以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

平和をもたらそう
Let There Be Peace
ローラ・カクーティ
By Laura Kacoutie

「平和は私たちの外側に現れますが、内側で始まります。つまり、各々の人の考え方や理想や心の鍛錬からです。平和は個人から始まり、外の世界で働くのでなければなりません。」
ラルフ・M・ルイス(Ralph M Lewis)
平和は大規模な形で存在するのであり、そうでなければまったく存在しないと多くの人が考えています。平和を求めて、世界にとても大きな変化をもたらし大きな影響を与えるような何かを見つけようとするならば、ちょっと手に負えないことだと感じてしまうかもしれません。一刻も早くすべてのことを解決したいと人は考えますが、前途に広がる課題の大きさを認識したとたんに、始める前にあきらめたくなる誘惑に駆られるかもしれません。そして、自分自身がこう考えているのに気がつきます。「この世界を平和にすることなんて、本当にできるのだろうか。私がいったいどんな変化を起こすことができるというのだろうか。だって私は、ただ一人の人間でしかないのに。」
自分自身の外側に、必死で平和を捜していると、私たちは、自分が果たさなければならない個々の役割を忘れてしまいます。ガンジー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、マザー・テレサ…。私たちはよく、彼らの名前を挙げて彼らが残した功績を讃えますが、彼らもまたかつては無力な個人であったことを忘れています。しかし、一つの考え方、一つのアイデア、一つの信念が、ひとりの人が変わるきっかけになります。そのようにして、平和にはさざ波のように広がって行く性質がありますが、外へ広がることができるようになる前には、まず自分の深い部分に平和が存在しなければなりません。
自分の考え方や生き方や他の人との関係は、なし遂げようと努力している平和とどれほど合致しているでしょうか。自身の心の中の葛藤と向き合い、自分自身の中に平和を養うには、時間と多くの愛が必要とされます。しかしひとたびそうすることができれば、他の人たちがその行動を見習いたいと思うような平和と信頼で、その人の存在全体が輝くようになります。そして、その意志は、平和、愛、調和のために役立とうとする仲間を、その人の方へと引きよせます。
バラ十字会員としての私たちの学びは、私たちが平和を実現するためのかけがえのない手段を提供します。自分のすぐ周囲の状況、そして広い世界に平和をもたらすために果たさなくてはならない価値ある役割を常に忘れないようにしましょう。
※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。
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