英知を、注意深さと優れた判断とともに探求するならば、ソウルに近づき、ソウルの英知とその優しく愛に満ちたやり方に従うようになりますが、それでも、大きな恐怖や孤独が訪れる時期が来て、ソウルの存在を見失ってしまうことが起こります。他の人の愛や思いやりを知ろうとするときと同じように、信念と正直さと誠意をもって、自分のソウルに手を差し出さなければなりませんし、拒絶や失敗という恐れがあるとしても手を差し出し続ける必要があります。

ソウルの奥深い場所は、それを知ろうとする強い願いを通して発見することができます。そして、普遍的な法則の通りに受け取ります。すなわち、最初の与えるという意志と、正当な報酬を忍耐強く待つという意志に従って、たとえその忍耐が実を結ぶのが次の人生になるとしても、それに沿ったものを受け取ることになります。ソウルとの親密さが深まるにつれて、あなたは新しい多くの学びを得るようになります。あなたは、一体性(Oneness)を実感するようになります。あらゆる自然や生き物、まさに万物とあなたが一体であることを知ります。小川、岩、山、海、数々の恒星と惑星など、一見生命がないと思えるものでさえ、私たちの存在という現実の中において、すべてのものに固有の役割があり、この途方もない宇宙が、特に、進化しつつあるあなたの自己のために、あなたを取り囲んでいます。

あなたの意識がこれらのすべてに広がったとき、バラ十字会員が「私の心の中の創造主」と呼ぶ、あなたがこの人生で理解する創造主の一部と、あなたはひとつになります。太陽が星々を知っているのと同じように、太陽はあなたのことを知っています。なぜなら、知識の集合体、すなわち「知る」ことの最終的なあり方は、実際のところひとつしか存在しないからです。あなたの存在のすべて、全身全霊を傾けて、このあり方を受け入れてください。そうすることでソウルに到達するという挑戦、未知のものと向き合う苦しみや緊張やストレスを、あなたは知ることになります。さらに、これまでに出会った他の何ものよりも偉大で永続的なものを知るようになります。それは愛です。すべての意識の調和とは、まさにこの愛そのものです。愛は、誰もが〈深遠なる平安〉を十分に経験する前に要求されるものであり、満たさなければならない必要条件です。

あなたが歩んでいる神秘学の道のその時点において、自分自身と、周りの人たちと、あなたが立っている大地と、天空の星々の本質について、新しい高次の認識をあなたは得ることになります。本質、調和、平安、力においてあなたは一つであり、自身のソウルとの交信経路を開いたまま保ち続ける限り、そこにとどまり続けることになります。挑戦は、その結果として緊張と内的な混乱をもたらしましたが、しかしそれらを克服して、完全な平和、〈深遠なる平安〉、最も美しく深遠な理解の中にある調和を、今やあなたは知っています。それこそがソウルの本質であり、あなたが受け継ぐ遺産、生まれながらの権利です。

※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。

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第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について

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