学問の神トート- バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから
トート神は古代エジプトのあらゆる場所で信仰されていましたが、トキかヒヒの頭をした人間の姿として表されていました。この2つの動物は学問の神の代理だとされ、トキとヒヒのミイラも作られていました。
トート神は古代エジプトのあらゆる場所で信仰されていましたが、トキかヒヒの頭をした人間の姿として表されていました。この2つの動物は学問の神の代理だとされ、トキとヒヒのミイラも作られていました。
泳ぐ牛を描いたこの遺物は、第一中間期のものです。この時代には、アフリカ中央部の干ばつによってナイル川の氾濫が少なく飢饉が起きたために、王朝が崩壊しました。古代エジプトでも牛は富の象徴でした。
バラ十字古代エジプト博物館所蔵のタ・ディ・ナ・ネフェルの棺は、プトレマイオス朝の時代のもので、顔の色や耳の形など、いくぶんギリシャ風の雰囲気を持った姿に特徴があり、タ・ディ・ナ・ネフェルという名の女性が納められていました。
この黄色い棺は、最高の技術を持つ職人が制作した素晴らしい古代エジプトの工芸品です。ただ一つ残念な点は、この棺の持ち主の名前がわからないことです。持ち主は古代エジプトの神殿でアモン神に仕えていたシェマイトと呼ばれる女性の歌い手でした。
古代エジプト第18王朝のファラオ、アメンホテップ4世は、多くの神官の反対を押し切って一神教への宗教改革を行いました。彩色を施されたこの柱の破片には、アクナトンが、自身の信仰した唯一神であるアトンにお香を捧げている様子が描かれています。