以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

手持ち用の十字- バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから
Hand-Held Cross – RC 1962

コプト教会は古代から存在する、エジプトのキリスト教会です。コプト教会の司祭たちは、今でもこのような十字を携えています。 表面(左)には聖人の肖像があしらわれており、おそらくは聖母です。自身の心臓を抱きしめているその姿は、「あなた自身も剣で心を刺し貫かれます」(『ルカによる福音書』2:35)という聖書の言葉を思い起こさせます。この小さな十字の裏面(右)には様式化されたコプト十字の図案が描かれています。取っ手の部分には、神聖さを表わす、麦の穂の先端のようなデザインが刻まれていますが、これは、さらに古い時代から用いられていた図案です。 この滑石(steatite)製の十字は、西暦600年頃に作られたと考えられています。
滑石、11.7 × 5.3 ×0.7cm
当会は神秘学の源流が古代エジプトにあると考え、その研究に注力しています。研究拠点のひとつ、米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるバラ十字古代エジプト博物館は、毎年10万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、子供向けの考古学のイベントを開催して、地元の教育にも貢献しています。

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第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について





