投稿日: 2022/11/04

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

空に秋らしい、すじ雲が目立つようになってきました。そろそろタンスの奥から、冬の帽子やコートを出す時期ですね。

いかがお過ごしでしょうか。

今回は、当会のフランス本部の代表がソーシャル・ネットワークについて書いた文章をご紹介します。

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記事:「ソーシャル・ネットワークについて」

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

◆ ソーシャル・ネットワークとは?

ソーシャル・ネットワークとは何かを明確に述べるとすれば、パソコンやスマートフォンを使用して、個人的なコンテンツを共有したり、ページを作成したり、情報を交換したり、友人のコミュニティ(community:何らかの共通の意識を持つ集団)と写真や動画を共有できるようにする、インターネット上のサイト、もしくはモバイル・アプリケーションだと言うことができます。

そのようなコミュニティは、オフライン・ミーティングなどを開催することがありますが、実際のところ仮想的なものです。最もよく知られているソーシャル・ネットワークには、フェイスブック、ツイッターなどがあります。

このようなソーシャル・ネットワークがインターネット上に出現したのは、1990年頃です。それ以降ソーシャル・ネットワークは急速に規模を拡大し、現在では、ソーシャル・ネットワークの利用は、社会でごく当たり前だと見なされる習慣かつ行動になりました。

スマートフォンを用いてソーシャル・ネットワークに夢中になっている人たち

◆ ソーシャル・ネットワークの良い面

ソーシャル・ネットワークについて、あなたはどうお感じになっているでしょうか。その良い面に目を向けるとすれば、それはコミュニケーションと情報伝達のための、並外れて効率的な手段であることが明らかであるように私には思えます。

数回「クリック」するだけで、遠方にいる人、地球の反対側にいる人とさえ交流できるようになったことは、人類の歴史における大きな進歩です。それはまた、世界中の人々の間の親密さを促す媒体であり、その結果、友愛と平和を促す媒体になっています。

それに加えて、インターネットのおかげで、知識と学問のほぼすべての分野で、そこそこ信頼に値すると考えられる有益で文化的なコンテンツが、容易に手に入れられるようになりました。

ですから、ソーシャル・ネットワークをうまく利用すれば、大規模なコミュニケーションを取ったり、多くの分野で知識の幅を広げたり、技能を向上したりする機会が得られます。

ソーシャル・ネットワークによる協力(イメージ)

◆ ソーシャル・ネットワークの望ましくない面

ソーシャル・ネットワークの負の側面として、それが時間の浪費につながるということが挙げられます。ソーシャル・ネットワークに接続している多くの人が、しばしば「何も発信せず」に、そこでのやりとりに多大な時間を費やしています。

第2に、多くのページ、サイト、ブログなどに載っているコメントは、興味深くなく、あいまいで、“奇妙で”、時として攻撃的であり、匿名のコメントには憎悪に満ちたものがあります。

さらに、文化、社会、政治、経済、科学などのさまざまな分野の情報が、ウィキペディアを含めて、まるで信頼に値しないものであることが時としてあります。

それにもかかわらず、多くの場合に、根拠ある事実に即した情報源であると見なされており、そのため、実際にはそうではないにもかかわらず、正確な情報を多く手にしているという勘違いが生じる原因になっています。

◆ ソーシャル・ネットワークは社会の鏡

誰もが理解しているように、インターネットやソーシャル・ネットワークは、利用者の意識のレベル、人格、思想、信条、信念などを反映しています。言い換えれば、ソーシャル・ネットワークは、社会そのものを写す鏡のようなものです。

差し出がましくなることも攻撃的になることも私は望んでいませんが、現在のインターネットに、人間の最良の性質が表現されているとは、私は思っていません。多くの愚かさ、無分別、不寛容、人種差別、自国中心主義、性差別や、言うまでもなく、暴力表現やポルノやその派生物が、そこここにあふれています。

しかし一方で、心を奮い立たせてくれる文章、壮大な自然を撮影した動画、有益な議論、内容豊かな討論、希望にあふれるプロジェクトが、インターネット上に存在しています。私は素晴らしいものが、そうでないものに比べて十分に多いと感じてはいませんが、未来が素晴らしいものになることを信じましょう。

地球儀を前に勉強する子供たち

◆ バラ十字会とソーシャル・ネットワーク

バラ十字会AMORCは、人間精神と技術の進歩に沿うように、常に変化し続けてきました。

そして、インターネットやソーシャル・ネットワークを、早い時期から無批判に活用することはしませんでしたが、現在では当会は、多くの情報サイト、ブログ、フェイスブックページを所有しています。これらは互いに補い合って、バラ十字会の学習と哲学を多くの人に良く知ってもらうために役立っています。

ご存じの通りバラ十字会AMORCは、倫理を極めて重要だと考えており、当会の意見に耳を傾けてくださるインターネット利用者の方々に、節度を持つこと、寛容であること、新しい考えや提言に心を開くこと、他の人を尊重し敬意を示すことをお勧めしています。

さらに、インターネット上の当会のコンテンツは、エコロジー、ヒューマニズム、精神性の向上(spirituality)という方向に進むことが、現在の世界には必要であるということを強調し、この必要に多くの人に気づいていただくことを目的にしています。

セルジュ・トゥーサン、バラ十字会AMORCフランス本部代表

著者セルジュ・トゥーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

手を重ねる人間と猫(協力のイメージ)

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ふたたび本庄です。

ソーシャル・ネットワークは、社会全体に極めて大きな影響を及ぼしていますので、その優れたところと望ましくないところを承知して、賢く用いることが必要だと、セルジュ・トゥーサンと同じように私も感じています。

ソーシャル・ネットワーク、スマートフォン、検索サイトの危険性についての本が、いくつも出版されていますので、どのような危険が指摘されているのかを、ぜひ調べてみてください。

下記は、前回のセルジュ・トゥーサンの記事です。

参考記事:

では、今日はこのあたりで。 また、よろしくお付き合いください。

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