以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

棺に描かれた死者の審判の場面- バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから
Detail of a Coffin, Judgment Scene – RC 615

古代エジプトの神トート(Thoth)は、宇宙創造の神ともされ、知恵の神、書記の神ともされています。ジェフウティ(Djehuti)という名でも呼ばれ、トキの頭を持つ姿で表されます。古代エジプトでは、死者は冥界に入る前に審判を受けると考えられており、この木製の棺の断片には、その一場面が描かれています。亡くなった人(左側)が人生を正しく生きたと主張する「否定告白」を行っており、トート神が書記としてその記録を取っていますが、トート神はどうもこの告白にかなり懐疑的な様子です。
木製、顔料、新王国時代第19王朝、26.9 x 61.7 x 2.4 cm
当会は神秘学の源流が古代エジプトにあると考え、その研究に注力しています。研究拠点のひとつ、米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるバラ十字古代エジプト博物館は、毎年10万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、子供向けの考古学のイベントを開催して、地元の教育にも貢献しています。

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第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について





