投稿日: 2025/01/31

毎年1月に入ると思い出すことがあります。

忘れもしません、時は平成25年1月15日、夕闇が迫って来た頃のことです。突然に身体がだるく感じられてきました、熱も出てきた様子です。測ってみましたら39度近くまでに上がっていました。

急いで病院に駆け込みました。

すると予想通りに「インフルエンザの検査をしましょう」と。

結果は陰性、続いての診察の結果「喉が赤くなってますね、熱の原因はこれでしょう、いわゆる風邪ですね、薬を飲んで静かに寝ていればすぐに良くなりますよ」でした。

ところが翌日も翌々日も、下がるどころか40度までにも上昇。

とうとう幻聴や幻覚症状まで発症する事態までに。

とにかく凄かったです、今になって考えると不思議な、かつ貴重(?)な体験をしました。

まあ、今だからこそ気楽に話せるのですが……。

さすがにそう言ったことで公立の総合病院に行くことになりました。

受付を済ますと直ぐに血圧検査、血液検査、そして胸部レントゲン検査と続きました。

その後、待合室で待つことしばし、「山下さんどうぞ」と声がかかり診察室に入りました。

聴診器を首にかけクリップボード上の紙に何かを書いている医者

担当の医師は短髪で丸顔、ちょっとふっくらした体型の方でした。仮にK先生と呼ぶ事にしましょう。K先生の「山下さんですね」に「はい」と答えると。

明るい声で「肺炎ですね~、それも、ただの肺炎じゃありませんよ。マイコプラズマ肺炎ですね〜。レントゲン写真を見てください。小さな白い星型のモノがたくさん見えるでしょう。これがマイコプラズマ肺炎の特徴となっています」。

恐る恐るレントゲン写真を見ました、すると両の肺が真っ白になっています。これには頭の中は真っ白、目の前は真っ暗、耳元には入院だよ〜と言うささやき声が聞こえたような気が……?

覚悟を決めてK先生の顔をみつめました。すると今度は、思いっ切りの笑顔と明るい大きな声で「大丈夫、大丈夫!! 今は良い特効薬がありますから、すぐに良くなりますよ〜!!」

次に問診表を手に取ると「ん?。 三日間メシ喰ってない!! 水もほどんど飲んでない!!そりゃ大変だったね~!! それじゃ栄養剤も点滴で一緒にやってあげましょう(笑顔)」

良かった〜助かった!! と思ったのですが、点滴治療の経験のある方はお分かりですよね。終るまではベッドの上で全く身動きできません。

1時間ほどですよ、と言われて始まりました。45分ほど経過した頃でしょうか、看護師さんが「山下さ〜ん、もう疲れたでしょう。大丈夫ですか〜。もう良いでしょう、終わりにしましょうね」。

はい、確かに疲れていました。体力はもとより、気力もほぼ限界に近づいていました(笑)。

ところが、点滴液はまだ4分の1ほど残っています。これで本当に大丈夫なの……?

ちょっと不安になりました。

ところが大丈夫でした!!

当日中に熱は下がり始め、翌々日にはすっかり回復しました。

正に特効薬でした!!!

静脈点滴の用具と病院の背景

それ以来、大きな病気には縁がなく元気に生きてます(笑)。

ところで……今になって思うんです。

本当の意味の特効薬は、点滴治療で使用した薬品ではなく、K先生の思いっ切りの笑顔と「大丈夫、大丈夫!!」の明るく大きな声だったのだろうなと。

あの一言で私がどれだけ元気づけられたでしょうか(感謝)。

あの時にお世話になったK先生はそれからしばらくして別の病院に転院されましたので会う機会はもうなくなりました。

それでもときおり、何か縁があったらお会いしたいなと思うのですが……病院との縁はないに越したことはないですよね(笑)

名医との一期一会の出会いでした。

後書き……の様なモノ。

レントゲン写真で思い出したことがあります。

私が三十代後半の頃のことです。

暴飲暴食(主に飲・かな?)が祟ったのでしょうね、胃の調子が派手に悪くなりました。

かかりつけ医に相談しましたら総合病院で検査してもらったら、と言われました。バリウムを飲んでのレントゲン検査です。とにかく不安でしたのですぐに検査してもらいました。

数日後に結果を聞くために再来院しました。待つことしばし「山下さ〜ん、入ってください」の声に

「ハイ」と返事して診察室のドアを開け、一歩入ったところで一瞬にして足がすくみました。

医師が深刻な顔でレントゲン写真をにらみながら、かたわらに居た看護師さんに「う〜ん、これはひどいね〜」看護師さんも「ホントですね、ひどいですね~」

レントゲン写真を見つめながら深刻な顔をしている技師

私は一瞬にして顔面蒼白、身体中の力が抜けて立っているのもやっとの状態に……。

それでも何とか気を取り直し、やっとの思いで診察椅子に座りました。すると医師がカルテを見て「山下さんですね。ちょっと待って下さいね」と言って今さっき見ていたレントゲン写真を看護師さんに渡すと「ハイ、これ頼むよ」すると、看護師さん「はい」と言ってレントゲン写真を持って別室に……。

すると、医師は脇に置いてあった別のレントゲン写真を手に取り「山下さん、これと言った異常は別に見受けられませんね。お酒の飲み過ぎ等といった心当たりなどありませんか? これなら、薬を飲む必要はないでしょうね、お大事に……」

つまり、まったく別人のレントゲン写真だったのです。 寿命が縮む思いでした……

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執筆者プロフィール

山下 勝悦

1947年11月22日生まれ。山形県村山市在住。バラ十字会日本本部AMORC理事。 おやじバンドでの演奏と地元のお祭りをこよなく愛し、日常生活の視点から、肩ひじの張らない神秘学(mysticism:神秘哲学)の紹介を行っている。

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