以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

世界の光
The Light of the World
リーアン・グリムショー
By Leanne Grimshaw

人類の進歩における特別なこの時代において、今私たちは岐路に立っています。人類の大部分は、自らを泥沼から引き上げて、自分の中に潜んでいる「キリスト意識」(付記)が放つ光を目の当たりにすることができるのでしょうか。現在世界で起きていることをある程度認識している人たちは、急速に変わりゆく世界の状況を正しい方向へと導くために支援をする必要を感じています。そして、前向きで建設的な道をたどるように、絶え間なく続いている変化を導こうとしています。
(付記:キリスト意識(Christ Consciousness)とは、主にキリスト教を信仰する神秘家によって使われている用語で、人間に到達できる最高レベルの意識、あらゆる認識を包括する意識を表わします。イエスは、宇宙との同調によりこの意識に到達した結果、高度な道徳性と能力と洞察力を身につけたとされています。キリスト意識は、宇宙意識の高度な領域に相当し、この意識に到達したのはイエスだけではないので、キリスト教に属しない神秘家の多くは、キリスト意識の代わりに、高度な宇宙意識、もしくは単に宇宙意識という語を用いる傾向があります。)
私たちも支援したいと心から願っています。そして、私たちが実践できる確実な方法は、自身のまわりの理解の輪を広げることと、周囲にある身近な問題に取り組むことです。閉ざされていたり、成長が妨げられていたりする心のどの部分も、私たちは開くことができます。そして、輝く日の光で心の中を照らすことができます。そのような転換を始めようとすることには勇気が必要ですが、変化の過程が始まるとすぐに、その有益さが明らかになります。
状況が厳しくなったときや、新たに使われるようになった心の筋力が、まだ十分に発達していなくて強くない場合には、助けを求めたいと思うことでしょう。「求めよ、さらば与えられん」と言うことわざは、かつて真実であったように今日でも真実です。助けはいつでも自分自身の中から、内側にある自己からもたらされます。助けはまた、必要なまさにその時に、必要とされる支援を与えることができる人から、もたらされることもあります。もちろん、善意の助言や同情を与えてくれる人たちもいます。しかし、真の奉仕者と「道を歩む探究者」のしるしである深遠な思いやりを、もし私たちが探すならば、そのような思いやりを持ち合わせている人との付き合いは、単に与えたり受けとったりすることではなく、内なる自己の光の分かち合いになります。
人類が助けを必要としている今、個人個人の自己変革は、どのように人類の助けとなるのでしょうか。社会の変化は、それが今後も続くべきである、価値あるものである場合は、必ず、個人の前向きな進歩を通して実現します。私たちが堅固な土台のうえに建設を行うことによって、すなわち内なる叡智と同調することによって、私たちから輝き出る光は確実に、純粋で汚点のないものになります。その光は、私たちに惹きつけられている人たちと、私たちが接触している人たちの心を揺り動かす刺激になります。多くの場合、その光に誰かが心を動かされても、私たちは気づかないことでしょう。しかし光は、その人の心にすでに触れたのです。光は分かち合われるのであり、今まで以上に広く分かち合われなければならないのです。このことは、宇宙の定めなのですから。ですから、一本の“ろうそく”(それはあなたです)の光が確実に広がり、世界を照らす光の輪を形作ることができるようにしてください。
※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。
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