「待て、一秒!!」の思い出

※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

私が小学生だった頃には通学班とか集団登校といった決まりはありませんでした。
毎朝、近所に住む同年代の友と一緒に通学していました。
そんなある日のことです、私が小学校の三年生の頃だったと記憶しています。

姉(当時中学生)と一緒に登校する機会がありました(途中まで通学路が同じでした)。
私と同じく、姉も近所の同級生や友人等と一緒の通学でした。
実はこの頃、姉たちの通学グループにはちょっと変わったゲームがブーム?となっていました。
姉は四・五人での通学だったと記憶しています。その通学の道すがら、その内の誰かが突然にどこかを指差しながらピタリと動きを止め「待て、一秒!!」と大声を出すのです。
すると他の全員も一斉に動きを止め、声を出した人の指差す方向に視線を移すのです。
さて、その指差す先に見えたモノとは……
特段に珍しいモノではありませんでした…(笑)。
近所の飼い猫が寝転んでいる光景だったり、綺麗な花が咲いているよ〜とか、珍しい蝶が飛んでるよ、見て・見て〜等々。

何のことはない「昨日とは違う光景が見える」というだけのことでした(笑)。
それでも、「お〜!!」とか「わ〜!!」と言って大袈裟に反応?してくれるのです。
その後、この事を話題にして歩き始めるのですが……。
その数分後には、またもや他の誰かが「待て、一秒!!」。
まさに、道草を喰いまくっての通学でした(笑)。
これに付き合わされた私はハラハラ・ドキドキでした。
「これじゃ学校に遅刻してしまうよ~!!」と。
姉さんたちはさぞかし明るく、楽しい学校生活を送ってたんでしょうね(笑)。
もう数十年も前の思い出です。
すっかり忘れていました。

ところが、ほんの数日前のことです。何のきっかけもなしに突然あの時の記憶がよみがえったのです。
しかも、つい最近の出来事だったかのように鮮明に思い出すことが出来たのです。
この時、自分の頭の中で何が起こったのでしょうか?
そこで、自分自身に「待て、一秒!!」と声を掛け、気持ちを落ち着かせ、何か答えが出るのではなかろうかと、ここ最近の自分の行動をあれこれ振り返ってみました。
思えば、ここ数カ月間は前だけを見て突っ走っていたように思えてきました。
六月〜八月は祭り囃子の練習に没頭(しばらくご無沙汰していたので祭り笛の音が思うように出ませんでした)。
夏祭りが終わると暑い夏の間は休止としていたバンド活動の再開です。
新たな曲の練習も始まったこともあり、今度はバンド活動に夢中になっていました。
実は私、準備を整えた段階で放ったらかしにしている「あれもやりたい・これもやりたい」といった事柄がたくさんあるのです。
今回、シッカリと反省です。最近の私は目の前のことばかりに夢中になって、周りを見ようとしていませんでした。
「待て、一秒!!」一言がそのことに気づかせてくれました。
さあ、それでは新たな気持ちで「行動開始〜!!」です。
後書きの様なモノ……です。
「待て、一秒!!」の声が聞こえるたびに、一瞬の間でしたが時間の流れが止まっているように感じられました。
否、本当に止まっていたのかも知れません……。
あっそうか!? だから学校に遅刻しなかったんだ…!!

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執筆者プロフィール
山下 勝悦
1947年11月22日生まれ。山形県村山市在住。バラ十字会日本本部AMORC理事。 おやじバンドでの演奏と地元のお祭りをこよなく愛し、日常生活の視点から、肩ひじの張らない神秘学(mysticism:神秘哲学)の紹介を行っている。





