投稿日: 2024/08/11
最終更新日: 2024/11/11

長い人生を過ごす上で、「自分が何がしたいのかがわからない」と悩み、行き詰まりを感じてしまう方は多くいます。こうした悩みが続くと生活そのものに対するモチベーションが低下し、自身に訪れるすべての物事に対して消極的になってしまいます。

何がしたいかわからない状態から抜け出すためには、その理由を明らかにすると同時に、やりたいことを見つけるためのキーポイントを知ることが役立ちます。

そこで今回は、自分の人生なのにやりたいことがわからなくなる理由から、本当にやりたいことを見つけるためのキーポイント、さらにやりたいことを見つけるための「瞑想」の実際の方法を詳しく説明します。

明るい未来を選択する(イメージ)

「将来の夢ややりたい仕事が見つからない」「特に人生の目的がなく、ただ日々が過ぎていく」「気分によってやりたいことが頻繁に変化する」など、自分の人生なのにやりたいことが見つからなかったり定まらなかったりすることに悩む方は決して少なくありません。

何がしたいかわからない状態から抜け出すためには、やりたいことが定まらない状況がなぜ起きているのか、その理由を理解する必要があります。

そこでまずは、自分の人生なのに何がしたいかわからなくなってしまう理由として、特に考えられるものを5つ紹介します。

現在の日本には、仕事と育児・家事・介護のうちのいくつにも携わる方々が男性・女性を問わず多く存在します。

そのため、「日々目の前のやるべきことに追われて、将来的に目指したいキャリアや人生の目標についてじっくり考える時間がない」という状況が生じ、自分が何をしたいかわからなくなってしまう理由のひとつになっています。

自分が何をしたいかを考える前の準備として、生活の中で今行っていることの中に、切り捨てても大丈夫なこと、他人にまかせられること、簡単に効率化ができるものはないかを考えてみましょう。実際にノートに書いてみることがお勧めです。

やりたいことが見つからないという事態は、「自分への自信のなさ」によって引き起こされている場合も多くあります。

自己肯定感が低く「どうせ自分はダメな人間だから」というネガティブな思考に陥りやすい方は、失敗や傷つくことを恐れて無意識に「やりたいことを見つけてはいけない」という隠された動機がはたらいている可能性があります。たとえ失敗しても「やりたいことじゃなかったし別に問題ない」「もともと自分には無理だとわかっていた」と考えれば、深く傷つかずに済むためです。

過去の挫折をきっかけに自信を失っていたり、行動を起こすハードルが高くなったりしていて、何がしたいかわからなくなっている方もいます。

特に、「小さいころから得意なことで周囲から褒められていたものの、大人になって社会に出てみると“上には上がいる”という現実を身をもって知らされ、大きな挫折感を味わった」というケースがよく見られます。

こうした挫折が引き金となり、興味関心を持ったものすべてにハードルの高さを感じたり、「自分には無理だ」と消極的になったりして、やりたいことを見つけにくくなります。

やりたいと深く感じることが見つからない方の多くには、他人と自分を無意識に比較してしまう傾向があります。

自分に自信がない方、劣等感を抱きやすい方は、周囲からの評価に特に敏感です。周りから良い評価を得たい、認められたいという思いによって、他人と自分を必要以上に比べる癖が生じてしまいます。

他人と自分を比較し、相手の優れている点をうらやましく感じると、周囲からさらに良い評価を得るために相手の優れた点を知らず知らずのうちにまねてしまう場合があります。その結果、本来の自分はどのような人間なのかがわからなくなり、人生でやりたいことを見失ってしまうようになります。

人生で何がしたいかわからないと悩む方には、そもそも自分が本当にやりたいことを見つけられるほどの人生経験を積んでいない場合があります。

これまでの経験が少なければ、自分がやりがいを感じることとの出会いも少ないので、心からやりたいと感じることを見つけるのが難しくなります。ですから、進んで経験を積むことが重要ではありますが、これからご説明するポイントでも補うことができるでしょう。

人生の地図(イメージ)

何がしたいかわからない人生から抜け出してやりたいことを見つけるには、「やりたいこと」の要素を知った上で「やりたくないこと」を考える必要があります。自分自身を見つめなおしたり視野を広げたりなど、いくつかの方法を試すことも有効です。

ここからは、人生でやりたいことを見つけるための方法やポイントを5つ紹介します。

「やりたいこと」はやや抽象的な言葉であり、「好きなこと(趣味)=やりたいこと」と考える方も多くいます。しかし、やりたいことは「好きなこと・得意なこと・真の自分が大事にすること」の3つの観点から考えましょう。

世間では「“好き”だけでは仕事は続かない」と言われているように、好きなことが必ずしも「最もやりたいこと」であるとは限りません。

また、「人並み以上にスキルや強みがある」というのはあくまで得意なことに過ぎず、自分の心を満たせるようなもの・信念をもってやり続けられるものでなければ、やりたいことや適職として定めるにはふさわしくないでしょう。

とは言え、「好き・得意・大事」の3つの要素は相互に影響しあうものです。まずは真の自分と向き合い、根幹となる大事なことを考えた後に、得意なこと、好きなことの順に考えることが、自分が本当にやりたいことを見つけるための秘訣だといえます

多くの場合、本当にやりたいことは自分の心の中に眠っています。理解しきれていない真の自分を把握することが、やりたいことを見つけるため大いに役立ちます。自分自身を見つめなおして自己理解を深めましょう。

自分自身を客観的に、かつ深く知る方法として、自己分析に取り組んでみましょう。静かな一人きりになれる場所で、次の問いについて、じっくりと考え、その答えをノートに書いてみてください。「あなたが完璧に穏やかな気持ちで日常生活を過ごすことを妨げているのは、どのような小さな心理的な問題でしょうか」。

なかなか思い浮かばないという場合は、「人生における最大の成功体験は?」「どんなときに幸せや満足感・達成感を感じる?」「自分の長所と欠点は?」などの質問を自らに問いかけて答えていくのもおすすめです。

自分と他者を比べたり、他者からの評価に依存したりしてしまうと、真の自分を心の奥底に隠したまま見失ってしまう可能性があります。他人と比べる癖がある方、周囲に認められたいという気持ちが強い方は、一度人生を自分軸に転換してみましょう。

「他人は他人、自分は自分」という境界線をしっかりと作れば、自分の人生を自分でコントロールしやすくなります。真の自分を見失いにくくなり、「他者の意見に左右されない自分らしい目標や理想」への見通しが開けます。

自分が何をしたいのかがわからない方の中には、真の自分がやりたくないと感じていることを無理に続けている人も少なくありません。

やりたくないことを続けていると、たとえやりたいことが見えてきても、気力や時間がなく、なかなか行動パターンを変えることができません。

誰にとっても、1日の時間は24時間と限られています。やりたいことをやるためには、やりたくないことを止めてやりたいことに使う時間を確保する必要があります。毎日のタスクからやりたくないこと、やらなくても問題ないことは何かを考えた後、止められるものから思い切って止めてみましょう。

自分がやりたいことを発見するために、視野を広げるよう意識しましょう。

「視野が広い」とは、知識や思考の幅が広く、物事を多面的に見れる状態を指します。視野が広ければ多様な価値観や考え方を柔軟に受け入れられます。興味関心の引き出しが増えると、やりたいことの発見力も大幅に高まります。

基本的に視野は人生経験や知識の積み重ねとともに自然と広がりますが、効率良く広げるためには異なる環境・年代の方やさまざまな価値観をもった方たちと積極的に人間関係を構築したり、未経験の領域の活動に挑戦したりするのがおすすめです。

人生の謎を解くさまざまな鍵(イメージ)

自分が真にやりたいことを見つけるためには、次の瞑想がおすすめです。

一人きりになれる時間を10分ほど確保した上で、リラックスできる部屋の中で椅子に座って行いましょう。馴染みのある何らかの小物を置いたりお香を焚いたりするなど、その空間に「清々しさ」を演出できればなお良しです。

【自分のやりたいことを見つけるための瞑想の流れ】

1.背筋を軽く伸ばします。両手の手のひらは膝か太ももに置きます。
2.深呼吸を7回ほどします。どれほど深く吸うか、どれほど深く吐くかは、無理のない程度に自由に決めてください。新鮮な空気が胸に出入りすると同時に、あなたの体がエネルギーに満たされていくのを感じてください。
(肺や心臓に問題を抱えている方は、通常の呼吸を行いながら、エネルギーに満たされていく自分を感じてください。)
3.次に3分ほど、本当にやりたいことが見つかった自分の姿を思い浮かべます。自分が笑顔を浮かべている姿やリラックスしている姿と、本当の望みを知ったときのワクワクとした感情を思い浮かべて、実際にその感情に自分が満たされているところを想像しましょう。
4.思い浮かべることを止めて、ワクワク感もいったん手放して、そのまま静かに3分間ほど、何かを待ち受けるような状態を保ちます。

瞑想がうまくいけば、天から降ってきたような、あるいは心の中から湧き上がってきたような、新たな発見が得られます。うまくいかなかった場合は、7日以上の間隔を空けて、新鮮な気持ちで再度行います。

論理と直観(瞑想のイメージ)

自分の人生なのにやりたいことが見つからなかったり定まらなかったりして、「結局何がしたいのかがわからない」と悩む方は意外と多く存在します。

何がしたいかわからなくなってしまう理由としては、「やりたいことを考える暇がない」「過去の挫折や他人との比較が原因で自信を失っている」「そもそも人生経験が少ない」が挙げられます。

自分がやりたいことを見つけるためには、まずやりたいことの要素を知り、自分自身を見つめなおしたりやりたくないことを考えたりすることに加えて、定期的に瞑想を行うことが役に立ちます。以上のことを参考にして、あなたの真の自己の望みを発見しましょう。

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