投稿日: 2022/02/24
最終更新日: 2022/08/08

資料室 ー 人生を変える本10冊(後半)

Life Changing Books (Latter half)

ステラ・ダーティントン

By Stella Dartington

雨の日に窓際で本を読む女性

* * *

ずっとやりたかったことを、やりなさい(No.8)

The Artist’s Way
(ジュリア・キャメロン著、菅靖彦訳、サンマーク出版刊、2001年)


この本は、自身の創造的な面を「発見して取り戻す」ためのレッスンであり、隠れた能力を解き放ち、自己表現を抑圧している障害を取り除くためのエクササイズを満載した読み応えのある手引です。著者は、「自身の内部の芸術家」のために、2つの基本的作業を行うことを勧めています。(a)創作。毎朝最初に、手書きで3ページ分、自身の思考の流れを書き出します。つまり、途切れることのない鎖のように、下意識(潜在意識)のおしゃべりが浮かんでくるのを、そのままに紙に書いていきます。(b)週に一度を〈芸術家の日〉と定め、その日は芸術家になりきります。これは、ある意味では独り遊びなのですが、内なる芸術家に新しい創造の糧を与えることになります。内なる芸術家シリーズの第1作にあたる本書では、創造力を解放して、それに新たな力を与える助けとなるエクササイズが豊富に提供されています。

魔法のように生きる(No.7)

Living Magically
(Gill Edwards著、Piatkus Books刊、2009年(再版)、邦訳書なし)


著者自身が「現実についての新しい見解」と述べているこの本は、「ニューエイジ思想」(訳注)と私の最初の出会いでした。その主なテーマは、私たち一人ひとりが、自身の思考によって自分自身の現実を生み出しており、それゆえに、自身の思考を変えれば現実は変えられるということです。なんと大きな勇気を与えてくれる、鮮やかに発せられたメッセージでしょうか。心理学者であるギル氏は、優れた瞑想の方法と他の実践を、いくつも紹介しています。その中には、私たちを抑えつけている隠れた信念を発見してそれを解放することや、内に潜んだ妨害者と対峙することや、自身の夢に気づくことなどがあります。重複する部分さえなければ、彼の2冊目の著書である『魔法に取りかかる』(Stepping Into the Magic)もリストに入れていたでしょう。こちらも私の愛読書です。

訳注:ニューエイジ思想(New Age):西洋的な価値観への批判から1970年代後半に生じ米国西海岸を中心に流行した思想。東洋やアメリカインディアンの伝統的で全体論的な考え方を取り入れ、宗教・医学・哲学・占星術などの分野に影響を及ぼしている。

富と成功をもたらす7つの法則(No.6)

The Seven Spiritual Laws of Success
(ディーパック・ チョプラ著、渡邉愛子訳、角川文庫刊)


「夢を実現するための実践的なガイド」という副題が付いたこのコンパクトな本は、神秘学に関連するとても読みやすい傑作で、宇宙のさまざまな法則と、それらを利用して成功を手に入れる方法が紹介されています。多数の本の著者であり、アーユル・ベーダ(訳注)の医師である著者が「成功」という言葉で意味しているのは、「幸せを常に拡大し、価値ある目標を段階的に実現していくこと」です。量子物理学とは、目では見ることのできないものが、目に見える形で物質世界に現れる仕組みにあたるということができます。本書を読むことで、この量子物理学についてのひとつの見方を、とても分かりやすく理解することができます。
訳注:アーユル・ベーダ(Ayuruveda):インドの伝統医学。

死後の世界が教える-人生は何のためにあるのか(No.5)

Journey of Souls
(マイケル・ニュートン著、澤西康史訳、VOICE刊、2000年)


本書は、深層催眠による治療セッションの先駆けとなった実録集です。催眠のセッションにおいて、被験者になることを申し出たクライアントたちを、前世と現世のはざまにまで退行させたと著者は考えています。被験者たちは、自らの進歩を導いてくれる存在に出会い、死後に魂が経験する事柄に光が投げかけられ、人生における人間関係や環境によって、人間がどのように成長し進歩するかが明らかにされています。私はこの本を一気に読み通してしまいました。

太陽宮(No.4)

Sun Signs
(リンダ・グッドマン著、Bantam刊、再刊版、1985年、邦訳書なし)


この本を私が初めて読んだのは、まだ学生のときだったと思いますが、これまでに読んだ占星術関係の本の中でも、抜群に楽しかった一冊です。その後も再版され続けています。星座に秘められている影響力に対する、彼女の驚くべき洞察が私は大好きです。おひつじ座の女性について書いた彼女の文章は、まるで私自身のインタビュー記事を読んでいるみたいで、すっかり惹きつけられてしまいました。他の生まれ星座の人たちの重要な心の特徴についても、同じように詳細にわたり、方位磁石の針のように的確でウィットに富んでいます。今でも、初対面の人と話をするときに重宝しています。とても正確なのにユーモアたっぷりで、読み返していて時々、くすっと笑ってしまうこともあります。

天才について(No.3)

Buzan’s Book of Genius
(トニー・ブザン(Tony Buzan)・レイモンド・キーン(Raymond Keene)共著、邦訳書なし)


「自分自身を解き放つために」という副題の付いた、この夢のような本は、現在の自分が人生のどのような地点にいるのかを見極め、到達したい地点に達するための方法を決めるためのガイドです。「多角的知能指数」というものを測定するための画期的なテストも載っています。これは一般的な知能テストとは違い、創造性、勇気、誠実さ、直観の鋭さ、前向きさ、計画性、責任感といった能力も判定します。ブザン氏は「マインドマップ」の考案者であり、彼とキーン氏は「世界記憶力選手権」の共同創始者です。2人は、歴史上の天才たちを、興味深い略歴を添えてランク付けして一冊の本にまとめたのです。そして、私たちのような通常の人にもできる、様々な能力を伸ばすためのちょっとしたヒントやテクニックを紹介してくれています。一生手元に置いておきたい一冊です。

ザ・マジック(No.2)

The Magic
(ロンダ・バーン著、山川紘矢・山川亜希子・佐野美代子訳、角川書店刊、2013年)


ロンダの名前を一躍有名にしたのは『ザ・シークレット』(The Secret)ですが、私は『ザ・マジック』に惹かれ、指示通りに1日10個の感謝を書き始めました。今日で920日目です。読んでいてこの上なく心地よく、とても楽しめるこの本は、人間関係でも仕事でも、はたまた財テクでも、あなたに望ましい状態を生み出すための手引書です。そのためにはイメージを思い浮かべたり、他のさまざまな手段を駆使して、感謝の気持ちを心の中に作り上げます。ロンダ自身が実践した通りにエクササイズを行えば、あなたの望んでいるものが、実際に手に入れられることでしょう。私の場合は、まだ大した成果は出ていないのですが、もし上手くいかなくても、エクササイズを実行したり、心にイメージを描くこと自体がとても楽しいので、この魅力的な本は私のリストから外せませんし、読むことは決して時間の無駄ではありません。

しっくりくることだけ、やりなさい─あなただけの「幸せの北極星」の見つけ方(No.1)

Finding Your Own North Star
(マーサ・ベック著、森田由美訳、パンローリング刊、2014年)


こちらも、魔法のように魅力的な言葉で書かれた洞察にあふれた本です。マーサは、見事な言葉づかいと驚くほど豊かな人生経験と知恵を通して、「自分が意図していた生き方を、どのようにして求め自分のものにするか」を伝えてくれています。この本は、あなたの内に秘められている方位磁石に従って、自身の尊い目的を見つけ実現するためのガイドです。また、心が指し示すどこにでも向かうことのできる人生という旅を、さまざまな障害を乗り越え、落とし穴を避けながら歩むためのナビゲーション・システムです。

※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。

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