資料室 人生を変える映画(後半)

Films for Life

ステラ・ダーティントン

By Stella Dartington

アポロ13(アポロサーティーン、No.8)

Apollo 13

アポロ13

この映画は、驚くべき実話に基づいたサバイバルの物語であり、このロケットが月に向かって打ち上げられる前のエピソードと、打ち上げ後の爆発で生じた苦難を描いています。この爆発によって、任務の遂行だけでなく、宇宙船内の3名の飛行士の命が脅かされることになります。トム・ハンクスの演じるジム・ラヴェル船長の冷静なリーダーシップと創造力、そしてエド・ハリスの演じるヒューストンの管制官ジーン・クランツの「失敗という選択肢はない」という不屈の態度がひとつになり、宇宙船は不測の事態をものともせずに地球に帰還します。その際には、有毒な空気をろ過するために、思いもよらない部品を活用することで、あるチューブにぴったりと合う箱を作るなど、不可能を可能にするできごとが次から次へと起こり、視聴者の記憶に残ります。

遠い空の向こうに(No.7)

October Sky

遠い空の向こうに

宇宙をテーマにした映画が続きますが、ソ連の人工衛星スプートニクに刺激を受けた1人の少年の物語です。彼は、鉱山のあるアメリカの小さな町のはずれに住んでいます。彼と彼の熱心な担任教師が、仲間たちの助けでロケット作りに挑戦する物語です。頑固で心が狭い父親の妨害などのさまざまな障害に打ち勝って、少年と友人たちはロケットを打ち上げ、全国コンテストで科学賞をとります。そして主人公のホーマー・ヒッカム(俳優はジェイク・ギレンホール)は、やがて実際にNASA(アメリカ航空宇宙局)の技術者になります。

エリン・ブロコビッチ(No.6)

Erin Brockovich

エリン・ブロコビッチ

かつてこの世に生を受けた女性の中で、おそらくは最もひたむきな女性の一人をジュリア・ロバーツが演じます。彼女は人を引き付ける素晴らしい才能を用いて、ある大企業が水源を汚染し、地元住民に病気と子供の障害というぞっとするような遺産を残している証拠を集めます。上司の弁護士の助けによって彼女はその企業を訴え、苦しんでいた地域社会のための目覚ましい和解を勝ち取ります。

シルクウッド(No.5)

Silkwood

シルクウッド

メリル・ストリープの演じるカレン・シルクウッドは、働いている原子力発電所で、死に至る可能性のある量の放射線被爆を受け、病気に苦しんでいます。そして、発電所の弱点を示す写真が専門家によって改ざんされ、もみ消されていることを発見しました。労働組合の活動家として、彼女は自身の危険を顧みず、経費の節約のために会社が労働者を危険にさらしているという証拠を追います。訴訟を起こすのに十分な証拠を得たと彼女が考えたちょうどそのとき、彼女は自動車事故で早すぎる死を迎えます。

ガンジー(No.4)

Gandhi

ガンジー

非暴力の不服従運動の象徴ともいうべきガンジーは、南アフリカで白人専用の列車から放り出されたことをきっかけにして、大英帝国からの独立のためのインドの人々の戦いを導きます。主役はベン・キングズレーによって演じられ、アカデミー賞を受賞しています。苦難や試練と、偉大で成功に満ちた独立運動の勝利が描かれています。

インビクタス(負けざる者たち、No.3)

Invictus

インビクタス

見かけとは異なり、単なるスポーツ映画ではありません。モーガン・フリーマンの演じるネルソン・マンデラが、南アフリカ代表の白人のラグビーチームを利用して、白人と黒人の住民の関係を改善するという物語です。このチーム「スプリングボクス」を率いているのは、マット・デイモンが演じるフランソワ・ピナールです。政治犯として27年間服役した後に釈放されたマンデラは、誰もが予想したようにスプリングボクスを解体するのではなく、来るべき世界選手権に向けて、チームへの支援を募る活動を行なうことを決心します。そしてこのことによって、何十年も続いていた人種間の緊張を乗り越えて国を統一するという偉大な業績をなし遂げました。

聖処女(No.2)

The Song of Bernadette

聖処女

1943年に作られた、今回紹介する作品の中では最も古い映画であり、聖女ベルナデットの物語です。彼女は病気だった14歳の時に、不潔な街のゴミ捨て場の横で、キリストの母である聖母マリアの幻影を見ます。泥を掘れという、一見すると屈辱的なマリアの指示に彼女は忠実に従います。そして、今日まで数多くの巡礼者を引きつけている、伝説的なルルドの癒しの水を発見します。主役はジェニファー・ジョーンズが演じています。

シンドラーのリスト(No.1)

Schindler’s List

シンドラーのリスト

ホロコーストの恐怖からはこれまでに、とても痛ましいと同時に魂を揺さぶる物語のいくつかが生まれてきました。それは、生き残りたいと望む人々と、彼らを救いたいと望む人々の強い意志があったからです。リーアム・ニーソン演じるオスカー・シンドラーは、才覚はあるけれども欠点もあるドイツ人実業家を演じています。自身の経営する鍋の製造工場に、彼はユダヤ人たちを雇い、ナチスの絶滅収容所に送られることから彼らを救います。〈最終的解決〉(訳注)の脅威が強まりつつあるときに、彼は自分が救わなくてはならない人々のリストを作り、この人たちの命を守るために、自分の財産からナチの将校たちに賄賂を与えます。そして、1000名以上の人々を死から救い出しました。
(訳注:最終的解決(Final Solution):ナチスのユダヤ人全滅計画。)

さまざまな映画(イメージ)

ご紹介した作品の他にも、インスピレーションに満ちた物語は数多く存在します。ほとんどの作品は町のビデオショップで購入できますし、インターネットで少し探すだけで手に入れることができます。これらの作品が、古くさいとか時代遅れであるのを心配する必要はありません。英知が決して通用しなくなることがないのと同じように、古い時代に作られた映画であったとしても、一流の傑作映画からは、何度繰り返して見ても素晴らしい感動を受け取ることができます。この記事をお読みになって、もしかしたらあなたは、自分自身の心にインスピレーションを与えてくれるお気に入りのリストを作りたくなったかもしれません。そしてもちろん、リストを作ったならば、それらの映画をもう一度見るという贅沢を楽しんでください。

※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。

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