人生を変えるためには、自分を大切にすることが不可欠です。
実際に、周囲の方から「自分を大切にしてほしい」と言われたことがあったとしても、なぜ自分を大切にすべきなのか、そもそも自分を大切にするとはどういう意味なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自分を大切にすることで人生が変わる理由と、自分を大切にするための方法を詳しく説明します。
1. 自分を大切にすると人生が変わる?
自分を大切にすることで、人生をよい方向に変えられるということは、ほとんどの場合にあてはまります。しかし、そもそも「自分を大切にする」ということが何を意味するのかが、はっきりとは分かっていない方もいます。
自分を大切にするということのほんとうの意味を知るためには、まず、心の中には「表面的な部分(自己)」と「深層の部分(自己)」があるのを理解することが大切です。 表面的な自己は、多くの場合下記のような傾向を持っています。
【表面的な自己の傾向】
一方で、深層の自己は下記のような傾向を持つことが特徴です。
どれほど表面的な自己の傾向が目立つ方であっても、心の中には必ず深層の自己が存在し、そこには、このような傾向があります。
また、表面的な自己は単なる「自分本位の欲求」に近く、欲求を満たせなかったときに感じる嫌悪感や劣等感に比べ、満たせたときの幸福感はさほど大きくありません。一方で深層の自己は「叶えられないと嫌悪感や劣等感を抱いてしまう願望」がなく、自分の幸せが他者の幸せにも結びつくことが特徴となっています。
自分を肯定しつつ大切にするためには、深層の自己、いわゆる真の自己を肯定する必要があります。真の自己を肯定すると人生が変わり、なにげない日々の中に多くの幸せがもたらされます。
1-1. 自分を大切にするメリット
自分を大切にすることによって、さまざまなメリットが得られますが、代表的なメリットとしては、下記が挙げられます。
● 日々のストレスが減る
自分を大切にすれば、自分の意思を我慢して周囲の意見や行動に合わせる必要がなくなります。「自分を大切にするために自分の意思で選択する」という行動を普段からとることで、日々のストレスが減り生きやすさも感じられるようになります。
● 前向きに生きられる
他の人の意見や行動に合わせて決めたことが失敗した場合は、後悔したり悲観的な思考になったりしがちです。しかし、自分の意思を大切にして決定・実行した行動であれば、自ずと自立心が確立されます。たとえ結果が失敗に終わっても納得して受け入れられますし、「この失敗を次に活かそう」と前向きな生き方ができるようにもなります。
● 満足感が伴う
「自分を大切にする」ということは、「自分だけが恩恵を受ける選択をする」ということではありません。
自分の意図によって他人が恩恵を受ける行動をしている場合、外見上は自分を大切にしていないように見えます。しかし、「他の人を優先したい」という心の深い部分の意図を尊重しているのですから、それは「真の自己の肯定」にあたります。
自分を心の奥にある意図を大切にするために行動し、それが結果として相手から喜ばれるのですから、内面的な平安や満足感、楽しさがより強く感じられるでしょう。
2. 自分を大切にするための方法6選
自分を大切にするためには、深層の自己、つまり自分の内面に気づく必要があります。自分の内面を明らかにし、内に秘められている意思や願望にもとづいた行動を日々選択することは、自分を大切にする基本的な方法と言えます。
ここからは、「自己愛を高めるための具体的な行動・心がけ」について詳しく紹介します。
2-1. 自分を優先する
自分を優先することは、自分を大切にするための第1ステップと言っても過言ではないほど重要な行動です。
「自分を優先すること」と「わがまま」は似て非なるものです。わがままとは、表面的な自分の価値観や都合だけを考えて他者に犠牲を強要する行為にあたります。「自分を優先する」の「自分」が表面上の自己ではなく深層の自己、真の自己であるとすると、どうなるでしょう。周囲に流されず意思を主張するなど、自分軸を大切にする行為を意味することになります。
これまで、自己を犠牲にしながら過ごしてきた方は、まず他者と対等な関係にあると意識し、結果にとらわれず自分の意見を述べることから習慣づけてみましょう。
2-2. 1人の時間を作る
先ほど述べた通り、自分を大切にするためには自分の心の深い部分を理解することが不可欠です。心の奥などよくわからないという人は、1人の時間を作ってみましょう。
1人の時間を作れば、自分自身とじっくり向き合えます。自分はどのようなシーンでほんとうの幸せを感じるのか、自分自身が、どのような自分を見たいのかを心の奥に静かに問いかけると、「真の自己」を知る練習になります。
また、「孤独は人を成長させる」という言葉通り、1人の時間は精神的な成長に大きくかかわります。1人の時間はストレスの軽減になりますし、周りにいる人たちの大切さを改めて実感し、良好な人間関係を築くきっかけにもなります。
2-3. 成功体験を積み重ねる
どれほど自分を大切にしようと考えても、自己肯定感が低い状態だと「どうせ自分は」と悲観的になり、自己否定・自己犠牲ばかりの日々に終止符を打てません。ポジティブな気持ちで自分を大切にし続けるためには、成功体験を積み重ねながら自分に自信をもつことが重要です。
成功体験と言っても、周囲が驚くような偉業をなし遂げる必要はありません。あくまでも自己肯定感を高めることが目的なので、大きな成功体験を1つ作るよりも、「乗り気じゃない飲み会を断る」「夜23時までに就寝する」などの小さな成功体験を日々の生活で多く積み重ねるほうが有効です。
自分が決めたルールを守れている・目標を達成できているという感覚は自信につながり、自己肯定感も高まります。結果として、自分を大切にするモチベーションにもつながるでしょう。
2-4. 自分の長所を把握する
自分を大切にするモチベーションを高めるもう1つの方法として、「自分の長所を把握すること」が挙げられます。
自分を大切にできていない方は、「自分の長所が分からず、短所しか出てこない」という傾向があります。しかし、自分の長所、いわば魅力的な部分が分からないままだと自己肯定感を高められません。
自分の長所を把握するためには、一度自分の短所を書き出してみましょう。長所と短所には密接な結びつきがあり、自分では短所だと思っていた部分も視点を変えると、実は長所である可能性があります。
たとえば、「心配性・失敗を恐れがち」という短所は、視点を変えると「慎重・リスクヘッジ能力が高い」という長所になります。このように、考え方を少し変えるだけでも自己肯定感を高めることができます。
2-5. やりたいことや悩みを紙に書き出す
「自分を大切にしたいけど、何から始めたらよいのか分からない」という方は、現状の悩みや短期的な目標から、自分を大切にできた後に実現したい人生まで、自分の思考やあらゆるフェーズでの願望を紙に書き出してみましょう。
紙に書き出した後は1人の時間を作り、静かに真の自己と向き合いながら、書き出した内容を内省してみることが重要なポイントです。達成したリストにチェックを入れたり、新たな目標や悩みを追加したりしながら、常にステップアップを目指しましょう。
2-6. 嫌なことはやらない
自分を大切にできていない方は、他人から嫌な頼みごとをされたときに、相手を不快にさせるのではと考え、ついつい引き受けてしまう方が多い傾向があります。なお、ここで言う「嫌な頼みごと」とは、真の自己が嫌だと感じる頼みごとのことです。
嫌だと感じる頼みごとを引き受けるのは、単なる自己犠牲です。周囲を思っての自己犠牲であっても、それは、自分はもちろん相手のためになる行動ではありません。
他人から求められたことのほか、表面的な自己が求めたことであっても、深層の自己が嫌悪感を抱くような行動は避けましょう。ときには、はっきりと断ることも大切です。自分を大切に思ってくれている相手なら、たとえ頼みごとを断っても関係性は薄まりません。
嫌な頼みごとをされた場合は、引き受けられないことに対する残念な気持ちを添えたり、「NO」を突き付けるだけでなく代替案を示したりすると、相手を不快にさせないでうまく断ることができます。
まとめ
自分を大切にすることで、ストレスが減少し、前向きな感情が育まれ、決断に満足感が得られます。これにより、人生がより良い方向へと進んでいきます。
自分を大切にする意味をしっかりと把握するためには、表面的な自己と深層の自己を明確にすることが大切です。自分に自信を持ち、真の自己を肯定しましょう。
これまで自分を大切にできていなかった方にとって、すぐに自己肯定感を高めるのは、決して簡単なことではありません。モチベーションを維持し続けるためにも、「相手の頼みごとを断る」「自分の意見を主張する」という小さな目標から始めることをお勧めします。
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