私は夢を見ました

I had a Dream

エヴァ・クーマー

By Eva Coomber

ある日、私の意見が間違った方向に受け取られ、不当に非難されたと感じたので、理解が得られるように〈宇宙〉にお願いすることにしました。その夜ベッドに入る前に、眠っている間に状況がもっと良く理解できるようにとお願いをしました。そして、眠っている間に、その答えを私は夢に見たのでした。

気がつくと、私は人質になっていて、たくさんの人が大きなテーブルを囲んで私の解放について交渉していました。私の鼻先にはライフルの銃身があり、私には3つの選択肢がありました。一つは自由を求めて死に物狂いで走って逃げ、おそらく数メートルも進まないうちに撃たれること、もう一つは、静かに座って“善良で”扱いやすい人質になること、最後の一つは、銃を持つ相手を刺激してお互いに後悔するようなことにならないようにしつつも、ささやかな抵抗をして、利用されたり虐待されたりしても他人のなすがままになる人間ではないのを示すことでした。私は3つ目の選択肢を選ぶことにしました。私はゆっくりと席を立ち上がりました。私は犯人たちが「座れ!」と叫ぶものと思っていました。しかし、彼らは何もしませんでした。

私はゆっくりと部屋の中を歩き回りました。大きな柱を通り過ぎたとき、一歩後ろに下がれば柱の後ろに隠れることができ、すぐに犯人たちの射程範囲から外れることに気がつきました。席に戻れ、さもなければ何が起こるかわからないぞと脅されるだろうと思いつつ、私は下がってみました。私はひたすら待っていました。ついに起ったできごとは、まったく予想外のものでした。口論も戦闘もありませんでした。交渉人たちが、ただ席を立って部屋を出て行ったのです。とまどいながら、柱の陰から顔を出してみると、犯人たちの姿はどこにも見えませんでした。夢の中でしたが、私がさっき射程範囲から逃れた直後に、誘拐犯たちが逮捕されたに違いないと思いました。

目が覚めてから、私はこの夢と前日のできごとがどのように関連しているのかを、じっくりと真剣に考えました。前日のできごとでも夢の中でも、私は被害者であるように思えました。私は、夢の中の自分はしたけれども、目覚めているときの自分がしなかったことは何だろうかと考えました。昨日、目覚めているときの私は、自分が悪くないことを主張して口論しようとしていました。夢の中の自分は、被害者という立場を受け入れることを拒絶して、単に位置を変えました。その結果、私はこのできごとを別の角度から見ることになり、思いがけない避難場所を見つけることができたのです

そうだとすると、場所を変えることが、対立や意見の相違に対処する方法なのでしょうか。夢の中では、私はその場所から歩いて離れることによって、物理的に位置を変えました。現実の世界でも、立ち止まって議論するよりも、その場から立ち去ることを選ぶ場合があります。また、精神的な意味で立場を変えてみることによって、相手の視点を含めた、異なる複数の視点から状況を見ることができます。そうすることで、状況がまったく違う様相に見えてくることがあります。これまで考えてもみなかった可能性や解決策が見えてくることもあります。私は部屋の中を歩き回ることで、夢の中の自分に新たな視点を与え、小さな一歩を踏み出すことで、危険から逃れることができたのです。

私はこの夢から貴重な教訓を学びましたが、他にもまだ夢が教えてくれることはあるのでしょうか。私たちには、自分がとても傷つきやすいと感じるとき、完全に見捨てられていると感じることが、何と多いことでしょうか。なぜ誰も、自分を助けてくれないのだろうと不思議に思うのです。私の夢の中の交渉人たちは、助けようとしてくれていましたが無力でした。私が柱の後ろに小さな一歩を踏み出してはじめて、彼らは、私のもろくて壊れやすい安全を危険にさらすことなく、効果的に私を助け出すことができたのです。

「天は自ら助くる者を助く」という言葉が、突然私にとって新たな意味を持ちました。〈宇宙〉は、私たちがまだ受けていない援助をわざと拒否するような、いじわるな役人とは違います。〈宇宙〉は助けることを望んでいますが、私たちが自分自身を助けるための最初の小さな一歩を踏み出すまでは、そうできないことも時にはあるのです。私の夢では、避難できる場所も助けてもらえる可能性も常にそこにあったのですが、それを見つけるために、私は未知の危険をどうしても冒さなければならなかったのです。

※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。

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